秋津蛉のモンスターリストⅡ

モンスターの生態情報に特化したブログです。咆哮、捕食シーン、生態行動、素材、防具、武器とその説明文まで全てを網羅!

古龍種の書 霞龍 オオナズチ 上巻

2024-07-07 20:56:39 | 古龍種








「霞龍」
オオナズチ
Chameleos
古龍種
古龍目 不明 霞龍下目 ナズチ科
全長約2136.60〜2811.32cm
全高約573.17cm
・狩猟地
森丘、密林、原生林、水没林、未知の樹海、大社跡、沼地、遺跡平原、遺群嶺、城塞高地、戦闘街など






・概要、特徴
湿度の強い渓流や滝、沼のある地帯に限って目撃例があり、霧と共に在るといわれる大型の古龍種。
全身は毒々しい紫色の外皮と鱗に覆われ、鼻先に突き出た一本角と左右が別々に動く眼が特徴。




背中にある大きな翼は強靭な翼膜を備え、飛行の頻度も高い。
硬い尻尾は楕円形の葉のように大きく広がった形状をしており、先端部は細くゼンマイのように内側に丸く巻かれている。
足の先端には細く鋭い爪をもち、また足の裏には無数のひだが走っており、垂直な壁に張り付き、あまつさえそのまま歩くことすら可能。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1530010625421635584?s=19








オオナズチは古龍のなかでも、非常に特異な部類にある。 過去、王立学術院で行った調査・研究でもその特異さゆえ、結論は常に曖昧で信頼に足るものではなかったという。
事実、その存在自体が長年疑問視され、不可視の神仙__現世と幽世の境に棲む、とまで言われてきた謎の古龍で、直近の報告だけでは判じつかぬことも多く、古龍種の中でも目撃例は極端に少ない。
それは後述の「姿を消す」能力によるものが大きいが、古龍観測所とハンターたちによる精力的な調査をもってしてもその実態を掴む事はままならず、姿を消すメカニズムは分かっても、「なぜそのような結果になるのか」を解明するまでには至っていない。








オオナズチの怒りに触れた者は行方不明になるという『霞隠し』なる伝承があり、「悪い子にしてると霞隠しにあってしまうぞ」などと子供を躾ける者もいる。
こうした御伽噺に登場することからも古くからよく知られている古龍ではあり、オオナズチの生態はかなり調査が進んでいる、と評する者もいる。








・能力
オオナズチは前述の通り、全身が紫色であるが、体色は自在に変化させることが可能で、自身を背景に溶け込みやすい体色に変色させ、周囲と同化させて透明であるかのように振る舞う。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1529999077445750784?s=19
オオナズチが出現した地域では局地的な濃霧が観測されることがあり、これはオオナズチが水分を霧状に散布することで発生させているとされる。
この濃霧を発生させる能力と、前述の背景に溶け込むように姿を消していく擬態の様子こそが本種が「霞龍」と呼ばれる所以である。







この恐るべき精度の擬態は複数の能力の組み合わせにより成り立っており、先ず前述の保護色である
オオナズチの皮膚は通電することで変色する性質を持ち、このことから体内の発電器官で体表に微弱な電気を流すことで、対象の位置に合わせて巧みに色を変え、背景と同化しているらしい。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1529999357461745665?s=19
この通電することで変色するという性質は、貴重なオオナズチの皮膚の上に誤って電気袋を落としてしまった際、突然皮膚の質感が変化を見せはじめて、 全く違う色に変色した事から発見されたという逸話がある。
よって、 オオナズチの体内にも電気袋のような器官があり、体液に電気を流すことで皮膚に変化を与え、姿を隠している、という説が立てられた。
オオナズチから剥ぎ取られた皮や翼などを陽に照らしてみると紫の強い光沢を持ち、全体としてぶわぶわという触り心地をしているが、これも体色変異の秘密の一つであろうと思われた。
また、体内からはユニオン鉱石やメランジェ鉱石が発見された例があり、それらの鉱石に含まれる「あらゆる素材を繋ぐ」という金属成分と古龍の血を掛け合わせることによって血流、ひいては体表の色を変じているという推測もある。





二つ目は霧による光の屈折である。濃霧により光を屈折させることで、体色を背景に馴染ませているのである
オオナズチが湿度の高い環境に姿を見せ、また自ら濃霧を発生させるのも、湿気の多い環境が擬態を行うにあたって好ましいためと推測されている。
三つめはオオナズチの放出する毒素である。
オオナズチの吐く霧には五感を鈍らせる作用がある特殊な神経毒のガスも微量に含まれており、これが吸入した者の錯覚を増し、「その場にいない」感を引き起こしているのではないかということである。


また、角が破壊された個体は擬態の精度が下がるという報告から、この擬態能力は角が密接な関係性を持っている可能性が高いと推測されている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1529998901532499968?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1529999547019104261?s=19

記事の文字数の関係上、当該記事は分割記事となっております。生態以降の内容については、【古龍種の書 霞龍 オオナズチ 下巻】をご覧ください。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿