例年、秋の彼岸のお中日,9月23日は会津祭りでの最大イベント会津歴代藩侯武者行列が行われるが,夕方からは会津鶴ヶ城薪能である。今年で29回目である。
8月27日(木曜日)18時30分からの稽古場をのぞいてみた。今年の出し物は「土蛛」で筆者も地謡の一員として舞台に立つから稽古は他人事ではない。
役の方7人、それに後見役2名が毎週木曜日に集まって稽古しているという。かなり仕上がっているようだ。ご存じ、この能の見せ場は、蜘蛛の化け物退治、立ち回り、蜘蛛の投げかける糸などである。
能は退屈だ。おもしろくない。ストーリー判らない。という感想をよく耳にするが、その点この能は誰にでも判りやすい能で人気もある。
筆者は2度舞台に立ったことがある。最初はワキ(一人武者)と一緒に蜘蛛退治に行く役、2回目は前シテ(蜘蛛の化身)で頼光に蜘蛛の糸を投げて立ち回りをする役である。
それだけに、地謡の謡いをそれそれ覚えていた。暗記しているわけではないので、やはり稽古は必要だ。これから毎日一回は謡って見ようと思った。観客が大勢集まればいいが、天気も心配だ。