乱反射 ~もう忘れて下さいませ。~

と言えるほど、世の中と人生は甘くもウマくもないことは知っている
錯綜する日々の戯言、読書や各外国語の学習の備忘録を

四番目の勅撰和歌集

2020-06-08 22:39:39 | 戯言&読書ノート

**読書記録**
 『後拾遺和歌集』 (岩波文庫)
 本日より読み始め。


これも消費税が上がる前、昨年9月に買った本。
『新古今和歌集』『古今和歌集』と読んできて、部屋のどこかにある『万葉集』が見つからないのでなあ。

こういうコンパクトな文庫で出るのは、ほんとに助かる。

知らない歌人のほうが多いから、巻末の人物一覧で一首ごとにチェックしてるので、読み進むスピードは遅い。
今日は序と、巻一 春上の途中。

いつでも読み止しできるから、飽きたら別の本を挟んでもいいと思ってる。

例によって、気になった和歌をピックアップしていきましょう。

いかに寢て起くる朝(あした)にいふことぞ昨日をこぞと今日をことしと   小大君

これが巻頭の一首目だったのか。
知らんかった。

自分のブログ内の検索をかけたら、約五年前に読んだ 塚本邦雄 『珠玉百歌仙』 でも取り上げてたから、覚えがあったんだよね。


花ならで折らまほしきは難波江の蘆の若葉に降れる白雪   藤原範永朝臣

この人、小式部内侍との間に娘をもうけたらしい。
一昨年読んだ『宇治拾遺物語』でもエピソードがあったが、母の和泉式部は言わずもがな、娘の小式部内侍もむっちゃモテたよな。


春の夜の闇にしあればにほひくる梅よりほかの花なかりけり   前大納言公任

この人の選んだ『和漢朗詠集』、再読したいと思いつつ、なかなか出来ず。


梅の花香はことごとに匂はねどうすくこくこそ色は咲きけれ   清原元輔

これも言わずもがな、清少納言のお父さん。


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