「田舎から上京してきたばかりで友達がいません…」。岡田容疑者らの手口はミクシィ上でこうした書き込みを繰り返し、同情を買うのが定番だった。
ミクシィは国内で1200万人以上が利用し、自己紹介欄には年齢や居住地、趣味などの個人情報があふれている。20~30代で美容に関心がありそうな女性を見つけては相手の好みに合わせた話題で盛り上がり、食事に誘い出す。数週間かけて、じっくり関係を築き上げることもあった。
エステ店でマッサージを無料体験させた後は、常識外れの価格を提示。相手がひるんだところで一気に値下げし、お得感を強調していた。平均で100万~150万円、最高で250万円分の契約を結んだ女性もいた。
逮捕された従業員の一部は「高額の料金を印象づけてから値下げし、感覚をまひさせることで、契約を結ばせようとした」などと供述しているという。
国民生活センターによると、勧誘する目的を伏せて消費者を呼び出す手口の「アポイントメントセールス」のうち、SNSを利用したトラブルの相談件数は平成24年度で201件に上り、22年度に比べて2倍以上に増加している。 立正大学の西田公昭教授(社会心理学)は「SNSでは趣味や性格などを事前に分析できるので、格好の標的がすぐ見つかる」と分析。「結婚詐欺」や「デート商法」といった異性をだます犯行とは異なり、女性同士の心理を巧妙に利用した手口とみている。
西田教授は「同年代の女性であれば共通の話題も多く、男性と違って交際関係を迫られることもなく、気楽につきあえる。親切にしてもらえば、お返しをしたくなる感情を巧みに利用して、契約を断りにくくしている」としている。strong>
ミクシィは国内で1200万人以上が利用し、自己紹介欄には年齢や居住地、趣味などの個人情報があふれている。20~30代で美容に関心がありそうな女性を見つけては相手の好みに合わせた話題で盛り上がり、食事に誘い出す。数週間かけて、じっくり関係を築き上げることもあった。
エステ店でマッサージを無料体験させた後は、常識外れの価格を提示。相手がひるんだところで一気に値下げし、お得感を強調していた。平均で100万~150万円、最高で250万円分の契約を結んだ女性もいた。
逮捕された従業員の一部は「高額の料金を印象づけてから値下げし、感覚をまひさせることで、契約を結ばせようとした」などと供述しているという。
国民生活センターによると、勧誘する目的を伏せて消費者を呼び出す手口の「アポイントメントセールス」のうち、SNSを利用したトラブルの相談件数は平成24年度で201件に上り、22年度に比べて2倍以上に増加している。 立正大学の西田公昭教授(社会心理学)は「SNSでは趣味や性格などを事前に分析できるので、格好の標的がすぐ見つかる」と分析。「結婚詐欺」や「デート商法」といった異性をだます犯行とは異なり、女性同士の心理を巧妙に利用した手口とみている。
西田教授は「同年代の女性であれば共通の話題も多く、男性と違って交際関係を迫られることもなく、気楽につきあえる。親切にしてもらえば、お返しをしたくなる感情を巧みに利用して、契約を断りにくくしている」としている。strong>