愛猫ダイオ物語

愛猫ダイオの猫生を綴った『ダイオ編』は終了し、現在は『ニャキエ編』を更新しています。

終章その9。ダイオ@永訣の朝。

2017-04-08 14:09:17 | 日記
こんにちは。
おかあにゃんです。

2017年3月19日日曜日。

その早朝5時にダイオがおまるに座った時、おしっこが出ませんでした。排尿困難になったのではないかと思われました。そうなると尿毒症が一層進んでしまいます。

その後、7時頃、キャットタワーのところまで這って行ったダイオは、横に倒れてウーウーと鳴いて苦しがりました。私がお腹を撫でると、「触るな」という感じで後足で私の手を蹴りました。様子がおかしいなと思いました。

9時頃にもまたウーと鳴いて苦しい顔をしていましたが、この時は私が撫でると落ち着きました。

動物病院の開院時間になったので、おとうにゃんは追加のお薬を処方してもらうのとダイオの緩和ケアについて相談するために動物病院へと向かいました。

10時頃。ダイオの呼吸を測ると、1分間に50回でした。私はそれをおとうにゃんにメールで知らせました。

10時半頃、おとうにゃんが帰ってきて、追加のお薬を処方してもらえたこと、ウーと鳴くのは尿毒症による神経症状ではないかとのこと、疼痛があるかもしれないので鎮痛薬レペタンを処方してもらったことなどを私に説明しました。

そんな話が済んで、少しした頃でした。

ダイオが猫トイレ前のベッドから這い出して、コタツテーブルの下に入りました。

「こうやって、しょっちゅう出ていっちゃうんだ」

と言って、私は座っていたダイオの背中を撫ぜました。ふと気がつくと、自分の靴下が温かいもので濡れていました。ダイオが座っているところを見ると、水たまりがどんどんと広がっていました。

「おしっこ、漏らしてる❗️ 早く、テーブルどけて❗️」

おとうにゃんとふたりでコタツテーブルをどけると、ダイオは横倒しになって目をカッと見開いていました。

ビクッ、と大きく全身が動いて、胸の動きが、呼吸が止まりました。

「うそっ、終わり❗️❓」

ダイオは、目を見開いたまま、口から液体をコポッと吐き出しました。ピクリ、と前手が動きました。

「痙攣が始まるんだ。座薬を❗️」

と、痙攣時に治めるために使うよう処方されていた座薬を取りに行こうかとしましたが、痙攣は始まりませんでした。

ピクリ、と前手が動いていました。

「終わりだ。もう、終わり……」

と、おとうにゃんがつぶやきました。私はダイオの左前手をしっかりと握りしめました。何か、ダイオが安心して逝ける言葉をかけてあげたかったのでした。私が病んだ時も、どんなときも、いつでも私を守るようにそばにいてくれるダイオ。そんなダイオが安心できそうな言葉は……。

「ママは大丈夫」

と、私は言を紡いでいました。

その言葉を聞いただろうという瞬間が過ぎて、ダイオは動かなくなりました。

時計を見ると、午前11時頃でした。

ダイオは、虹の橋へと旅立ちました。


・2017年3月19日日曜日の介護ノートです。

5:00 おまるに座るが、おしっこ出ず。

7:08 横になって、ウー、と苦しがる。2分程度。
   触ると嫌がる。尻尾が膨らんでいる。

9:00 ウー、と短く苦しがる。おかあにゃんが撫でると落ち着く。

9:55 呼吸 50/min

11:00 永眠。

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