西村経産相は留任、高市経済安保相も…内閣改造で首相検討
2023/09/10 05:00
西村経済産業相 【読売新聞社】
(読売新聞)
岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、西村経済産業相(60)と高市経済安全保障相(62)を留任させる方向で検討に入った。河野デジタル相(60)の続投案も出ている。
複数の政府・与党関係者が明らかにした。西村氏は衆院当選7回で経済再生相などを歴任し、2022年8月に経産相に就いた。東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を所管し、福島県などへの説明役も担う。関係閣僚では、野村農相が今回の改造で交代する見通しで、首相は西村氏に職務を続けさせ、政府対応に万全を期したいとの考えに傾いている。
西村氏は、党内最大派閥・安倍派(100人)の中枢を担う「5人衆」の1人だ。5人衆では、松野官房長官(60)と萩生田政調会長(60)も要職で起用される方向となっている。首相は安倍派の意向も踏まえ、両氏のポストを決める考えだ。
高市、河野両氏はいずれも衆院当選9回で、前回21年9月の総裁選で首相に敗れ、22年8月から現職を務めている。首相は無派閥で保守派の高市氏について、保守支持層の取り込みと女性の積極登用の観点から続投が好ましいと考えているとみられる。
河野氏はマイナンバーカードを巡る問題で、11月末までの完了を目指す総点検の責任者で、政府・自民内には「途中交代は避けるべきだ」との声が多い。首相はインドから帰国する11日にも、河野氏が所属する麻生派を率いる麻生副総裁と会い、調整を進める見通しだ。
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