今日はコーダスタイルの展示会に行ってきた
行田さんとは彼がバッグ作りを始めた頃からのお付き合い
そして,タンニン染めも彼とスタートした様なもの
今回は タンニンの経年変化より退色の方が問題ではないか?
そして,汚れた際の対処法はどうするか?
防水は?
課題をもらっていたので,その打ち合わせだ
相変わらず 行田さん格好良いな
もうこれは真似など出来ない
経年変化を重視するなら,色落ち(湿った状態で白いシャツやパンツ色が移るかどうか?)
には目をつぶって,タンニンの良さを出す。 つまり過度な洗い加工は止めにする
色の変化を重視するのが良い 現在9号で洗いの程度をテスト中なので
それを見て判断することにします
汚れた際の対処法
これは,浴槽の残り湯に一晩浸けて,翌日軽くスポンジで全体を洗い,汚れがひどい所は入念に
洗い,絞らず,陰干しをします。 2日もすれば乾きます
防水は?
やっていません。
その訳2:帆布9号,6号のシャトル織機で織ると
薄い生地には雨が染み込めば
すぐ中まで濡れてしまいます
我々が選んでいる帆布は生地が厚い上に,洗い仕上げて
縮まっています。(通常の帆布は仕上げの段階で両側を引っ張って
シワ伸ばしをしているので3%程生地巾を伸ばします)
雨等で水分が表面に染み込めば糸が更に膨張して,染み込まなくなるのです
11号帆布8号帆布ではその効果は期待できません
防水加工はどちらかと云えば 石油化学の材料を使わざる得ないので
タンニン染めの趣旨と違う訳です
あくまで,自然素材の染めにこだわる訳です
先日 この生地にパラフィン加工を施して量産して欲しいという大口の依頼があったけど
断りました。
その訳は
タンニン染めを良く理解してもらっていない パラフィン材はまさに石油です
このパラフィン液の中に生地を浸けると,滑りがでる,少し堅くなります。
どっしりした量感になる訳だ。
しかし,重い生地になる。 マニアックな素材だ
発想は良いか? しかし,化学染料を使わない自然の色だしの意味が台無しになるのです
分かってないな!
昨晩も頑固爺と誰かに言われたな
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