先日、急に沼津に行く用事ができた。
連れが頼んでいたチャイのシフォンケーキも一口もらう。
用事そのものはすぐに済みそうだったので、ついでに近所を色々と見て回ることにした。
まずは腹ごしらえ。
以前先輩に教えてもらい、その後気に入って何度か通っているお店。
ラーメンというか、イタリアンというか、もはや「カル麺」としか言いようがないジャンル。
トマトスープやボンゴレ、ペスカトーレ、カルボナーラなどをベースにしたスープにやや平らな麺が入っている。
今回は、秋冬限定のオニオングラタンスープ。
とにかく玉ねぎづくしで、何と3個分も入っているそうた。
ランチはミニサイズのフランスパンかリゾ飯もついてくるのが嬉しい。
エプロンを貸してもらえるので、白い服で行って、トマトの麺を食べても安心だ。
続いて伊豆・三津シーパラダイス。
昔からある水族館で、子どもの頃によく行った思い出がある。
前に行ったのは20年以上前で、館内の様子はよく覚えていないが、とにかくショーがすごかったという印象がある。
海と繋がったステージがあり、何頭ものハンドウイルカが息を合わせて飛んでいた。
もう一つの小さいステージでは、セイウチやオタリア、カルフォルニアアシカに続いてカマイルカ。
当時は「シリウス」というベテランのカマイルカがいて、誰よりも高く飛んでいた。
久しぶりに行くと、子どもの頃の思い出補正もあるのだろうが、幾分狭いような印象を受けた。
以前いたラッコやシャチはおらず、様々な事情があるので仕方ないのだろう、と大人になった私は遠い日に思いを馳せた。
この日最後のショーに何とか間に合い、席に座る。
アシカとトド、アザラシに続き、お待ちかねのカマイルカ。
2頭のイルカが猛スピードで登場し、広いとは言えないプールをくるくると回る。
その瞬間、なぜか涙が込み上げた。
奥歯を噛み締め、必死に耐える。
子どももたくさんいるのに、こんなところで絶対に泣くわけにはいかない。
その一瞬は、昔と何も変わらなかった。
自分も含めて変わってしまった世界の中に、変わらないものを見つけて、瞬間的に感情が溢れてしまったのだと思う。
閉館時間が近づき、足早に館内を回る。
売店は昔より広く、華やかになった気がした。
最後に甘いものを食べたいと思い、喫茶店に立ち寄ることにした。
沼津御用邸のすぐそば。
道から「コーヒーとシフォンケーキ」という看板が見える「珈舎」へ。
私はブレンド「マイルド」と定番シフォンケーキの「エンジェル」を注文。
コーヒーとケーキの器が揃いになっていて、早くもこだわりを感じる。
ケーキを口に入れてにんまり。
ふわふわとした中にももっちりとした噛みごたえがあり、噛めば噛むほど、牛乳の風味が広がる。
まるで牛乳の美味しいところだけを集めて、ふわふわに焼き上げたような感じ。
そして、コーヒーによく合う。
エンジェルという名前がぴったりだと思った。
連れが頼んでいたチャイのシフォンケーキも一口もらう。
こちらは無数のスパイスが混ざり合い、やや個性的な印象。
これはこれで美味しくて、顔が緩んだ。
季節ごとにケーキが変わるそうなので、ぜひまた行ってみたい。
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