NHK札幌放送局「春休み!太古のいきものよみがえる展」。北海道内各地から集められた太古のいきものの化石・標本をボールペン細密画家の浩而魅諭(ひろじみゆ)さんの描いた復元画と共に展示します。また各種のトークイベントやワークショップなどを通じ北海道の古生物と復元の過程について楽しく学ぶことができる春休み企画です。
本日はNHK札幌放送局で3月31日(日)まで開催の春休み企画「太古のいきものよみがえる展」鑑賞です。多くの方も既に訪問されている企画でNHKの夕方の番組『ほっとニュース北海道』でも紹介されました。会場のNHK札幌放送局は地下鉄東西線「西11丁目駅」から北方向へ徒歩5分ほどです(地図)。

NHK札幌放送局。手前が入口になります。

NHK札幌放送局では「春休み 太古のいきものよみがえる展」を開催します。ボールペン細密画家の浩而魅諭(ひろじみゆ)さんの描いた復元画と共に、道内各地から集めた化石・標本を展示します。また、化石研究の専門家たちによるトークイベントや、ラジオ番組「子ども科学電話相談」の公開収録、発掘体験・絵画体験ワークショップなどを開催し、北海道の古生物と復元の過程について楽しく学ぶことができます。

「太古のいきものよみがえる展」会場の1階ロビー。『ほっとニュース北海道』で見どころポイントと紹介されたボールペン細密画家の浩而魅諭(ひろじみゆ)さんの描いた復元画にも注目です。



まずは謎の生き物《デスモスチルス・ヘスペルス》の骨格標本と浩而魅諭さんの復元画。宗谷管内枝幸町歌登ほか道内各地やサハリンで発見されたもの。半海棲の哺乳類とか。



《ホッカイドルニス・アバシリエンシス》の骨格標本と復元画。網走市で化石が発見された約2500万年前(古第三紀漸新世)に生息した潜水性の海鳥。



《パレオロクソドン・ナウマンニ(ナウマンゾウ)》の骨格標本と復元画。十勝管内幕別町で発見。


空知管内沼田町で発見された《ヌマタカイギュウ》。


空知管内沼田町で発見された《ヌマタフォシーナ・ヤマシタイ(ヌマタネズミイルカ)》の化石。


十勝管内足寄町で発見された《エティオケタス・ポリデンタトゥス(カズハヒゲクジラ)》。



そして胆振管内むかわ町穂別地区 で発見された《カムイサウルス・ジャポニクス(むかわ竜)》です。こうして見てくると北海道では多くの太古のいきもの化石が発見されているのだと気づきます。その答えも解説されていました。

大昔、恐竜が生きていた中生代白亜紀のころは、いま北海道がある場所は海でした。ところが約3000万年前、アジア大陸の東の端がプレートの動きに合わせて引き裂け、東側に動いていきます。アジア大陸にすんでいた恐竜などの化石はこのとき分かれた大地とともに移動していきました。
この西側から動いてきた大陸のプレートは、北や東から動いてきたプレートとぶつかり合い、いまの北海道のある場所の海底が押し上げられていきました。その後、海が凍る氷河時代をへて、私たちが知っている、いまの北海道のかたちとなったと考えられています。
こうした大地の大移動は、恐竜の時代から哺乳類の時代まで、数千万年もかけておこりました。そのため、北海道はカムイサウルスのような恐竜時代の陸にすむいきものと、クジラやカイキュウなどの哺乳類の時代の海にすむいきもの、両方の化石が出るとても貴重な場所になったのです・・とのことでした。
この西側から動いてきた大陸のプレートは、北や東から動いてきたプレートとぶつかり合い、いまの北海道のある場所の海底が押し上げられていきました。その後、海が凍る氷河時代をへて、私たちが知っている、いまの北海道のかたちとなったと考えられています。
こうした大地の大移動は、恐竜の時代から哺乳類の時代まで、数千万年もかけておこりました。そのため、北海道はカムイサウルスのような恐竜時代の陸にすむいきものと、クジラやカイキュウなどの哺乳類の時代の海にすむいきもの、両方の化石が出るとても貴重な場所になったのです・・とのことでした。

8K公開スタジオ内ではボールペン細密画家の浩而魅諭さんの描いた古代生物の復元画とともに復元画制作を追った番組『北海道道 ボールペンは太古の夢を見る』を放映中。ただし写真撮影禁止です。それは残念と思っていると・・。


浩而魅諭さんの描いた北海道の現代のいきもの画展示コーナーが2階にありました。こちらは写真撮影可能です。


大小さまざまな北海道の現代のいきもののボールペン細密画が並びます。

《懐》カツラの木の周りに集まった生き物たち。

《遣》山でうとうとして目を覚ますと、沢山のエゾナキウサギにのぞき込まれていた!!という設定の構図。

《つながりゆく生命/倒木更新》倒れている大きな木の上に芽吹いた小さな生命。その誕生を森のなかまたちが祝福している。

《SUBROSA》 浩而魅諭さんの永遠のテーマだとする《ラティメリア(生きている化石とされる現生のシーラカンス)》を木の節目を利用して描いた自然との合作。以上で鑑賞終了。ありがとうございました。

会場では「絵画ワークショップ」や「化石発掘ワークショップ 」など体験プログラムも実施。当日の「絵画ワークショップ」(午前・午後※各回定員10名)の午前の部は受付け直後に定員となりました。人気です。

NHK札幌放送局の外観。
NHK札幌放送局「春休み 太古のいきものよみがえる展」
日時:2024年3月16日(土)~31日(日)
午前10時~午後6時(入場は終了の15分前まで)
午前10時~午後6時(入場は終了の15分前まで)
会場:NHK札幌放送局(住所:札幌市中央区北1条西9丁目1-5)
<アクセス> 札幌市営地下鉄東西線「西11丁目駅」より徒歩約5分
JR札幌駅より徒歩約15分
<アクセス> 札幌市営地下鉄東西線「西11丁目駅」より徒歩約5分
JR札幌駅より徒歩約15分
入場料:無料
主催:NHK札幌放送局、北海道新聞社
後援:北海道、札幌市、札幌市教育委員会
協力:足寄動物化石博物館、北海道博物館、沼田町化石館 ※五十音順
(2024.3.31)