3月中ごろ、生家に戻って生活していた50代の男性が、村人の酒の席で町議会選挙に出たいと漏らした。それを聞いた選挙や政治好きの隣家の男性が、本気なら応援するよと宣言。戸数10戸の小さな集落では町議員選挙出馬は記憶にないし、もちろん、選挙戦にかかわった人もない。組織には後期高齢者も狩りだされる始末。おかげで、私のささやかな家庭菜園や屋敷周りは雑草だらけ、ましてや謡曲稽古などはおろそかそのもの。そんな理由でこのブログは休眠状態であった。
選挙区(地元)から先輩議員が2名引退して1名だけに立候補だったので、楽勝かと思いきや、票は伸びず、下位当選となったが、選挙では当選すればすべて満点と慰められる。なるほど、成程だ。
初体験で、驚くことばかりだったが、小さな町の選挙事務所に国会議員の大きな必勝ポスターを秘書が直接届けに来たのにはビックリ。忙しいはずの議員も顔を出し、自分のネットワーク作りに懸命だ。ふと思った。大事な国政を何と考えているんだろう。暇な時間があったら、じっくり勉強して討議してほしいものだと思った
26年度 能楽会育成委員会活動状況
*印は郡山市立小学校、その他は会津若松市の小学校である。
指導の進め方を示すと
プログラムの例 能教室概要(小学校宛連絡文書)
1 能とは 能の概略説明
土蜘の一部をDVDで見せ、能の歴史に簡単に触れる。
2 実践
進行 簡単な説明のあと実演を行います。
謡い 鶴亀より庭砂 数人がそろって謡を謡います。
仕舞 鶴亀 謡に合わせて舞を舞います。
連調 山姥 太鼓に合わせて謡を謡います。
連管 舞働き 数人で笛を吹きます。舞働きは笛の曲の一つです。
※ 能関係では、はじめと終わりの挨拶をしません。扇子を持って謡い終わったらそのまま帰ります。
3 生徒が楽器・面に触れる.
グループに分かれて体験します。児童の好きな楽器、面の体験をします。時間内に数種類の楽器を体験できます。
笛 笛を吹いてみよう
大鼓 大鼓を打ってみよう
小鼓 小鼓を打ってみよう
太鼓 太鼓を打ってみよう
面(おもて)面をつけてみよう 能では、お面のことを「おもて」といいます。
小面、般若、翁 三光尉 飛出など
4 仕舞の基本 能、仕舞をするときのすり足と仕舞の簡単な所作を体験します。
能では歩くことを「運ぶ」といいます。
5 謡の指導 「鶴亀」(庭の砂まで)
6 まとめ
舞囃子 羽衣キリ 笛、小鼓、大鼓、太鼓に合わせて謡を謡い、舞を舞います。
※ 進行状況によって、変更すこともあります。
準備 1 DVD-Rを見せる。 スクリーン、再生装置、映像概要のプリント(5分程度)
2 長机(5脚) 道具、面展示のため、正面右側にお願いします。
3 腰掛 能楽会員用 10個
4 着替え室 できれば 2か所(体育館 両脇の道具入れの場所など)
紋付に着替えます。
2月20日(木) 湊公民館能教室 10時~11時 一般人35人
2月27日(木) *赤木小学校 13時45分~14時30分 5年生 45人
3月16日(日) 伝統文化であそぼっ 10時~15時30分 親子約70人 会津能楽堂
5月3日(土) 子どもまつり 10時30分~14時30分 子ども70人大人140人 会津能楽堂
6月16日(月) 日新小学校 10時30分~12時00分 6年生 65人
6月25日(水) 荒館小学校 14時00分~15時30分 6年生 56人
6月26日(木) 東山小学校 10時30分~12時00分 6年生 49人
6月30日(月) *安積第三小学校 10時20分~12時00分 6年生 81人
7月02日(水) 鶴城小学校 13時30分~11時20分 6年生 52人 能楽堂
7月11日(金) 謹教小学校 9時30分~12時00分 6年生 67人 台風で中止
7月14日(月) 城西小学校 10時30分~12時00分 6年生 108人
7月23日(水) 喜多方小学校音楽教師 13時30分~15時30分 喜多方二小
7月30日(水) 両沼中学校音楽の教師 13時30分~15時30分 14名 会津能楽堂
10月23日(木) 城南小学校 10時40分~12時10分 6年生 77人
10月28日(火) 大戸小学校 10時30分~12時00分 6年生 38人
10月29日(水) 神指小学校 10時40分~12時10分 6年生 16人 会津能楽堂
11月1日(土) *赤木小学習発表会 8時30分~ 謡 鶴亀全曲全員で
仕舞 熊野・鶴亀男女各2名 地全員
指導日時 6/5,7/3,7/9,7/15,7/31,8/7,8/19,8/28,9/11,9/18,10/1,10/6,10/16,10/22,10/30,10/15
指導時間帯 ほとんど放課後
11月05日(水) 行仁小学校 10時30分~12時00分 6年生 63人
11月05日(水) 松長小学校 10時30分~12時00分 6年生 75人
11月8日(土) ワークショップ 13時30分~16時00分 一般の方26人 会津能楽堂
11月8日(土) 日新小学習発表会 11時~11時30分 謡 鶴亀庭砂まで
仕舞 熊野男女各1名 地謡全員で
鶴亀・熊野全員無本
指導日時 8/18,8/20,8/22,10/7,10/9,10/15,10/21,10/22,10/28,10/30,11/4
指導時間帯 2時間続きの総合学習の授業時間帯(仕舞は放課後も)
11月13日(木) 永和小学校 14時00分~15時30分 6年生 16人
※日新小 朝日小学生新聞主催「第2回学校・地元・家族自慢プレゼンコンテスト」に応募、1751作品の中から決勝大会参加作品(10作品のみ)の一つとして選ばれ2月7日東京で発表しました。
*印は郡山市立小学校、その他は会津若松市の小学校である。
指導の進め方を示すと
プログラムの例 能教室概要(小学校宛連絡文書)
1 能とは 能の概略説明
土蜘の一部をDVDで見せ、能の歴史に簡単に触れる。
2 実践
進行 簡単な説明のあと実演を行います。
謡い 鶴亀より庭砂 数人がそろって謡を謡います。
仕舞 鶴亀 謡に合わせて舞を舞います。
連調 山姥 太鼓に合わせて謡を謡います。
連管 舞働き 数人で笛を吹きます。舞働きは笛の曲の一つです。
※ 能関係では、はじめと終わりの挨拶をしません。扇子を持って謡い終わったらそのまま帰ります。
3 生徒が楽器・面に触れる.
グループに分かれて体験します。児童の好きな楽器、面の体験をします。時間内に数種類の楽器を体験できます。
笛 笛を吹いてみよう
大鼓 大鼓を打ってみよう
小鼓 小鼓を打ってみよう
太鼓 太鼓を打ってみよう
面(おもて)面をつけてみよう 能では、お面のことを「おもて」といいます。
小面、般若、翁 三光尉 飛出など
4 仕舞の基本 能、仕舞をするときのすり足と仕舞の簡単な所作を体験します。
能では歩くことを「運ぶ」といいます。
5 謡の指導 「鶴亀」(庭の砂まで)
6 まとめ
舞囃子 羽衣キリ 笛、小鼓、大鼓、太鼓に合わせて謡を謡い、舞を舞います。
※ 進行状況によって、変更すこともあります。
準備 1 DVD-Rを見せる。 スクリーン、再生装置、映像概要のプリント(5分程度)
2 長机(5脚) 道具、面展示のため、正面右側にお願いします。
3 腰掛 能楽会員用 10個
4 着替え室 できれば 2か所(体育館 両脇の道具入れの場所など)
紋付に着替えます。
2月20日(木) 湊公民館能教室 10時~11時 一般人35人
2月27日(木) *赤木小学校 13時45分~14時30分 5年生 45人
3月16日(日) 伝統文化であそぼっ 10時~15時30分 親子約70人 会津能楽堂
5月3日(土) 子どもまつり 10時30分~14時30分 子ども70人大人140人 会津能楽堂
6月16日(月) 日新小学校 10時30分~12時00分 6年生 65人
6月25日(水) 荒館小学校 14時00分~15時30分 6年生 56人
6月26日(木) 東山小学校 10時30分~12時00分 6年生 49人
6月30日(月) *安積第三小学校 10時20分~12時00分 6年生 81人
7月02日(水) 鶴城小学校 13時30分~11時20分 6年生 52人 能楽堂
7月11日(金) 謹教小学校 9時30分~12時00分 6年生 67人 台風で中止
7月14日(月) 城西小学校 10時30分~12時00分 6年生 108人
7月23日(水) 喜多方小学校音楽教師 13時30分~15時30分 喜多方二小
7月30日(水) 両沼中学校音楽の教師 13時30分~15時30分 14名 会津能楽堂
10月23日(木) 城南小学校 10時40分~12時10分 6年生 77人
10月28日(火) 大戸小学校 10時30分~12時00分 6年生 38人
10月29日(水) 神指小学校 10時40分~12時10分 6年生 16人 会津能楽堂
11月1日(土) *赤木小学習発表会 8時30分~ 謡 鶴亀全曲全員で
仕舞 熊野・鶴亀男女各2名 地全員
指導日時 6/5,7/3,7/9,7/15,7/31,8/7,8/19,8/28,9/11,9/18,10/1,10/6,10/16,10/22,10/30,10/15
指導時間帯 ほとんど放課後
11月05日(水) 行仁小学校 10時30分~12時00分 6年生 63人
11月05日(水) 松長小学校 10時30分~12時00分 6年生 75人
11月8日(土) ワークショップ 13時30分~16時00分 一般の方26人 会津能楽堂
11月8日(土) 日新小学習発表会 11時~11時30分 謡 鶴亀庭砂まで
仕舞 熊野男女各1名 地謡全員で
鶴亀・熊野全員無本
指導日時 8/18,8/20,8/22,10/7,10/9,10/15,10/21,10/22,10/28,10/30,11/4
指導時間帯 2時間続きの総合学習の授業時間帯(仕舞は放課後も)
11月13日(木) 永和小学校 14時00分~15時30分 6年生 16人
※日新小 朝日小学生新聞主催「第2回学校・地元・家族自慢プレゼンコンテスト」に応募、1751作品の中から決勝大会参加作品(10作品のみ)の一つとして選ばれ2月7日東京で発表しました。
平成27年2月11日(総会開催)役員改選が行われる。
本会の理事は総会で選ばれ、会長、副会長、会計は理事の互選によって決まる。また、庶務、会計監査は会長からの委嘱によって決まる。
また、各委員会には理事が中心となり一般会員も委任される規約になっている。
■理事と役割分担
会 長 佐藤ヨシカ(留任)
副会長 湯田真佐弘 平山 昇 折笠成美(以上3名は留任)
事務局長 上野正義(新任) 庶 務 玉川おくに(留任)、渋川兼三(理事新任)
会 計 栗城幸子 坂内庄一(2名留任) 監事 岩澤和子 渡部妙子(2名留任)
演能企画委員会(理事全員) *印は非理事会員
○ 折笠成美 湯田真佐弘 平山 昇 玉川おくに 上野正義
鈴木圭介 一条正夫 小野木和子 栗城幸子 堀 篤子(新任)渋川謙三(新任)
角田久美子 *山田和彦(前会長、顧問)
財産管理委員会(9名)
○ 一条正夫 折笠成美 玉川おくに 上野正義 小野木和子
栗城幸子 角田久美子 坂内庄一 *森田ルリ子
(能装束着付部) 22名
○ 小野木和子 折笠成美 平山 昇 玉川おくに 上野正義 一条正夫
栗城幸子 *石田セツ子 *森田ルリ子 * 瓜生光子 *渡部妙子 *渡部静子
*浜崎 幸子 *古田豊子 堀 篤子 *山田ミヤ子 *渡辺ヒロ子 *五十嵐久子
坂内庄一 船木真一 *木村玲子 岩澤和子
広報委員会 16名
○湯田真佐弘 玉川おくに 鈴木圭介 山田和彦
角田久美子 堀 篤子 *小林 忠、 *河合正弘 *長谷川桂子 *渡部マサ子 *浜崎幸子 *山垣美枝子、 、
*五十嵐久子 *広谷元子 *鈴木直樹
ホームページ運営委員会(4名)
○鈴木圭介 栗城幸子 *石田桂子 *船木真一
会報編集委員会(5名)
○鈴木圭介 上野正義 *石田桂子 *増井典子 *佐藤 仁
育成委員会13名
○平山 昇 *山田和彦 栗城幸子 堀 篤子
一条正夫 角田久美子 坂内庄一 *五十嵐久子 *石田桂子 *長谷川桂子
例年、12月中旬に次年度の出し物の演目を決める委員会が開かれる。17日吹雪に阻まれ3名の欠席者があったが無事決まった。
春季「能と謡い」 5月22日 羽衣
薪能 9月23日 土蛛
秋季「能と謡い」 10月24日 猩々
立ち方、囃子方の人選は人材不足のため2月の総会までに決めることとした。特に囃子方では会津能楽会員だけでは難しくなることが話題となった。
以下、過去に取り上げた能の演目と回数を調べた資料をあげてみる。
素謡としては人気のある曲目だが、能としては回数の少ないのが目につくが、どうした背景だろうか(例、熊野、鉄輪、藤戸、船弁慶、女郎花、通小町など)
今回は最もポピュラーな演目が並んだ。
平成26年12月17日 能楽会理事会資料
会津能楽会演能曲目と回数調べー昭和24秋から平成27年秋までー
( )内は11年以降記入 *平成18年から年3曲演能になったが、それ以前は年間5曲の演能であった。
20回 土 蛛(11薪、11秋、13走り長屋落成記念、18春、21秋、27薪)
19回 羽 衣(19秋、県立美術館、27春)
10回 黒 塚(17春)
紅葉狩(11市制100年、14薪、15薪、18秋、23秋)*100年に狂言も
9回 小鍛冶(18薪)
胡 蝶(14春、19春博物館、25薪)
猩 々(19薪、27秋)
8回 経 政(12秋、17秋)
八 島(11春、21薪)
熊 坂
玉 葛(16秋)
小袖曽我(13薪、17薪)
7回 鶴 亀
田 村(16春、24春、)
巴 (13秋)
6回 箙 (13春、25春)
5回 桜川
忠 度(14春、26春)
小 督(15秋、20秋、25秋)
須磨源氏(16秋、26薪)
俊 寛
西王母(16薪、23薪)
4回 竹生島(15薪)
東 北(12春、17春)
雲雀山(15春)
枕慈童(14秋)
鵜 飼(12薪、12秋)
班 女(11秋、26秋)
半 蔀(22薪、24薪)
草紙洗(13春、22春。22薪)
葛 城(17秋、22秋、24秋)
3回 藤 (16春、21春)
熊 野
高 砂(12春)
敦 盛(20春)
杜 若 (11春、23春)、
鉄 輪
松 虫(13秋、22秋)
2回 加 茂 1回 三井寺
船弁慶 六 浦
三 山 千 手
野 守 女郎花(15秋)
清 経(14秋) 通小町
藤 戸 岩 船(20薪)
春季「能と謡い」 5月22日 羽衣
薪能 9月23日 土蛛
秋季「能と謡い」 10月24日 猩々
立ち方、囃子方の人選は人材不足のため2月の総会までに決めることとした。特に囃子方では会津能楽会員だけでは難しくなることが話題となった。
以下、過去に取り上げた能の演目と回数を調べた資料をあげてみる。
素謡としては人気のある曲目だが、能としては回数の少ないのが目につくが、どうした背景だろうか(例、熊野、鉄輪、藤戸、船弁慶、女郎花、通小町など)
今回は最もポピュラーな演目が並んだ。
平成26年12月17日 能楽会理事会資料
会津能楽会演能曲目と回数調べー昭和24秋から平成27年秋までー
( )内は11年以降記入 *平成18年から年3曲演能になったが、それ以前は年間5曲の演能であった。
20回 土 蛛(11薪、11秋、13走り長屋落成記念、18春、21秋、27薪)
19回 羽 衣(19秋、県立美術館、27春)
10回 黒 塚(17春)
紅葉狩(11市制100年、14薪、15薪、18秋、23秋)*100年に狂言も
9回 小鍛冶(18薪)
胡 蝶(14春、19春博物館、25薪)
猩 々(19薪、27秋)
8回 経 政(12秋、17秋)
八 島(11春、21薪)
熊 坂
玉 葛(16秋)
小袖曽我(13薪、17薪)
7回 鶴 亀
田 村(16春、24春、)
巴 (13秋)
6回 箙 (13春、25春)
5回 桜川
忠 度(14春、26春)
小 督(15秋、20秋、25秋)
須磨源氏(16秋、26薪)
俊 寛
西王母(16薪、23薪)
4回 竹生島(15薪)
東 北(12春、17春)
雲雀山(15春)
枕慈童(14秋)
鵜 飼(12薪、12秋)
班 女(11秋、26秋)
半 蔀(22薪、24薪)
草紙洗(13春、22春。22薪)
葛 城(17秋、22秋、24秋)
3回 藤 (16春、21春)
熊 野
高 砂(12春)
敦 盛(20春)
杜 若 (11春、23春)、
鉄 輪
松 虫(13秋、22秋)
2回 加 茂 1回 三井寺
船弁慶 六 浦
三 山 千 手
野 守 女郎花(15秋)
清 経(14秋) 通小町
藤 戸 岩 船(20薪)
年3回の定期公演が10月25日にあった。天気予報は快晴、気温の24度と心配なし。
10時に開演。素謡、仕舞、舞囃子、最後の能「班女」が始まる午後2時ころまでに
250部用意したプログラム(番組)がなくなったので、出る入りがあり、見所が満席にはならなかったが、
来場者は250以上はあったことになる。以下、全部ではないが写真を見ていただきたい。ksk
番組トップの素謡「海人」 開演初めからお出でいただいた人々の様子
能「班女」のあらすじは
野上の宿の遊女花子と東国への途中に寄った吉田の少将とが同穴の契りを交わし、互いの扇を交換し秋の再会を約束した。だが、花子は扇を胸に抱いて男性を恋い焦がれ、お客の相手もしないので、とうとう宿屋から追い出されてしまった。男は約束どうりに宿を訪ねたが行く方知らずになっていた。都にもどり、宿願のことがあると言って、糺の宮に参詣すると、扇を持つ狂女を見かけ、よく見るとまぎれもなく花子であった。
奇しき邂逅を喜ぶ、めでたしめでたしのロマンスである。今回は前半の短い部分は省いて、中入り後からの能である。
能の写真はどの場面を選ぶかが難しい。連写をメチャクチャやる迷惑なカメラマンもいる。また薪能でのフラッシュは厳禁。なぜなら能面から見えるのはピンポン玉より小さい穴の範囲だけでフラッシュで一瞬目くらましになるからである。
幕上げが遅れ囃子方から催促されて、ワキ、ワキヅレの舞台入りである。幕上げ係は舞台の裏方ではあるが笛の鋭い響きを合図としてワキやシテの出を促す大事な役である。東国から都に戻る途中、「名残おしい富士ではあるが都への土産話にしよう」と言って名乗り、野上の里(美濃の国)花子を訪ねるが行方は分からないという。もしやと、都に戻り下賀茂神社に行ってみると、扇子をもち狂った女が詣でに現れる。右下は花子があちこちの神社に祈ったが、吉田の少将は戻ってこないと、橋掛かりで苦しい心情を謡っているところ。
狂女とワキツレの問答の結果、どうやら持っている扇から花子らしいとわかる。地謡とシテとの謡によるやり取りから、花子の恋心が美しい文章で謡われるが、残念ながら、なれないとその意味もわからない。
シテは橋掛に行きいくつかの所作をするが、欄干に立ち尽くして空を眺め、松風(待つかぜ)の音は待つ人の音信(おとづれ)と、詩歌や故事をだして謡う。そのあとは、「序の舞」でたっぷりと恋に狂う女心を表現する。この能の一番の見どころ。
少将は扇を見たいという。初め嫌がる花子を説き伏せて、薄明かりの夕暮れに扇をかざす。夕顔の花を書いた扇はまぎれもなく形見の扇であることが分かり、めでたく夫婦邂逅のラストシーンとなった。
10時に開演。素謡、仕舞、舞囃子、最後の能「班女」が始まる午後2時ころまでに
250部用意したプログラム(番組)がなくなったので、出る入りがあり、見所が満席にはならなかったが、
来場者は250以上はあったことになる。以下、全部ではないが写真を見ていただきたい。ksk
番組トップの素謡「海人」 開演初めからお出でいただいた人々の様子
能「班女」のあらすじは
野上の宿の遊女花子と東国への途中に寄った吉田の少将とが同穴の契りを交わし、互いの扇を交換し秋の再会を約束した。だが、花子は扇を胸に抱いて男性を恋い焦がれ、お客の相手もしないので、とうとう宿屋から追い出されてしまった。男は約束どうりに宿を訪ねたが行く方知らずになっていた。都にもどり、宿願のことがあると言って、糺の宮に参詣すると、扇を持つ狂女を見かけ、よく見るとまぎれもなく花子であった。
奇しき邂逅を喜ぶ、めでたしめでたしのロマンスである。今回は前半の短い部分は省いて、中入り後からの能である。
能の写真はどの場面を選ぶかが難しい。連写をメチャクチャやる迷惑なカメラマンもいる。また薪能でのフラッシュは厳禁。なぜなら能面から見えるのはピンポン玉より小さい穴の範囲だけでフラッシュで一瞬目くらましになるからである。
幕上げが遅れ囃子方から催促されて、ワキ、ワキヅレの舞台入りである。幕上げ係は舞台の裏方ではあるが笛の鋭い響きを合図としてワキやシテの出を促す大事な役である。東国から都に戻る途中、「名残おしい富士ではあるが都への土産話にしよう」と言って名乗り、野上の里(美濃の国)花子を訪ねるが行方は分からないという。もしやと、都に戻り下賀茂神社に行ってみると、扇子をもち狂った女が詣でに現れる。右下は花子があちこちの神社に祈ったが、吉田の少将は戻ってこないと、橋掛かりで苦しい心情を謡っているところ。
狂女とワキツレの問答の結果、どうやら持っている扇から花子らしいとわかる。地謡とシテとの謡によるやり取りから、花子の恋心が美しい文章で謡われるが、残念ながら、なれないとその意味もわからない。
シテは橋掛に行きいくつかの所作をするが、欄干に立ち尽くして空を眺め、松風(待つかぜ)の音は待つ人の音信(おとづれ)と、詩歌や故事をだして謡う。そのあとは、「序の舞」でたっぷりと恋に狂う女心を表現する。この能の一番の見どころ。
少将は扇を見たいという。初め嫌がる花子を説き伏せて、薄明かりの夕暮れに扇をかざす。夕顔の花を書いた扇はまぎれもなく形見の扇であることが分かり、めでたく夫婦邂逅のラストシーンとなった。
「男の料理」などと言うつもりはないが、退職後、一人食事やまた自家野菜の調理やキノコ・タケノコの処理
などを工夫するうちに自然に簡単な調理法をいくつかは覚えた。
最近は簡便なドレッシングやあえ物材料に関心が高く、スーパーでいろいろ買っては試している。
そんな折、会津産のドレッシングを見つけた。妻もお盆にやってきた若者や子供の嗜好にも
合格した「塩麹ドレッシング」だ。観光客相手の土産物店には角瓶、地元スーパーで販売されて
いるのが丸瓶の品で麹と柚子のノンオイルとある。前者が500円位、後者は少し安く400円未満、
味はどちらも似たようなものだという。
簡単に言えば、甘酒+塩とほのかなユズの香りのドレッシングでトマトや野菜サラダ、20日大根(赤かぶ)
などにはとても合うと思う。
大抵の野菜には合うが、目下、他にベストマッチングな食材がないかとお試し中。
参考までに製造元は「会津天宝」、味噌や加工食品を作っている会社で創業は天宝年間の老舗。
首都圏の知人に一本プレゼントしたら、友達にも配るからと10本のまとめ買いを頼まれた。
類似品は各地にもあると思うが塩麹の効果・うまみをお試しあれ。
「会津まつり」は秋の彼岸中に行われ、9月23日の「歴代藩侯武者行列」は、会津観光の目玉イベントとなっている。会津の人たちにとって、祭りではあるが敗れた戊辰戦争を思い出し弔う、悲しい日でもある。能楽には戦いに敗れた武将が現れ、ありし日のことを語り、回向を頼み消え去る演目もあるから、その思いが重なる人もあるだろう。
毎年、9月23日の夕方からは会津能楽会の薪能が行われ、観客動員数は例年300から400名位と少ないが、全国各地からの客もある。
薪能が始まる前の会長挨拶、市長挨拶、仕舞(画像クリックで拡大)
今年の演目は「須磨源氏」だ。前シテとして稽古を積んできたが、いざ装束を着け鏡の間に入ったら、先輩から「役になりきって集中しなさい」といわれ、雑念を払い集中しようとするとたら、覚えたはずのことばや謡が思い出せない。これはまずい。すでにワキとワキヅレは舞台に出て演技をしている。「何とかなる」と思い直し、幕開けの人と一言、二言、話したら楽になった。2度目の笛が鳴り幕が上がってしまった。あれっと思っても出るしかない。何とかなったのだろうか?
以下、能の流れに従って、説明を加えます。
囃子方、地謡方が舞台に入り、立ち方の舞台入りを待つ、笛方の鋭い響きが合図となり、ワキ、ワキヅレが舞台に入り謡
をする。前シテも入る(右下)
前シテ(光源氏の化身である老人)はワキとの問答、光源氏の故事を語り「今は亡き光源氏は今は天に住んでいるが、
月光によって下界に下りてくる」と、天を仰ぎ、さらに下を見下ろす所作。「月の夜を待ちなさいと」言い残して、
光源氏であることをほのめかして雲隠れに消えうせる。
中入り
能では前シテも後シテも同じ人物が演ずるが、着替えの時間を稼ぐため、中入れで間狂言がある。
本会では狂言をやらないので、前シテと後シテを区別しては配役している。
後シテの装束はは光源氏の生きている時の姿(公達)である。地謡や自分で謡う場面の所作にはわかり易い所作もあるが、
囃子方のリズムだけによる舞は、特別に意味をもったものではなく、全体としてシテの感情の盛り上がりを舞で表している。
舞う人の表現力がどれだけ観客伝わるかが演者の力量となり、観客もまた観賞力が問われることともなるのが能の特徴でもある。(ksk)
9月7日、第1回申し合わせ(合同リハーサル)を行った。謡・詞章(セリフ)は「何とかなった」が、所作はまだ不完全
であった。付けたお面は「能面つくり教室」の生徒さんの作品で、本会に寄付されたものだが、能面に詳しい会員の言によれば
「寄付されても困る代物」だそうだ。それを稽古用として使っていたので、この日も付けて舞台に出た。だが、私の顔の表面と
しっくり行かないお面であったし、目の穴と鼻の穴が水平でなく斜めに掘られており、二つの穴から外の景色が斜めに2点見える。
こうすることによって見える範囲を広くすることができるともいう。終了後、本番で付ける朝倉尉(アサクラジョウ)を付けて
みたら、上記の二つの穴は水平に見え、顔との凹凸ともピッタリで、はやり一流の能面師の作った作品は違うことを知らされた。
能面作りする人にとっては表面の出来栄えで完成とするのだろうか。能面は、能面が見る人によって、顔の傾きや見る方向によって、
表情が違って見えるという。そこまでの芸はとてもとてもできないが、へマだけは避けたいと、本番まで稽古は怠れない。(ksk)
であった。付けたお面は「能面つくり教室」の生徒さんの作品で、本会に寄付されたものだが、能面に詳しい会員の言によれば
「寄付されても困る代物」だそうだ。それを稽古用として使っていたので、この日も付けて舞台に出た。だが、私の顔の表面と
しっくり行かないお面であったし、目の穴と鼻の穴が水平でなく斜めに掘られており、二つの穴から外の景色が斜めに2点見える。
こうすることによって見える範囲を広くすることができるともいう。終了後、本番で付ける朝倉尉(アサクラジョウ)を付けて
みたら、上記の二つの穴は水平に見え、顔との凹凸ともピッタリで、はやり一流の能面師の作った作品は違うことを知らされた。
能面作りする人にとっては表面の出来栄えで完成とするのだろうか。能面は、能面が見る人によって、顔の傾きや見る方向によって、
表情が違って見えるという。そこまでの芸はとてもとてもできないが、へマだけは避けたいと、本番まで稽古は怠れない。(ksk)
薪能の本番まで22日となった。全体の申し合わせまで7日。演目は「須磨源氏」役は
前シテである。
妻には「何とかなるさ」とは言っているが、能面を付けての稽古をすると距離感、方向感がなかなか
つかめない。
自宅18畳の日本間は能舞台と同じ方形でいい稽古場になるが、古畳では足がぐらつくこともある。
能では自分の役どころ(前シテ)の謡だけ覚えても、ワキ方、地謡い方、囃子方の謡を覚えないと
自分の所作ができない。どんな芝居でも当たり前だろうが、能では連想の役に立たない意味不明の言葉も
多いので苦労する。
一人稽古ではワキ方、地謡方、囃子方の拍子を独り芝居よろしく、流れを録音テープに納め、「運び」
の稽古を始めたら、なんとかなりそうになった。
稽古場は室内だけではない、減反の草刈をしながら、大きな声で謡っている。
それにしても能面を付けると小さな穴からせまい範囲しか見えない。だから余分な情報が入ら
ないので集中できる反面、不安感、孤独感が迫ってきて謡・セリフが出なくなる。
やはりなんとかならないものかも知れない。(ksk)
前シテである。
妻には「何とかなるさ」とは言っているが、能面を付けての稽古をすると距離感、方向感がなかなか
つかめない。
自宅18畳の日本間は能舞台と同じ方形でいい稽古場になるが、古畳では足がぐらつくこともある。
能では自分の役どころ(前シテ)の謡だけ覚えても、ワキ方、地謡い方、囃子方の謡を覚えないと
自分の所作ができない。どんな芝居でも当たり前だろうが、能では連想の役に立たない意味不明の言葉も
多いので苦労する。
一人稽古ではワキ方、地謡方、囃子方の拍子を独り芝居よろしく、流れを録音テープに納め、「運び」
の稽古を始めたら、なんとかなりそうになった。
稽古場は室内だけではない、減反の草刈をしながら、大きな声で謡っている。
それにしても能面を付けると小さな穴からせまい範囲しか見えない。だから余分な情報が入ら
ないので集中できる反面、不安感、孤独感が迫ってきて謡・セリフが出なくなる。
やはりなんとかならないものかも知れない。(ksk)
9月23日は会津観光恒例の会津まつりと会津鶴ヶ城薪能がある。能楽では全体でのリハーサルを「申し合わせ」という。
公演までは2回行って本番になるので、それまでに立ち方(役者)、囃子方,地謡方は個々に稽古をしなければならない。
「会津鶴ヶ城薪能」は長年として本丸跡の特設舞台で公演が行われていたが、悲願の能楽堂が完成し本舞台で行っている。
今年の演目は「須磨源氏」だ。前シテの配役が立ち方不足から私にまわってしまった。今日は前シテ、ワキ、後シテ
それに指導者の会長さんの4人でミニ申し合わせをした。
前シテのつけるお面は「三光尉ーさんこうじょう」という老人の面である。しくじりがあっても顔を隠すので表情は
見られないが、初めての経験であるので不安がある。
大きな不安は仕舞を習っていない私は足の運びがなかなか覚えられないことだ。ワキ役や地謡の謡も覚えないと結局、
所作ができないので覚えるのも大変だ。
これから40日、謡と運びを一体化した稽古をするしかない。お盆には毎年15から20名になるが客対策で庭で
バーベチューになるが、その客を前にして稽古してみるのも一興。
お盆過ぎからは菜園、車庫、座敷などを稽古場として暇を見つけてーーー。
ああー、どうなるものやら、難行苦行の日がつづく。 ksk
公演までは2回行って本番になるので、それまでに立ち方(役者)、囃子方,地謡方は個々に稽古をしなければならない。
「会津鶴ヶ城薪能」は長年として本丸跡の特設舞台で公演が行われていたが、悲願の能楽堂が完成し本舞台で行っている。
今年の演目は「須磨源氏」だ。前シテの配役が立ち方不足から私にまわってしまった。今日は前シテ、ワキ、後シテ
それに指導者の会長さんの4人でミニ申し合わせをした。
前シテのつけるお面は「三光尉ーさんこうじょう」という老人の面である。しくじりがあっても顔を隠すので表情は
見られないが、初めての経験であるので不安がある。
大きな不安は仕舞を習っていない私は足の運びがなかなか覚えられないことだ。ワキ役や地謡の謡も覚えないと結局、
所作ができないので覚えるのも大変だ。
これから40日、謡と運びを一体化した稽古をするしかない。お盆には毎年15から20名になるが客対策で庭で
バーベチューになるが、その客を前にして稽古してみるのも一興。
お盆過ぎからは菜園、車庫、座敷などを稽古場として暇を見つけてーーー。
ああー、どうなるものやら、難行苦行の日がつづく。 ksk