https://www.msn.com/ トラック居眠り事故 直前に15秒未満の「マイクロスリープ」 広島大グループ発表
中国新聞 の意見 • 11 時間前広島大の研究チームは28日、トラック運転手の居眠り運転による事故52件をドライブレコーダーで分析したところ、全てのケースで15秒未満の短い眠り「マイクロスリープ」(瞬眠)の状態に陥っていたと発表した。事故の40秒ほど前から眠気に抵抗するしぐさが減ることも判明。事故を防ぐためにその兆候を検知し、安全対策に生かすことが重要としている。
運転手が写る車内カメラで事故の直前1分間を1秒刻みで観察した。無意識に顔や頭を触る▽ストレッチ▽貧乏揺すり―など、眠気に抵抗しようとする動きが事故の約40秒前でピークとなり、その後は減少。一方で約20秒前に頭が揺れる「船こぎ」や目が半分以上閉じる状態が急増し、マイクロスリープに当たると結論づけた。
ある運送会社の2016年から5年間で起きた事故で検証。運転手の年代でみると20、30代が多かった。時間帯では午前0~2時、同4~6時、午後4~6時が同じ程度で目立った。
研究は運送大手の福山通運(広島県福山市)の寄付を財源に産学連携で実施した。研究チームによると、乗用車では居眠りを検知して自動で減速、停止する安全装置が実用化されている。一方、車体が重いトラックは停止までに時間がかかるため、より早く居眠りの兆しを把握する必要がある。
研究チームの広島大大学院医系科学研究科の熊谷元・寄付講座准教授(睡眠医学)は「眠気に抵抗する行動がいったん増えた後、減り始めるタイミングを捉えて、安全装置を働かせるなどの対策を取れば、事故を回避できる可能性が高まる」と説明している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます