貧乏人魂

他人のことをうらやましく思ってもしょうがない。
身の丈にあった生活が一番ですやん。

托鉢

2008-11-25 18:29:16 | 

学生時代。晩飯がない。お金がない。

どうする?

【しゃあない。後輩にたかりにいくか】
(けっして脅迫じゃあ、ありません。念のため)

同じアパートには後輩もたくさんいたので、
お鍋を持って一室、一室まわるのだ。

「何か、食いもんないかあ?お鍋におすそわけ、頼むぞ~」

今考えたら、先輩としてのプライドもなにもあったもんじゃない。
まあ、そのころは腹減って、必死やったということで…。



後輩① 
「実家から米を送ってきたんで、よかったらどうぞ」

貧乏人「ありがとうごぜえやす

後輩② 「食いかけのせんべいやったら、ありますけど…」

貧乏人「歯ごたえがあってええなあ。ありがとうごぜえやす」

後輩③ 「米あります。それとバイト先の牧場でもらったんですけど…。
    よかったら卵もつけますよ」

貧乏人「おお~っ。これは、これは。ありがとうごぜえやす。
    いいねえ。牛じゃないとこが渋い。
」   



その晩は、いつも以上に豪華な夕飯やったなあ。

貧乏してても楽しまにゃあ。



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