秋津蛉のモンスターリストⅡ

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古龍種の書 骸龍 オストガロア

2024-08-18 23:29:45 | 古龍種





「骸龍」

オストガロア
Nakarkos
古龍種
古龍目 骸龍亜目 オストガロア科
全長約3547.57cm
・狩猟地
竜ノ墓場








・概要、特徴
古代林の深奥にその大口を開ける、無数の竜の骸が堆(うずたか)く積みあがった「竜ノ墓場」と呼ばれる地下空洞を根城としている異形の超大型古龍。
骸の山の中で蠢く姿から「骸龍」と称され、呻くような咆哮を上げることから『怨嗟の慟哭』、また妖しく青い光を放つ様子から『奈落の妖星』等の異名を持つ。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1649960252119605249?s=19



ココット山の麓などに伝わる伝承では「双頭の骸骨龍」と呼ばれ、山の如き胴体から骸のような頭蓋を備える一対の長大な頚を生やした怪物とされていた。
その事からハンターズギルドからは『双頭の骸』とも呼ばれていた。しかし、伝えられていたその姿はあまりに現実的に考え難いものだったため、以前はその出現が噂として流れても、与太話として取り合わない者も少なくなかったという。





その正体は、古龍種の中でも群を抜いて異様な容貌を持ち、その実態は海洋性の軟体動物である
体躯は伸縮性のある群青色の皮質であり、青い斑紋が美しい。頭部は巨大で、無数の棘状の牙を備えた口を持ち、その周りには粘りのある角質化した皮膚に覆われた腕「口腕」、そして一対の「触腕」を備え、体内には烏賊骨と呼ばれる貝殻が存在している。

・生態、食性
未だ生態には多くの謎を持つ。貪欲なまでの食欲の旺盛さを持ち、その捕食行動からその地の環境バランスを崩してしまう。


正体こそ判明していなかったものの、目撃情報自体はかねてよりあらゆる地域で存在しており、粘液を用いてモンスターを絡め取って捕える様子が確認されていた。海に囲まれた古代林の奥地にある竜ノ墓場は海と繋がっており、そこから餌を求めて大海原へ繰り出すようである。






様々な地域で目撃情報がある事も、その事に起因する。

古代林奥地に迷い込んだモンスターを捕食する他、海では触腕から分泌する粘液の匂いで小魚を呼び寄せ、それを狙って現れた中型海竜種を捕食しているが、稀に大型海竜種が現れる事もあり、壮絶な戦いを繰り広げるという。竜ノ墓場では捕食された大型の海竜種や、果ては大海龍ナバルデウスの子供の骨すらも発見されており、本種が場合によっては他の古龍種すら獲物として捕食してしまうという恐るべき生態が示された。









捕食を行う領域は極めて広く、竜ノ墓場では火山地帯に主に生息する獣竜種の骸骨が発見されている他、遥か上空を航行する飛行船が撃ち落とされた例もあり、呪われた空域とも称されていた。
果ては沿岸部の村々にさえも被害報告が存在し、「一夜にして幼子を含めたほぼ全ての村人が喰われ尽くされた」という、極めて甚大かつ凄惨な記録も残されている。
また、慎重かつ狡猾な性格であり、捕らえた獲物は自らの巣に持ち帰ってから食す習性を持つ。その際は噴気孔から水をジェット噴射することで素早く遊泳する。





生息が確認された地下洞窟に『竜ノ墓場』の名が与えられたのは、この捕食された数多のモンスターの骨が散乱している光景が由来であることは言うまでもない。





巨大な頭部に裂け目のように開いた口には「喰砕牙」と呼ばれる無数の棘状の牙を有し、飛竜の骨を易々と破砕する咬力で以て捕らえた獲物を噛み砕く。
また、背中及び側面には粘液を噴出する孔があり、凝縮した粘液を大砲の如く射出、上空や遠距離にいる獲物を狙い撃つことで動きを封じる。






しかし本種の最大の特徴は、捕食した生物の骨を纏うという生態を持つ点である。頭部は勿論のこと、背部や触腕に至るまで、正しく全身を骨で覆い尽くしているに等しい。

触腕の先端には朽ちた竜の頭蓋骨を装甲のように備えているが、これこそがかつて本種が「双頭の骸」と見做された要因である。



触腕先端の孔からは凝縮した粘液を水流の如く放つことが可能で、傍からはあたかも「竜頭の口から液体ブレスが射出されている」ように見える。



なお、粘液には獲物を拘束する粘着性の他、骨の腐食や劣化を防ぐ効果があり、これによって骨を硬質化させることで、極めて高い防御力を獲得している。
特に頭部を保護する巨大な骨は分泌される粘液を浴び続けた事で凄まじい硬度をもち、業物であっても傷付ける事は困難。








更には捕食した獲物の骨の部位の性質を把握した上で武器として保存している事が判明しており、更にこの骨塊は餌となったモンスターの残骸をそのまま使っているのではなく、オストガロア自身が改造を加えることで武器や擬態の機能を高めたものであることが判明している。
複数の骨や他の自然物を組み合わせることで、武器としての殺傷力を高めたり機能そのものを付随させたりしているようで、雷骨塊は海竜の背電殻には蓄電機能があるのみで発電機能は無いことを理解し、電気石などの発電機能を持つ他の自然物を自ら組み込み、合体させたものだという。
骨を道具として扱うばかりか、それを基に自らが改造を加えて新たな道具を作り出すことから、オストガロアは本能的に極めて高い知能を持つと考えられる。





・危険度、戦闘能力
普段は頭部を地面や水中に潜め、背部と腕を対象へ相対させて行動する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1539901744880033793?s=19

これは「索餌形態」と呼ばれる獲物の探索と捕獲を行う形態であり、触腕での叩き付け、粘液の塊の発射や触腕から放たれる粘液のブレス、巨体による突進といった比較的単純な攻撃で獲物の捕獲を試みる。





太く長大な触腕はそれそのものが恐るべき凶器であり、振り下ろせば大地を揺るがす衝撃と共に獲物を叩き潰し、地中から突き上げれば地面ごと獲物を吹き飛ばす。 骨の双頭を思わせる触腕はそれぞれが個別の意思があるように動き、獲物を翻弄する。





小山の如き巨体から繰り出される突進は進路上の全てを薙ぎ倒し、接触したあらゆる動物を塵の如く吹き飛ばす程の威力を誇る。
放たれる粘液は獲物の身体に纏わりつき、獲物が逃れようと動けば巣の中に堆積した骨が粘液に絡め取られることで完全に身動きを封じてしまう。





獲物からの反撃によって触腕に大きなダメージを負った場合、禍々しい咆哮と共に水中に潜んでいた本体が姿を現す。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1539903671294496768?s=19

この状態は「捕食形態」と呼ばれ、捕食時及び外敵とみなした相手を撃退する際に真の姿を見せ、本気で仕留めにかかろうとする極めて危険な状態である。








この形態では、竜骨を纏っていた触腕の先端に「骨塊」と呼ばれる特殊な性質を持ったモンスターの骸を装備して擬態を行い、更にその骸の特性を用いた攻撃を繰り出すようになる。 纏う骨塊には爆鎚竜の骨と思しき凄まじい破壊力を備えるもののほか、大規模な爆炎を巻き起こす斬竜の骨塊、爆発性の粘菌を纏った砕竜の骨塊、激しい電撃を発生させる海竜の骨塊などが確認されており、それらを巧みに使い分けた大規模な波状攻撃によって獲物を仕留める。





そして、捕食形態に移行したオストガロアはその身に宿した膨大な龍属性エネルギーを解放し始め、それに伴って頭部に装着された巨大な骨の内側の粘膜が輝き始める。そして更に口元を中心に赤黒い龍属性の稲光が迸り、周囲一帯に粒子を発生させるほどの龍属性エネルギーが発露するようになる。





触腕先端から放出するものは粘液から龍属性エネルギーに転じ、溢れ出るエネルギーを光線の如く連続で照射、前方一帯を巻き込む大規模攻撃を繰り出す。





そしてこの捕食形態における最大にして最強の攻撃が、『瘴龍ブレス』である。口内に集約した龍のエネルギーを超極太の龍属性ビームとして発射するこのブレスは、発射された進路上にいる全てを跡形もなく吹き飛ばすほどの壊滅的な破壊力を誇り、そのまま周囲を薙ぎ払うことで並み居る障害物や外敵を悉く滅却してしまう。


事実、このブレスは骸龍が斃れる寸前に放たれたものでも広大な洞窟の天井の一部を超巨大骨の残骸ごと貫通して崩落させ、空を覆う分厚い雲を吹き飛ばしたという目撃報告もある。







あまりの威力からオストガロアの巨体をもってしても後退を余儀なくされるため、発射直前に触腕を地面に食い込ませて本体を固定させることで反動を軽減する。


なお、獲物から反撃を加えられ続けると骸龍は興奮状態に突入し、全身の粘液が発光。更にそれに反応した周囲の発光プランクトンが不気味に光り始め、骸龍を中心とした一帯は蒼い光に包まれ、美しく幻想的な風景に様変わりする。




その様子は竜ノ墓場の外からでも窺えるほどで、闇の中に星の海のように煌めく光は見惚れるほどに美しい。しかし、その光の渦中には怒れる骸龍が暴れており、この美しさの裏には恐るべき脅威が存在することを忘れてはならない。


・利用
オストガロアから得られる素材は、その性質に謎こそ多いものの変質・硬化した骨は極めて頑丈で強度の高い武具の素材になるとして高く評価されており、特に骸椎骨は加工もしやすい素材として重宝される。また、本体の皮も伸縮性が高く良質な皮素材となる。





オストガロアの防具は纏う骨を利用したものと本体から得られる素材を利用したものが存在。一切衆生を恐れさせると云われるだけあり、骨をふんだんに用いた防具は異様な禍々しさを放つ。反面、本体から得られる素材を用いたものは群青色の外套が美しく、狩人に希望を与えると云われる。





オストガロアの武器は纏う骨を素材にして生み出される。武器を象って骨を組み上げたような形状は不気味だが、オストガロア本体の素材を用いて強化する事で滑らかな群青色の皮質に覆われ、その姿はまさに宙に瞬く星のごとく、奈落の妖星に相応しい美しい外観を呈するようになる。
・ソース
MHXX
pg.136〜143
https://mhcrown.com/ranking/size/all/





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