「天彗龍」
奇しき赫耀のバルファルク
Crimson Glow Valstrax
古龍種
古龍目 天彗龍亜目 バルファルク科
全長約1796.06〜2551.22cm
全高約1329.61cm
Crimson Glow Valstrax
古龍種
古龍目 天彗龍亜目 バルファルク科
全長約1796.06〜2551.22cm
全高約1329.61cm
恐れ見よ 奇しき赫耀の兇星を
星芒 大地を灰燼と為し
天上を裂いて 常闇を招かん
・狩猟地
大社跡、水没林、密林、砂原、溶岩洞、寒冷群島、城塞高地
・概要、特徴
溢れんばかりの龍気をその銀翼に湛える、天彗龍バルファルクの特殊な個体。
もとは高空を翔ける秘境の古龍だったが、今回、カムラの里周辺地域で確認された個体はこの龍気が著しく活性化し、自身が翻弄されて狂暴化した「変異体」との説が有力である。よって、従来報告されていた通常のバルファルクとは異なる存在として「奇しき赫耀のバルファルク」と呼び分けられる事となった。
外見上の特徴として、翼脚の中腹から先端部の龍気の噴出口までが峻烈なまでの赫さに染まっており、上半身の一部や背部などの一部も赫みを帯びている。その事から赤き天彗龍とも呼ばれ、その赫さの正体はバルファルク独特の呼気の噴出、龍気であり、暴走に近い龍気に満ちて全体的に赤熱しているのが特徴。抑えきれぬ龍気を帯びた翼脚からは高熱を発し高速飛行と同時に大量の大気を体内に循環させ龍気に変換、更なる力を溢れさせている。
・生態
遠くで聞きなれぬ鳴き声が聞こえ、上空に黒い影が差したのなら、急いで今いる場所を離れた方がよいだろう。それが「赫い彗星」の出現であれば、次の瞬間何が起きたかもわからぬまま、周辺が消し炭と化す可能性があるからだ。
音速とまでいわれる飛行による空気との摩擦と、外殻が噴出する龍気とが合わさって、バルファルクの全身はもとより飛行の跡は黒く「煤けていく」。
狩猟や高速飛翔の際にはスリット状の胸部の吸気口から空気を取り込み、それを体内器官で龍気に変換するが、奇しき赫耀のバルファルクの場合はこの補充の頻度が多く、反面一回当たりに要する時間は極端に短くなっている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1538493982749077505?s=19
狂暴化により、目に映るものは対象を選ばず襲い掛かる。
視界に入ったものを見境なく襲撃し、龍気で浸食して自らのエネルギーに取り込むのだ。
暴走状態にあるバルファルクは普段よりも高度が低い場所にも降りてきて、捕食を繰り返す。
かつての百竜夜行において、規模が大きくなるにつれ何処からともなく「轟く叫声」が聞こえ、「彗星が落ちた」という言い伝えが残っているのは百竜夜行がバルファルクにとっては恰好の餌場となることの現れかもしれない。
なお、カムラの里及びエルガドを活動拠点とするハンターからは他のモンスターとの交戦中に突然天空から奇しき赫耀のバルファルクが高速で飛来、襲撃してきたという恐ろしい報告も挙げられている。
たとえ他の大型古龍種が君臨する地域であろうと襲来するため、本個体の出没地域は突如として新たな乱入者が出現し、狩場が混乱に陥る危険と隣り合わせとなる。
更には近年、獄泉郷において嵐龍アマツマガツチが出現した際にはその場の上空に本個体が飛来、あろう事かアマツマガツチを襲撃したという衝撃的な報告が寄せられ、相手が超大型古龍でも襲いかかる狂暴性を見せつけた。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1800100867934445742?t=NMUMd28uWb117S9_5dEjgg&s=19
更に溢れ出る龍気は飛行中にもエネルギーの塊となって零れ落ち、無差別爆撃の如く地上に降り注ぐため、奇しき赫耀のバルファルクは飛来しただけでその地域を災厄に陥れ、甚大な被害を生じさせる危険性がある。
砂原に遺されたある者の記録によれば、実際に天彗龍の到来によってそうした災厄が発生したことで、かつて砂原に住んでいた民の一族がその地を離れざるを得ない状況に追い込まれたことが示唆されている。
なお、通常個体のように飛行中に剥離した外殻が落下してきた事例やその被害は現状報告されていない。
・危険度、戦闘能力
獲物を見つけると高速で飛来し一撃を見舞い、千変万化する翼脚で蹂躙する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1538494511273299968?s=19
・危険度、戦闘能力
獲物を見つけると高速で飛来し一撃を見舞い、千変万化する翼脚で蹂躙する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1538494511273299968?s=19
背の槍翼と呼ばれる部位から龍気を噴出し、天地自在の挙動で標的を翻弄し、刺突し、吹き飛ばす。滞空しながらでも槍翼を伸ばして獲物を襲う異質な挙動には驚かされるだろう。
胸部の吸気口を開いて取り込んだ大気は龍気と換えられ、バルファルクは更なる力を翼に溢れさせ、きわめて危険な状態となる。
この翼に龍気を溜めた状態のバルファルクに強い衝撃を与えると、体内で龍気の流れが乱れてしまい、内部爆発のような状態を引き起こすという。
興奮状態に突入すると最早異常とも言える規模の龍気が頭部や翼の先端、更には肩口や背中の甲殻の隙間などからも燃え盛る炎のように激しく噴出し、禍々しい赫色に染まる。これを、龍気解放状態と呼ぶ。
この状態になると翼を用いた攻撃が強化される。この状態で龍気を帯びた、或いは龍気そのものを発射する攻撃では龍気が地面に滞留するようになり、それが時間を置いて炸裂する事で攻撃範囲が拡大する事が確認されている。
更に、時には双方の翼脚を合わせることで集束させた膨大な龍気エネルギーを光線状に放出、縦方向に薙ぎ払う事で軌道上の全てを滅却するという、通常のバルファルクには見られなかった技も繰り出す。
通常個体においては怒りに伴って頭部や下半身に龍気を纏って属性を遮断する特性を備えていたが、本個体においては更にその特性が顕著。前脚と翼脚、吸気中の胸といった僅かな部位を除き、ほとんど全ての部位において属性を遮断してしまう。
龍属性を用いた攻撃や翼脚の一撃は破滅的な威力を誇り、活動範囲の広さからあらゆる場所で遭遇の危険性があるため、他の大型古龍と比較しても特に警戒・注意を要するモンスターであり、カムラの里においては最たる危険性を秘めたモンスターとして扱われている。
・利用
奇しき赫耀のバルファルクから得られる素材は、見る者に否が応でも災いを予感させる面妖さを醸しているが、音速での飛行と滾る龍気の高温の両方に耐えうる強靭さを持つ。
それらの素材から作り出される武具もまた血に濡れたかのように赫く、脈動するように鈍く輝き、周囲にまで莫大な龍気エネルギーを振り撒きながら敵を屠る。しかし強大な力故に、一つ間違えれば使用者を含めたあらゆる生命を根絶させる危険性を秘めるとされている。
それらの素材を使用して作られた装備は天彗龍のフォルムを大いに残しながら、燃え盛る翼や煮えたぎる赫耀液を用いる事で龍の気に満ち、身に着けた者の全身を驚くほど活性化させる。
その一方で燃えるような激しい情動に身を任せる傾向も強くなるため、災厄を阻みし勇士にのみ着用が許される。
・ソース
MHR:S
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録pg.144.145.252.402