PEACEFUL

黙るのは美徳ではない。無知無関心がこの国を滅ぼす。

沖縄県 埋立承認撤回

2018-08-31 15:36:25 | 日記


米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を巡り県は31日午後、仲井真弘多前知事による辺野古公有水面埋め立て承認を撤回した。

 政府は2013年の埋め立て承認を受けて辺野古新基地建設を進めている。撤回でその法的根拠が失われ、工事が止まる。政府が当初17日を予定していた辺野古海域への土砂投入は当面不可能となる。

 政府は、撤回の効力をなくす執行停止を裁判所に求めるなど法的な対抗策を検討している。県が「最大の切り札」としていた撤回に踏み切ったことで、辺野古新基地を巡る県と国の対立は再び法廷闘争に入り、重大局面を迎える。

 県の渡嘉敷道夫基地対策統括監と松島良成土木整備統括監が31日、沖縄防衛局を訪れて撤回通知書を提出した。その後、富川盛武、謝花喜一郎の両副知事が記者会見を開き、判断の根拠などを詳しく説明した。

 政府が法的措置に訴えて仮に執行停止が認められた場合、数週間から数カ月で工事が再開されるとみられる。

 当初、早ければ17日に予定されていた埋め立て予定海域への土砂投入は、政府が開始時期を遅らせている。県が知事選や国の土砂投入よりも前に撤回を実行したことで、今後の政府の出方や裁判の行方が知事選にどう影響するのかも注目される。

 8日に死去した翁長雄志知事は、亡くなる直前の7月27日、県庁で記者会見し、撤回手続きに入るよう関係部局長に指示したことを発表した。

 会見で翁長氏は「20年以上も前に決定された辺野古新基地建設を見直すこともなく強引に推し進めようとする政府の姿勢は到底容認できるものではない」と強い決意を示していた。

 翁長知事の強い思いを受け、知事が亡くなった後も県は撤回手続きを進めてきた。


┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈


当然の成り行きだと言える。

埋め立て承認した仲井真氏を、沖縄県民が蹴り出した時から、沖縄の民意は『辺野古埋め立て反対』と一貫している。

安倍政権が沖縄の声を無視して暴力を用いて弾圧して来ただけで、沖縄側が『容認する』姿勢を見せたことは一度もない。


『今後は、また法廷闘争となる…』


なんか他人事のように虚しく響く言葉だ。

法廷闘争でしか解決出来ないこの国の無能さを、日本国民はもっと悲観的に受け止めなければならない。

検察も裁判所も思うがまま操れる政権にとっては、沖縄県の埋め立て承認撤回など、ウザイだけで痛くも痒くもないだろう。

そう…

この国内だけにしか目がいかない鎖国民は、『沖縄なんぞひねり潰してやる!』
と、息巻いてる事だろう。

┐(´д`)┌

そうね。

裁判となれば、沖縄は負けるでしょう。

この国の司法は死んだも同然なのだから…

しかし、

このプロセスがいかに重要なのかということを、日本人は知らないだろうが、沖縄の人達は知っている。

ま、『正義は勝つ!』ということが、まれに現実になることがあれば、この世の中も少しは希望がもてるし楽しくもなるのに。

とにかく、翁長知事の公約はこれで守られたことになる。

最後の最後まで、沖縄の為に闘った翁長知事の功績を讃えたい。

お疲れ様でした。




さて、

沖縄県知事選に向けて、また姑息な悪巧みをしているアベスガだが、国際社会からは非難の嵐だ。


『国連、沖縄保護を勧告!』


基地集中は人種差別だ!

国連人種差別撤廃委員会から日本政府に対し、『沖縄の人々の権利を保護しろ!』
と勧告された。


ε-(´-`*) いったい、何度目だ!?

日本政府は国連からの数々の勧告をずっと無視し続けている。

これには、沖縄だけでなく、アジア諸国に対する人権問題なども含まれている。

これじゃ、北朝鮮を非難できない。

おんなじことやってるもんね〜


ヾ(・д・` )ネェネェ

アメリカがお友達だから強気なの??

アメリカ以外の他の国とは仲良くできなくてもいいの?

ヨーロッパにもものすごく嫌われてるけど、それでも構わないの??

そうなの…?

( ´_ゝ`)フーン



でもね、

アメリカは……





って言ってる…


ヾ(・∀・`o)ネェネェ


ホントにお友達なの??

( ゚∀゚)・∵ブハッ!!



県知事選前なので、なんだか静かにおとなしくしてるようだけど…


終わったら、また『沖縄イジメ』するんだよねっ!


(‐д`‐ll)キモチワル~



そしてまた、

何を隠したいのか、何から目をそらせたいのか知らんが、

スポーツ、スポーツ、スポーツ!

協会、パワハラ、オリンピック、なんちゃら


今度は体操か?

で?

次は?

卓球?
バドミントン?
ソフトボール?www

全種目制覇したら、次は何の協会が出てくるのかな〜


もう、本気で、






テレビは捨てる。


いらん (。・ω・)σ ⌒*📺ポイ





メディアに対する不信感

2018-08-30 20:45:31 | 日記
ウーマン村本 田原総一朗氏と朝生を「クソだと思う」と批判



ウーマンラッシュアワーの村本大輔(37)が30日、公式ツイッターでジャーナリストの田原総一朗氏(84)と、田原氏が司会を務めるテレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」(毎月1回放送)を「クソだと思う」と批判した。

【写真】相方・中川 村本不在で「月給100万円が3万円に」

 村本は「おれは田原総一郎さん、朝生はクソだと思う」(原文ママ)と批判し、「どんだけたっても沖縄のことをやってくれない。約束したのにうそつき」と、その理由を述べている。村本は今年1月1日の未明から早朝にかけて放送された「朝生」の「“平成30年”日本の未来」出演し、大きな反響を呼んだ。

 「朝生」が沖縄をテーマに取り上げたのは、2015年5月29日の「“沖縄基地問題”と日本」が現時点では最後。村本出演後の「朝生」が取り上げたテーマは「日本経済は成長するか?!」、「異議あり!ニッポン!」、「森友・原発・安倍政権」、「安倍政権と官僚」、「米朝首脳会談と安倍政治」、「米・朝・中…ド~する?!日本の進路」、「トランプ大統領と“世界貿易戦争”」と続き、最新の31日深夜1時25分放送分は「“人工知能・AI社会”と日本」がテーマになっている。


┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈


とても勇気のある人だと思う。

仕事を失う覚悟で沖縄問題を語っている。

こないだの県民大会にも、沖縄のことを知りたいという思いで参加していたようだ。

そういう人を、無関心や関わりたくないという理由で単に黙している人が非難する資格はない。


本来、権力を監視する立場にありながら、それを放棄している大手メディアも、己の職務怠慢を恥じるべきであろう。



実際、多くの仕事を失った村本さんだが、業界仲間からも冷たい扱いを受けているとのこと。


しかし、それらに屈することなく、変わらず沖縄問題を発信していく姿は、ホントにすごいと思う。

(๑و•̀ω•́)و




『辺野古はもう決まったこと。いつまで沖縄は騒いでるんだ!!』

とか言ってる日本人は、海外の人も関心を寄せるこの問題を軽視してはいけない。

日本の民度を疑われる。



元米大統領特別補佐官
モートン・ハルペリン氏




米国防総省で国防次官補代理を務めていた頃、沖縄返還問題に取り組んだハルペリン氏は、約半世紀後に沖縄を再訪し、驚愕したとのこと。

『基地はそのまま残っていた…』

『歴代日本政府は一体なぜ、本土基地の整理縮小を優先し、在沖縄基地を返還前と同じような状態に留め置くことを許したのか…』

『沖縄の人々は今も、島そのものが軍事基地とみなされた時代の負の遺産にもがき苦しんでいる。人口の少ない辺野古地区を普天間の移設先に選んだところで、強い反対に直面するのは必至である。両政府はその事を理解すべきだった。』

『米軍は、辺野古移設が唯一の解決策との姿勢を貫いた。計画変更は部隊の即応態勢や効果的運用を妨げ、受け入れられないと主張した。その態度や口ぶりは半世紀前を彷彿とさせる。』

『私は辺野古移設に代わる方策があると確信している。……… 沖縄の基地負担を減らし、本土側がより大きな責任を負う方策を追求するという仕事です。……』


(琉球新報 特別寄稿 より抜粋)


米政府関係者がこう言ってるのに、日本人が、同じ日本国民である沖縄の人々に負担を押し付け続けて痛みを感じないようであれば、日本人は国際社会から軽蔑され、理解されない。

日本の世論に大きく影響を及ぼすマスコミが、沖縄問題に深い関心を持ち、どんどん問題提起していかなければ、いつまでも沖縄の苦しい状況は変わらないであろう。

村本さんが『朝生』で取り上げてくれない田原総一朗氏を非難する理由はそこにあると思う。





外国人によるこういった本がどんどん出版されている。

マスコミが垂れ流す『日本スゴイ』という情報が嘘まみれであることに気づかなければ、更に国際社会から孤立していく。






命削り、翁長さんが伝えたこと(金平茂紀)

2018-08-29 15:00:52 | 日記
守った沖縄の誇りと矜持 命削り翁長雄志さんが伝えたこと【金平茂紀の新・ワジワジー通信(37)】



翁長雄志知事が8日、急逝された。享年67歳。すい臓がんとの壮絶な闘病の末の死だった。がんが発見されたのは今年4月。いかにも早過ぎる。僕は翁長さんより3歳下の北海道生まれのヤマトゥンチューだ。報道の仕事ばかり41年も続けてきた。だが、これほどきちんと筋を通した政治家に出会えたことを本当に誇りに思う。今の国政レベルにはこんな政治家はいない。命を削るようにして翁長さんは沖縄の人々の誇りと矜持(きょうじ)を守り抜いた。時には本土政府の理不尽な「いじめ」「差別意識」に抗(あらが)いながら、安易に阿(おもね)る凡百の政治家とは明らかに異なる道を歩んで、誇り高い生き方とは何かを身をもって示された。

僕は前号の本欄でこう記した。〈沖縄戦没者追悼式の進行をリハーサルの段階から刻々と見ていた僕は、とても複雑な思いに苛(さいな)まれた。この式典の進行の先には、より大きな深刻な帰結が待ち構えているように思えてならなかったのだ〉(7月5日付本紙 知事壮絶、命がけの訴え 73年目の慰霊の日 「新・ワジワジー通信」より)。その「より大きな深刻な帰結」は突如やって来た。6月23日のあの壮絶な訴え、そして公の前に姿を見せた最後の場となった7月27日の県庁記者会見(辺野古埋め立て承認撤回プロセスを開始するとの内容。死のわずか12日前だ! )を経て、翁長さんの死は、遠くではないいつか、残念ながらきっとやってくるのではないかとの思いを、多くの県民が心の底に抱いていたのではなかったか。

 僕は翁長さん死去の知らせを那覇空港に着陸する直前の飛行機内で受け取った。信頼している友人がメールしてきてくれた。午後7時23分。体から力が抜けていくような感覚に襲われた。そのまま亡くなられた直後の浦添総合病院に直行した。正直かなり動揺していた。翁長さんをここまで追い込んだのは誰だったか。翁長さんがこうなることの心の準備はできていたのか。これから翁長さんの遺志を誰がどのように継いでいくのか。いくつもの問いが心の中を行き交っていた。翁長さんの亡きがらを乗せた乗用車が病院を出て行った。駆けつけた市民から「翁長さん、ありがとう!」という叫びが上がった。その女性にインタビューしていたら鈍い振動が体に伝わってきた。オスプレイだ。病院の上空をオスプレイが飛行していった。時計を見ると午後10時半を過ぎていた。これが翁長さんが亡くなった夜の現実だ。

 お通夜、県民大会、告別式、その後の県知事選に向けた生臭い動きを取材して見えてきたものは、翁長さんのあまりにも大きかった存在感だった。だからこそ亡くなった後の喪失感も大きい。なぜ翁長さんは最後までぶれなかったのか。それを伝える報道が本当の所少ないのではないかと思う。世の中には、死去の意味をきちんと報じないまま、早く忘れ去り、「次は選挙だ!」とばかり、状況の移行をセットしたがる輩(やから)がいるものだ。まるで沖縄戦の記憶を早く過去のものだとしたいかのように。

 翁長さんは元々、保守政治家だった。それが政府に抗(あらが)うようになったきっかけは何だったのか。ここでは三つのことを記しておく。一つは2007年の教科書検定の際に、沖縄戦のさなか日本軍から強制された住民の「集団自決(強制集団死)」の記述が削除されたことへの強い怒りがあった。これはご本人が語っていたことだ。「日本政府はこういうことまでやるのか」と。さらに、2013年4月28日、政府が鳴り物入りで開催した「主権回復の日」の祝賀式典。沖縄にとってはこの日はサンフランシスコ講和条約締結によって日本から切り離されアメリカ軍政下に入った「屈辱の日」である。それを単純にことほぐ本土政府の浅薄さと非情さ。そして同じ年にオスプレイ配備反対、普天間基地県内移設反対の「建白書」を携えて上京しデモ行進をした際に、銀座で遭遇したヘイトの言葉。「売国奴」「日本から出ていけ」「中国のスパイ」などという暴言を翁長さんは直接浴びせられた。そうした動きと並行して、辺野古新基地工事の強硬な進め方に、翁長さんは沖縄に対する本土政府およびそれを支持する本土国民の、沖縄に対する無関心、本能的な蔑(さげす)み、いじめのような差別意識を体感したのではないか。沖縄人としての健全な郷土愛=沖縄ナショナリズムが強靱(きょうじん)なものとなったのだろう。それが「イデオロギーよりアイデンティティー」という言葉に結実した。

 現在の政権は、翁長知事が就任早々上京した際も面会しようとしなかった。何と幼稚な振る舞いだ。国政選挙で辺野古反対の民意が示されるや、その投開票日の翌朝に工事を再開させるようなことを何度もやってきた。こうした彼らがやってきたことを考えると、よくも葬儀に顔を出せたものだと僕は思う。

 7月27日の最後の記者会見に臨む前、翁長さんは妻の樹子さんに珍しく弱音を吐いたという。一つは体力の極端な落ち込みがあった。3メートル歩いては休み、また3メートル歩いては休むという限界に近い状態だった。「記者たちの質問にちゃんと答えられるかどうか心配だな」。これまで翁長さんはそんなことを一度も言ったことはなかった。樹子さんは「これは大事なことだからあなたにはできるよ」と励まして送り出した。会見では30分以上、翁長さんが喋(しゃべ)っていた。質疑応答もこなした。会見後の映像を見ると足元がふらついていた。この頃は口内炎が多発していて水を飲むことさえしんどかったという。入棺の際、身に着けていたかりゆしの襟元が輸血管等でできた傷口からの血でみるみる染まっていった。父親の翁長助静さんは元真和志市長。沖縄戦を生き延びた政治家、歌人で、沖縄で最初の慰霊塔「魂魄の塔」を建立した住民の一人でもあった。翁長雄志さんは、娘さんにはこう語っていたそうだ。「僕はおじいちゃん(父親の助静氏)の役職は越えたけれど、人間的には越えられなかったなあ」。いや、沖縄戦の歴史とアイデンティティーの伝承は、翁長雄志という郷土をこよなく愛した政治家によって、確実に成し遂げられた。合掌。

 (テレビ報道記者・キャスター)=随時掲載


┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈


この記事に関するコメント

↓↓↓↓↓↓↓↓↓








┐(´д`)┌

知事選を前に、翁長さんの影響力を恐れる者らが必死こいてコメントした感じですねwww

それに「イイネ」してる奴も必死!(笑)

『この人が何をしたの?』


なんて愚問は、沖縄を知らない、翁長県政を知らない、単純に日本政府の姿勢を正当化したいがためにイチャモンをつけてるだけ。

あ、それと、

『沖縄県民だけど…』


ってのをあえて書き込むのは、「沖縄県民じゃない」証拠。

ほら、コイツらってこういうの得意じゃん!

韓国人のふりして『反日感情』丸出しに罵倒するの。

そういった『なりすまし』が今まで何度発覚したことか…

やる事がワンパターン。


選挙を意識しすぎて亡くなった人を愚弄するのは、ハッキリ言って逆効果。

沖縄の人達が、こういったクソコメントを目にすれば、沖縄を冷遇した日本政府に対する怒りは更に増幅するだろう。

ネトウヨがどんだけこのクソコメントに『イイネ』したところで、全国世論調査では、『辺野古移設に反対』が「賛成」を上回っている。

ココでは、翁長批判を支持する数が8割から9割ほどいるが、この数だけ見ても、ココのネット民がいかに偏った思想の持ち主が集結しているかが良くわかる。


安倍政権の肩を持ったつもりが、墓穴を掘る結果とならないよう祈る。

(´-`).。oO(別に、祈りはしないけど…


いい加減、亡くなった人を愚弄するのはやめるべき。

見てて気持ちが悪い _| ̄|○、;'.・ オェェェェェ




日本を滅ぼす権力者とその支持者へ

2018-08-27 15:54:01 | 日記
翁長知事を誤解している人が知らない、この国と沖縄への「真の思い」



8月8日夕方、沖縄県知事の翁長雄志氏が膵がんのため67歳の若さで亡くなった。翁長氏と親交の深かった作家の佐藤優氏が、基地建設に反対し続けた翁長氏の真意について語る。

----------
※本記事は『佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」』に収録している文化放送「くにまるジャパン極」の放送内容(2018年8月17日)の一部抜粋です。野村邦丸氏は番組パーソナリティです。
----------

ゴルバチョフからの追悼メッセージ

 邦丸: 佐藤優さんは、今は亡き翁長知事と何度も何度もお会いして、いろんなお話をされたそうですね。

 佐藤: 何度も会っています。あまり目立たないように注意して、特に東京ではメディアの人が見ていると面倒なので、綿密に打ち合わせていました。私が2時間くらい前に先に会合場所に入って、スッと翁長さんが入ってきて、出るときは翁長さんが先に出る。そんな感じでときどき会っていました。

 電話では、しょっちゅう連絡をとっていました。それこそ数百回ですね。

 邦丸: そうなんですか。

 佐藤: 翁長さんという人は、国際情勢に関心があったんですよ。

 たとえば、2016年のアメリカ大統領選でトランプさんが当選するかしないかというとき、ギリギリに電話をいただいて、「佐藤さん、どう思いますか」と。「フロリダでトランプが勝ちましたから、このままいくと思いますよ」と答えたのですが、翁長さんは「それなら早速、沖縄県知事からの祝電を用意したほうがいいですね」と。

 要するに翁長さんは、トランプさんがメチャクチャな人だということはわかっているけれど、沖縄の基地問題に少しでも関心を持ってもらえる可能性がある、状況が変わる可能性があるなら、どんな些細なチャンスでも失うまいということだったんです。

 それから、翁長さんはゴルバチョフ(元ソ連最高指導者)さんともときどき連絡をとっていました。

 邦丸: ゴルバチョフさんと!  へえ~~。

 佐藤: ソ連が崩壊したとき、民族問題が大変で、国がガタガタになった。その教訓から学ばないといけない、と。沖縄の自己決定権強化は主張するけれど、日本全体に大混乱をもたらしてはいけない。そういったことについて学ぶために、翁長さんは那覇市長時代にゴルバチョフさんを沖縄に呼んでいます。

 東京ではほとんど報道されていませんが、そのときの縁があって、琉球新報にはゴルバチョフさんからの追悼のメッセージが載っていますよ。

 邦丸: それは知らなかった。

 佐藤: そういった意味で、規格外というか、地方の知事にとどまらない、国政レベルのトップという感覚がある政治家でしたね。

 邦丸: 東京でも報じられているのは、沖縄県知事選挙が9月30日にありますけれど、翁長さんの後任は、保守系だろうが、いわゆるオール沖縄系であろうが、なかなか難しいだろうと。それだけ器の大きな人だったと言われていますね。

 佐藤: それは間違いないですね。「イデオロギーではなくアイデンティティだ」と。翁長さん自身が、そういうふうに変わっていった。歩きながら考えるタイプの政治家なんです。

「沖縄ヘイト」に直面して

 佐藤:実は、沖縄自民党の重鎮だった時代は、翁長さんは普天間基地の移設に関しても「県内でやむを得ないのではないか」とはっきり言っていました。ただ、その考えが県民と一緒に歩いているうちに変わっていったんですよ。

 私が印象に残っているのは、知事になってしばらく経ったときに東京都内のあるホテルで会ったときのことなんですが、翁長さんは「私の考え方が決定的に変わったのは、2013年の1月27日なんです」とおっしゃった。

 この日、日比谷の野外音楽堂でオスプレイ反対集会があって、そのあと銀座までデモをしたんです。このとき、翁長さんは那覇市長として出席していて、私もデモに参加していたんですね。

 そのときに「行動する保守」という人たちが、200人くらいいたと思いますが、あちこちで日章旗や旭日旗をガードレールに結び付けて、街宣車を使って「非国民は日本から出て行け」「オスプレイは必要だ」とやっていた。そして同時に、そのうち何人かが中国の五星紅旗を持って「沖縄のみなさんを応援しています」と、あたかも中国人が沖縄のデモを支援しているように装っていた。こういう雰囲気になったことがあったんです。ヘイトスピーチ規制法ができる前のことです。

 ちなみに、「ヘイトスピーチ」は他の民族に向けたものなので、沖縄県民は自国民だから対象にならないんですよ。だから今でも、沖縄ヘイト言説というのは、法律では取り締まることができないんですよね。

 それで私が翁長さんに、「確かに、あの時はひどかったですよね。私もデモの中にいたので、すごく嫌な気持ちでした」と言うと、知事はこう言ったんです。

 「いや、ああいう極端な考え方を持っている人は以前からいるんです。私が感じたのはそこではなくて、銀座通りをデモしているときに、ひと昔前なら、そういうことをしている人がいたら、『あなたたちは何をしているんだ』と注意する人がいた。でもあの時は、私が見ている限り、そういう人がひとりもいなかった。日本は本当に変わったな、沖縄に対して冷淡になったな、と思ったんですよ。

 そのとき、やっぱり自分たちの身は自分たちで守らないといけない、日本政府の良識にお願いするだけではダメなんだ、自分たちで強く主張しなくてはいけない、と思ったんです」

 邦丸: ふーむ。

側近たちへの「最後の指示」

 佐藤: 翁長さんが亡くなったのは、8月8日の午後6時43分でした。その日の午後5時50分に、翁長さんの秘書から電話がかかってきたんです。知事は私が電話するとどんなときでも必ずかけ直してきましたから、膵癌を公表されてからは、負担をかけてはいけないから、まず秘書を経由して連絡をとっていたんですよ。

 その電話の前に「知事が執務不能になったので、これから副知事を代行に立てる会見をします」という留守電が入っていたんですが、私が気づかなかったんです。

 それで、かけ直そうかなと思っていたら、ちょうどかかってきて、「今、会見を終えたんですけれど、実は昨日から知事の意識が混濁し始めまして…日曜日(8月5日)までは本当にしっかりしていたんです。こういうことになったので、大きく状況が変わります。

 ところで佐藤先生、先週土曜日の琉球新報の『ウチナー評論』というコラムに、『沖縄を代表する人は翁長さんしかいない、だから翁長さんに出馬表明してほしい』と書いてくださいましたよね。翁長が非常に喜んでいました。くれぐれもよろしくとのことでした」ということだったんです。

 このことからわかるのは、つまり翁長さんは、「自分が執務不能になったときには、こういう手順をとってくれ」という細かい指示を側近にあらかじめ出していたんですね。周囲はその指示に従って、私も含め、世話になった人たちに連絡を出した。最後まで気配りの人でした。

 邦丸: なるほど。

 佐藤: それから、翁長さんは本当はどう考えていたのか、ということですが、実はいわゆる「沖縄独立論」には反対していたんです。

 沖縄の自己決定権を強化することがなぜ必要かというと、そうしないと、かえって沖縄を日本から分離するような状況に追い込まれてしまう。それを中央政府はわかっていない、という考え方でした。だから、日米安保条約にも賛成なんですよ。

 とはいえ、日本の0.6%の面積しかない沖縄に米軍専用基地の70%があるという状態が続くのは、受忍の限度を超えている。しかも、辺野古新基地は普天間の移設にとどまらず、航空母艦が横付けできてオスプレイ100機が駐機できる、さらに巨大な基地になる。このような過重負担を強いるなんて、日本政府は本当に沖縄県民を対等な仲間と見ているんだろうか──こういう疑問が沖縄にはあるから、黙っていられないんだ、と。

 それから翁長さんは、ここ最近は朝鮮半島情勢を一生懸命勉強していました。要するに、シンガポールで米朝首脳会談が行われたのだから、もう朝鮮半島の米軍が軍事行動に出る必要はなくなったじゃないか。みんな、もう少し冷静になろう。北朝鮮の脅威が緩和してきているんだから、なおさら辺野古に新基地を造らなければならない理由はない──と。

 今年に入ってからも、何度も知事とは電話で話したんです。そのときは、いつ仲井眞(弘多)前知事が行った埋め立て承認を撤回するか、ということを考えていました。このカードは1回しか切れない。知事はリアリストでしたから、そこは裁判になれば勝てる見込みはないと見ていたんです。

 邦丸: 佐藤さんが書かれた東京新聞のコラムで、そうだったのかと思ったのは、「法的手段に出てもおそらく沖縄県側が敗れるだろう。最後の最後には、どうするのか」と翁長さんに聞いたら、「女房と一緒に辺野古の前で座り込みますよ」とおっしゃった、という。

 佐藤: 最後まで座り込んで、とにかく暴力には訴えない。しかし、沖縄としては新基地の建設は認めない、最後まで非暴力で抵抗する、と言っていました。この翁長さんの生き方は、これからも沖縄で語り継がれるでしょう。

 ただ、ここで強調しておきたいのは、翁長知事はそうして沖縄の過重負担を減らすことで、沖縄と日本の関係を正常化したい、と考えていたということです。すなわち「日本の中の沖縄」という道を歩んでいく、その道筋をつけたいと思っていたんですよ。だから、日米安保を破棄するのではなく、むしろ安定的に維持することを目指していた。その意味では、徹底した保守派だったんです。

 これが、東京で誤解されているところなんですよね、翁長さんは左翼だとか、共産主義者だと言う人もいましたが、そういうことでは全くなかった。そこはブレない人でした。

沖縄県民がいちばん見たくないもの

 邦丸: 4年前の11月、私も佐藤さんと一緒に那覇市内に入って、沖縄県知事選挙を取材に行きました。仲井眞さんと翁長さんの戦いでしたが、あの熱気はいまだに覚えています。

 本来なら、この11月に第1期が終わるはずでしたが、9月30日に新しい沖縄県知事を決めるための選挙が行われることになりました。

 佐藤: これは誰になるか、わからない。ただ重要なのは、どちらの陣営も正直にやらないといけない、ということです。オール沖縄は内部がガタガタになっている。誰が出てきても、翁長さんと同じようなカリスマ性は得られない。

 一方で、その反対側の人たちは、正直になるべきだと思う。沖縄の中にも多様な意見があります。たとえば、「日本全体の利益のためには、沖縄は基地負担を引き受けるべきだ」と考える人もいれば、「基地は引き受けたくないけれど、中央政府が本気でやると言うなら、もう阻止する術はない。ならば、そのかわりに経済的利益を受けたほうが現実的ではないか」と考える人もいる。

 そういう考えであるなら、「基地賛成」もしくは「容認」だということをはっきり言って、「沖縄のためには、この道しかないと思う」と堂々と選挙に臨むべきだと思うんですよね。

 なんとなく「基地には反対だ」とか「普天間の危険を除去しなければいけない」と言って、辺野古については何も言わない。そうやって争点隠しをして、選挙が終わってから「中央政府が言っているから、しょうがないですね」となし崩し的にやっていく。これは沖縄の人がいちばん見たくない姿です。

 だから、正直にやるということがいちばんの課題になると思うんです。意外と難しいんですけどね。

邦丸: 翁長さんの前任の仲井眞さんも、当初は「沖縄のアイデンティティ」を非常に重視していました。

 佐藤: そうですよ。仲井眞さんのことが本当に嫌いだ、という沖縄の人は少ないと思うんです。仲井眞さんは埋め立て承認に追い込まれてしまった、その東京のやり方に対する不満ですよね。大きな力の前に屈していくリーダーを見て、沖縄の人は、自分たちがいちばん見たくなかった姿を見てしまったわけです。もし仲井眞さんが、あそこで埋め立て反対を撤回しなければ、翁長さん同様の求心力を持っていたでしょうね。

 でも、それを裏返していうなら、「ポストが人をつくる」んです。

 邦丸: うーむ。

 佐藤: 翁長さんと同じ路線を採るならば、次の県知事も、しばらくすると求心力を持ってくると思いますよ。ただ、翁長さんのようにブレない自分の言葉を見つけて、なおかつ中央政府との関係を安定的に構築していく、すなわち日本から分離する方向ではなく「日本の中の沖縄」という路線を持てる人物は、なかなかいないと思います。もっとポピュリズムに流れてしまうでしょう。

 邦丸: 9月の県知事選挙を注視していきたいと思います。

 佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol.139(2018年8月22日配信)より



┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈



物事を深く考えられない人達が、翁長知事を叩く。

自分自身が翁長知事に苦しめられた訳でもないのに、安倍政権の代弁者であるかのように、権力者目線で沖縄を上から見て叩く。

『国に楯突く者は許さんぞ!!』


とでも言うように。


この状況がいかに恐ろしいことなのか気づいているのだろうか?

国が言ってることに従え!
正しいかそうでないかは関係ない!
個人の利益、地方の利益も関係ない!
国が、中央が決めたことが絶対だ!
国が白といえば白、黒といえば黒、それに逆らう奴は潰す!

これが戦前の軍国主義の思想であり、これを許すことが、次第に戦争を許していく体制を作っていく事につながる。

『国民の財産は全て国のものだ!』


沖縄の状況は、まさにコレ。

沖縄の空や海、豊かなやんばるの森、それらをそこに住む者達から奪い取っている。しかも暴力によって。


民主主義の破壊である。

沖縄で許されたこの暴力は、いずれ目に見える形で日本全国にも広がる。




安倍首相、総裁選出馬を表明

2018-08-26 18:04:00 | 日記



(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...

(><)))(((><)ブンブン



もう勘弁してくださいよ〜 😭😭






トランプ大統領は8月15日午前1時(日本時間)、ポンペオ国務長官(前米CIA長官)に「安倍晋三政権を倒す工作を速やかに実行せよ」と命令。


ほらぁ〜

もう『お払い箱』だって。



/(゚o゚)\ナンテコッタイ



ブログパーツ

<iframe frameborder="0" width="480" height="270" src="https://www.dailymotion.com/embed/video/x296o6h" allowfullscreen="" allow="autoplay"></iframe>