占時略決 第二 課用九法
第一、もしも四課中に下剋上があれば用と思うべし、もしも下剋上ないときは上剋下をもってなす。そのわけは下剋上を逆にし深とすれば臣は君を○し、子は父を○し妻は夫を○し婢は主を○す。だから深とするのである。上剋下は順とし浅とする。君は臣を叱り父は子を虐げ夫は妻を○し主は奴を○す。だから浅とするのである。
第二、もしも二三四課に下剋上または上剋下がある場合は今日比をもって用となす。剛日にして日に比すのは神后、功、天罡、勝先、伝送、河魁、柔日にして辰に比すのは大吉、太衝、太一、小吉、従魁、徴明である。
第三、もしも四課ともに比し共に比さざれば渉害深きをもって用となす。孟を加え深となし仲を加え半となし季を加え浅となす。寅申巳亥を孟となす。子午卯酉を冲となす。丑未辰戌を季となす。
占時略決 安倍晴明公
第二、第九のうち第三まで