マスク高額転売で業者を逮捕 岡山県警、全国初
取得価格を超える価格でマスクを転売したとして、岡山県警倉敷署と同県警生活環境課は1日、国民生活安定緊急措置法違反(衛生マスクの転売の禁止)の疑いで、高松市伏石町のハウスクリーニング会社役員、藤井淳希容疑者(34)を逮捕した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスクの品薄で同法が改正され、今年3月15日からマスクの高額転売は禁じられている。同法違反での逮捕は全国で初めて。
逮捕容疑は今年4月29日、輸入販売業者からマスク7万枚を1枚44円(計308万円)で仕入れて岡山市内で知人の自営業男性(38)に1枚49・5円で1万4千枚(計69万3千円)を転売、同月30日に倉敷市内で別の自営業男性(38)に1枚50・6円で2千枚(計10万1200円)を転売したとしている。
同署は藤井容疑者の認否を明らかにしていない。4月下旬、「県内の駐車場でマスクを販売している露天商がいる」などと情報提供があり、発覚したという。
4月上旬、福岡県西部の筑紫地域では、医師会や歯科医師会、薬剤師会の三師会から各会員に対し、マスク販売の案内が届いた。「週刊文春」が入手した〈サージカルマスクの有償供給につきまして〉と題する、4月9日付で医師会が会員に送ったFAXには、次の記載がある。
〈この度、前環境大臣、原田よしあき衆議院東京事務所様のご厚意で、サージカルマスクの有償での紹介がございました〉
〈4層式であり、紹介元もしっかりしていることより、筑紫医師会で一定数購入し、会員医療機関において不足した場合、すぐに手配できるように致します〉
購入希望枚数を最低20枚から、原則上限なしで連絡するよう記されている。
4月6日付の歯科医師会からのFAXにも「原田義昭事務所より購入ルートが確保できた」、「大量に確保できている」とあり、 上限なしだという。
いずれも販売価格は1枚110円(税込)となっていた。
ただ、会員の歯科医師は、この価格は「ケタ違いに高い」と語る。
「この値段は、こちらの弱みに付け込みふっかけているようにしか思えません。歯科医院では1人の患者に、マスク1枚を使います。国から50枚を無償提供してもらったが、まったく足りない」
医療用マスク輸入・販売大手のファーストレイトの長谷川友彦社長が指摘する。
「別の医師会さんが1箱50枚入りを3000円(1枚60円)とかなり高額で紹介されていたこともあったが、1枚110円は途方もなく高額です」
政府はマスクの安定供給のために国民生活安定緊急措置法を改正し、3月15日から転売を禁じている。
筑紫医師会によれば、4月13日現在、約80の医療機関から約2万6000枚弱の注文があったとし、こう説明する。
「速やかに供給できるのであれば、職員・患者様の命を守る観点から平時より価格が高くても致し方ないと思料しています。原田事務所からの業者紹介に際しまして、同議員がマージンを取るなどの不正行為がないかを確認しています」
原田事務所は、「週刊文春」の取材に対して、マスクの販売の案内を認めた上で「医療機関への早急な情報提供であり『口利き』にあたるとは到底思えない。三師会が業者(代理店)と直接(値段)交渉してもらうようにしています」と説明した。
また、原田前大臣も、電話取材に応じ、こう答えた。
「(代理店が)たまたまマスクを扱っていると知っていたので、困っていた三師会に紹介した。秘書が110円でかなりの数を調達できると伝えました」
110円は高いのではと聞くと、
「皆目相場がわからない。私も今日になって歯科医師会の案内状を初めて見て『高額』という紹介にびっくりした。個別の医師から私のところに高いという電話が何件かあったと思う」
とぼけて済む話じゃないはずなんですが、しれっと何も無かったかのように話が消えてしまいました。
今となっては、これも氷山の一角であった事がわかりますね。
コロナのどさくさに紛れて、利益を貪る国会議員とそれに寄生する奴らが、あっちゃこっちゃで表沙汰になっております。
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