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札幌・円山生活日記

「深川不動堂」と「富岡八幡宮」と「甘味処いり江」と~門前仲町界隈散策~

千葉県成田市にある大本山成田山新勝寺の東京別院「深川不動堂」。古くより「深川のお不動様」と親しまれています。また「富岡八幡宮」は「深川の八幡様」と親しまれ今も昔も変わらぬ信仰を集める「江戸最大の八幡様」です。近くの昭和45年開店の老舗甘味処「いり江」では拘りの素材による手作りの寒天と餡を使った和スイーツがいただけます。

今日は東京滞在の実質最終日です。妻が実家に出かけて時間が空いたので門前仲町の散策にやって来ました。かつての我が家の春の花見スポット「大横川」や初詣の「富岡八幡宮」などがある懐かしの街です。江戸の下町の雰囲気が感じられる散策にも楽しいエリアでもあります。併せてこの界隈に来た際に頻繁に訪れた老舗の甘味処「いり江」にも寄りました。スタートは東京メトロ東西線「門前仲町駅」です。

【成田山 東京別院 深川不動堂】

東京メトロ東西線「門前仲町駅」1番出口すぐの「冠木門(かぶきもん)」。「深川不動堂」は不動明王をご本尊とする真言宗のお寺なので鳥居ではありません。この朱色の門から「深川不動堂」に向かう通りが「人情深川ご利益通り」。

「深川不動堂」の境内。千葉県成田市にある成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)の東京別院。元禄十六年(1703年)に本尊の不動明王像を成田山から運び江戸の人々に公開する第一回目の出開帳が富岡八幡宮の別当寺である永代寺で行われたのが始まりとか。その後、明治十四年(1881年)に不動明王御分霊が正式に移され「深川不動堂」の名のもとに堂宇が完成したそうです。
 
常香炉と奥が「本堂」。開創310年記念事業として建立された新しい「本堂」。 

「わらじ守お納め処」(右)。「わらじ守」をここへ結び身体健全や足災消除を願います。
「旧本堂」。平成23年4月までの本堂で江東区内最古の木造建築といわれ区の指定登録文化財となっているそうです。「旧本堂」の後ろにある「内仏殿」には諸仏諸尊をお祀りしており以前は内覧できたのですが今は一般参拝者は入堂できませんでした。
 
「手水舎」横の「深川龍神」。龍神は水を司る神として古来より多くの人々に崇められてきたそうです。 

こちらの水鉢に「龍神願い札」を浮かべてご祈願すると御札は水に溶け願い事が龍神の許に届くといわれています。 

「納札所」の不動明王像。

不動明王にお仕えする仏さまで「制多迦童子(せいたかどうじ)」と「矜羯羅童子(こんがらどうじ)」の「両童子像(りょうどうじぞう)」。こちらは「制多迦童子(せいたかどうじ)」。

同じく「矜羯羅童子(こんがらどうじ)」。

「開運出世稲荷」。境内に入ってすぐ右側の総檜造り檜皮葺きの社殿。成田山新勝寺境内に御座する「成田山開運出世稲荷」のご分霊をお祀りしているそうです。 

「開運出世稲荷」奥の「お百度不動尊(おひゃくどふどうそん)」。

境内の「石不動」、「弘法大師石像」、「内陣十六講碑(ないじんじゅうろくこうひ)」。内陣十六講は江戸時代からつづく成田山の講社(信仰者の集まり)の碑で区登録文化財だそうです。

同じく「講元廣末 灯籠(こうもとひろすえ とうろう)」。講元とは講社の中心となって世話をする役のことだそうです。歴史と深い信仰を感じるお寺でした。

【富岡八幡宮】

「永代通り」に面した「大鳥居」。

「大鳥居」脇の江戸時代後期の測量家「伊能忠敬翁」の銅像とGPSによる国家基準点(三等三角点)(左)。


歴代大関を顕彰するために建立された 「大関力士碑」。江戸時代の貞享元年(1684年)より幕府に許された勧進相撲が境内で開催されたことから「富岡八幡宮」は「江戸勧進相撲発祥の地」と呼ばれているそうです。
 
「天皇精華御製」。昭和天皇御製“身はいかになるともいくさとどめけり ただたふれゆく民をおもひて”。昭和20年8月15日終戦時の御製。

「御本殿」。江戸時代の寛永4年(1627年)に創建され御祭神は応神天皇(誉田別命)外8柱。 

横綱を顕彰する「横綱力士碑」。新横綱誕生時には相撲協会立会いのもと刻名式がおこなわれ新横綱の土俵入りが境内で奉納されるそうです。

碑の裏側には歴代の横綱名が刻銘されています。このあたりは昭和世代に染み深い横綱です。

【大横川】

そして春の桜花見スポットです。もちろんこの時期には桜の花はありません。
開花時はこんな感じです。桜の枝が川に垂れ下がり良い感じです。

更に桜を川から眺めることができる和船が花見時期には運航されています。

【甘味処 いり江】
「甘味処 いり江」は昭和初期から蒟蒻・寒天の製造を営んでおり昭和45年(1970年)に甘味処として開店。「いり江」という屋号は沖に出た船が戻ってきた時にホッと一息つける、そんなお店にしたいという意味合いからだそうです。
店の内観。落ち着いた和の雰囲気です。


メニュー。

食事ものもあります。

こんな拘りメニューが待合席前に掲示されていました。

冬季限定「温かいごまきしめん」。税込み760円。
具材は味付けされた油揚げに椎茸、かまぼこ、青菜、うずら玉子等でした。
胡麻の味と香りが濃厚なスープにあっさり味のきしめん。かなり良い味わいです。

デザートの「クリームあんみつ」同860円。蜜は黒蜜と白蜜が選べます。こちら黒蜜。自家製のあんこが存在感を主張しています。
黒蜜をかけたところ。かつて娘が頼み黒蜜を全てかけて「甘すぎて食べれない」と嘆いたのを教訓に少しづつかけます。

「豆かん」がメニューにあるほどに自信がある豆と寒天です。美味しい「あんみつ」でした。


拘りの「てんぐさ」も売っています。以前購入して寒天を作ったこともありました。

「深川不動堂」も「富岡八幡宮」も歴史と深い信仰を感じる見どころ多い寺社でした。また「大横川」では桜開花時の美しい光景を思い出しました。老舗の甘味処「いり江」も良い味わいでした。江戸の下町の雰囲気を感じる散策で楽しませていただきました。ありがとうございました。

「深川不動堂」
東京都江東区富岡1丁目17番13号
電話:03-3641-8288
http://www.fukagawafudou.gr.jp/ 

「富岡八幡宮」
東京都江東区富岡 1-20-3
TEL 03-3642-1315 FAX 03-3642-5580

「甘味処いり江」
東京都江東区門前仲町2-6-6 03-3643-1760  
営業時間 平日・土曜日・日曜日・祝日 / 11:00~18:30(L.O.18:00)
定休日 水曜日(祝日及び1・15・28日はお縁日のため、水曜日も営業)
(2022.1.24訪問)

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