秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

魚竜種の書 泥魚竜 ジュラトドス

2024-02-15 10:17:31 | 魚竜種














「泥魚竜」
ジュラトドス
Jyuratodus
魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目 泥魚竜上科 ジュラトドス科
全長約1357.83〜1885.88cm
全高約554.6〜562.75cm
脚裏のサイズ約192cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1757708584547438999?s=19
・狩猟地
現大陸…水没林など
新大陸…大蟻塚の荒地






・概要、特徴
泥湿地に棲息する大型の魚竜種で、大蟻塚の荒地においては沼地の主とも称される。
皮膚の保護及び外敵の攻撃から身を守るために常に全身に粘度のある泥を纏っており、発達したヒレと筋肉で他の動物であれば足を取られるような泥の中であっても自在に泳ぎ回る、泥に密接に関わった生態から、ギルドでは「泥魚竜」と通称される。
発達した後脚は腹ビレが極度に発達したもので、泳ぐ際は器用に折り畳まれている。一方で、ジュラトドスの身体には、通常の魚類と比べてヒレの多さが目に付く。
近年発掘された古い年代の魚竜種の化石にも多くのヒレが確認されたことから、 ジュラトドスは古代からその姿を変えずに生息していると考えられている。
・生態
湿地帯に適応した体質から、日に2、3回ほど浅瀬で行う泥浴びを除けば1日の殆どを水深の深い沼地で過ごす。
縄張り意識が非常に強く、安らぎを妨げる外敵が足を踏み入れる事をこの上なく嫌い、格上の相手にすら襲い掛かる。
身体に纏っていた泥の一部を痕跡として残すのは、縄張りを主張するためのもの。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1476404357520261128?s=19
ガノトトス同様に皮膚呼吸を行うためには表皮を常に湿らせている必要があり、鱗が乾くと強度も落ちるため乾燥を嫌う。本種が泥を纏うのも、決して水深がある訳では無い泥沼で常に巨体を保湿しておくためであると考えられている。
新大陸の大蟻塚の荒地では同じく泥沼を縄張りとする土砂竜と縄張り争いを繰り広げる様子が観察されているが、泥に潜む独特の生態から本来競争相手となるモンスターは少なく、本種が古代から姿を変えていない要因であるとされる。



現大陸で生息が確認されている水没林においても、時折縄張りに侵入してきたルドロスを追い払う程度。







泥は身体を守るだけでなく、外敵との闘争にも用いる。
土や泥を取り込んで体内に溜め込む習性を持ち、それを水袋にある特殊な水と混ぜて粘性の高い泥を生成、これを対象に吐き出して当て、動きを鈍らせる。
さらに、ジュラトドスは他の生物が沼地では行動が制限されることを本能的に理解しており、泥に潜って急襲するなど地の利を活かした攻撃を得意とする。
そうして泥を使って獲物の動きを封じ、2列に生えた鋭い牙を備えた顎で獲物を仕留める。
離れた獲物に対しては泥から飛び上がって襲いかかる事もあり、その際は泥を掻く為に発達したヒレを陸上でバランサーとして使う。
重力の影響を受ける陸上と浮力の影響を受ける水中では動作の勝手も大きく異なるため、 それぞれのヒレを微妙な角度で調整し、後脚だけで歩く場合にその補助を行っている。



ジュラトドスの産卵は雨季の中でもとくに雨量の多い時期に限られる。
その時期になると繁殖期を迎えたジュラトドスが大挙して沼地に集まり、雌が放卵した瞬間に大量の雄が群がり放精を行う形で産卵する。

これが荒地に存在する各所の沼地で一斉に行われるため、産卵時はまるで地面が激しくうねっているかのような光景となる。
こうして大量の受精卵が誕生し多くの稚魚が孵化するものの、 天敵による補食や共食いなどによって淘汰され、 成体に至るまで生き残る個体はほんの一握りである。
なお、 ジュラトドスの繁殖行動そのものが大規模な雨季に限られるため、通常ではほとんど見ることができず、近年その様子も確認されていない。
幼体は生物の傷口や口、鼻孔といった穴から体内に入り込み、内部から捕食する。
成体となったジュラトドスのエラには返しのような棘条があり、これは体内に入り込んだ捕食対象が暴れても体外へ排出されることのないように防いでいた物の名残りと推察されている。
・食性
肉食性。
捕食は日に1度程度と少なく、水を呑みに来たアプトノスなどの草食竜を獲物としている。
口内には無数の牙が歯板状に並び、獲物の肉を抉り取るようにして食す。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1472706961036566534?s=19
顎の力も強力で、 捕食後の痕跡を観察すると骨まで露出しているのが見て取れる。こうした痕跡から、ジュラトドスは主に内臓を好んで食すことが分かるが、これは幼体時の食性に関連するとされている。


・危険度、戦闘能力
縄張りの侵入者を発見すると咆哮を放って威嚇を行い、積極的な排撃を行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1469511259234078721?s=19
遊泳中に飲み込んだ泥の塊をブレスとして吐きかける攻撃や、泥に潜って足元から奇襲を仕掛ける攻撃を得意とし、攻撃に付随して泥塊を周囲に撒き散らし、外敵の足を奪う罠のように作用させる。










ジュラトドスの吐き出す泥は粘性が強く、泥濘に脚を取られた状態で本種を相手取るのは至難の業である。
身体をくねらせて突進したり、時には強靭な尾で勢いよく泥から跳ね上がってボディプレスを仕掛けてくるなど、その運動能力は高い。
生息域限られ、泥濘地帯に近づかなければ襲われる事は殆ど無いため、遭遇を避けるのは容易である。
ギルドでは危険度を雌火竜に比肩する程度としている。



・利用
柔らかな鱗をはじめとした泥魚竜の素材は工房では泥を洗い流したりはせず、泥ごと加工を施して武具を作成する。
手間はかかるものの、生産された武器は抜群の強度と猛々しい攻撃力を兼ね備え、防具は水の抵抗を受けにくい形状で水や泥の中でも容易に移動ができ、それらの仕上がりは一見の価値有りと評される。


また、その素材はある村落では火消し道具としても利用される。

・ソース
MHR:S
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録


魚竜種の書 砂竜 ドスガレオス

2024-02-13 22:56:00 | 魚竜種











「砂竜」
ドスガレオス
Cephadrome
魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目 砂竜上科 ガレオス科
全長約1476.29〜2097.00cm
全高約638cm
脚裏のサイズ約183cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1757395457863737379?s=19
・狩猟地
砂漠、旧砂漠
・概要、特徴
ガレオスの群れの中でも最も強大な、群れを象徴する個体。
ドスジャギィなどのように群れの統率を行っている訳ではなく、群れの中で最も大きい個体に特殊なホルモンが分泌された結果、繁殖に参加できる権利を得た個体である。
寿命は通常のガレオスの2倍にもなり、長く生きたことで外皮は全体的に黒ずみ、鱗は厚く硬化している。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1647498043368034304?s=19











・生態
ガレオスよりも行動範囲が広く、 広大な砂漠に点在するガレオスの群れを回ってはガレオスと共に狩りを行い、倒した獲物には最初にありつく。
しかし、先頭に立って戦うのもドスガレオスの役目であるため、これは当然の権利を行使しているだけなのかもしれないという推測もある。





かの角竜ディアブロスにすら奇襲を仕掛けたという報告もあり、群れの防衛のためであればたとえ相手が格上の強大な飛竜であろうと排除を試みるようである。
生態から"大地を泳ぐモンスター"とも称され、砂漠を横断する者が襲撃を受けたなどの被害も度々聞かれる。
・食性
肉食性。
ガレオス同様だが、こちらは疲労すると死骸を食べる様子が確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1471822284901867524?s=19
・危険度、戦闘能力
砂に潜ってからの突進を避けるのは困難であり、頻繁に砂の中へ身を潜めることから対策を怠ると一方的に翻弄されることは必至である。
大柄な体格であるために取り込む砂の量も相応に多く、これによって体内に取り込める砂の量が非常に多くなっており、砂ブレスを連射する技を見せることもある。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1469275070631596034?s=19
体躯の大きさこそ他の大型モンスターと同程度だが、戦闘能力や体力は並の大型モンスター以下であるとされるため、ギルドでは危険度は中型モンスターよりやや高い程度と見なしている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1516672392889729025?s=19





・利用
全身の鱗は黒ずんでいるが、やはり丹念に洗い流すと美しい青色を呈する。特にドスガレオスの鱗や鰭には、他のガレオスとは異なった桃色や紫色のものがある場合があり、その鮮やかさからハンター達の中で人気が高い。また、その熱に強い性質から、ドンドルマではドスガレオスの素材が建築材料として利用された事もある。
・ソース
MH4G
MHXX
復刻ハンター大全
モンハンフェスタ2008メモリアルDVDブック



魚竜種の書 砂竜 ガレオス

2024-02-13 22:03:44 | 魚竜種









「砂竜」
ガレオス
Cephalos
魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目 砂竜上科 ガレオス科
全長約979cm
全高約434cm
脚裏のサイズ約128cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1757378998911566277?s=19
・狩猟地
砂漠、旧砂漠
・概要、特徴
砂海を群れを成して泳ぐ小型の魚竜種で、"砂魚竜"とも呼ばれる。小型モンスターとしては大型の部類に入り、全長は怪鳥に匹敵する。
体色は一見砂色にしか見えないが、これは大量の砂が鱗に付着しているだけであり、砂を洗い落とすと鱗は美しい青色を呈する。
祖先は水中に暮らす魚竜だったが、大きな環境の変化と長い進化の過程を経て砂漠へ適応したとされている。
重い砂を掻き分けることに特化した形状の頭部と流線型の体躯により、砂の中をまるで水中を泳ぐように進む。
鋭利な背ビレは麻痺性の毒を分泌し、外敵や獲物への攻撃手段としている。







・生態
魚竜としては珍しく群れを成して行動し、普段は砂の中で過ごすが、夜間には活発に活動し、深夜帯には砂漠を群れで回遊する姿が確認されている。また、砂の中では呼吸が出来ないため、時折地上に出て呼吸を行う。
砂中を泳いでいる時に肺や胃に溜まった砂は砂塵袋という器官へ送り込まれ、そこで鉄分などの栄養素が吸収された後に体外へと排出する。
この砂は口蓋から分泌される粘液で固めて吐き出す事が可能で、外敵を撃退したり獲物を弱らせる武器として使われる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1469623405146112002?s=19
砂中での生活に適応した結果、視力は殆ど失われ、代わりに聴覚が非常に発達した。
常に音を頼りに行動しており、砂中からでも地上の獲物や敵の足音や呼吸音まで聴き分けて突然に襲いかかる。


しかし、砂中にいる時に大きな音が聞こえると、音の振動が直接ガレオスに伝わり、そのショックで三半規管が狂わされ砂から飛び出してしまう。
砂漠で角竜が咆哮した際にはその周囲にいたガレオスが飛び出すが多々目撃されており、ハンター達の間でもガレオスを討伐する際には大きな音を立てられる道具を携行することは周知のとおりである。
狩りを行う際は獲物の周囲を泳ぎ回りつつ砂中から飛びかかったり、砂の塊を吐きかける事で徐々に獲物を弱らせ、やがては砂中へ引きずり込み、甲殻種の外骨格すら噛み砕くほどに強力な多層構造の牙で捕食する。





祖先が水中に暮らす魚竜だったためか、産卵は水中で行う必要があり、雌は雨季で砂漠の水の量が一番多い時期にオアシスの水中に産卵する。
卵は乾季になった頃に孵化し、幼竜は泥の中で徐々に砂を泳ぐ術を身につけ、充分に成長すると砂漠へ上がっていく。

・食性
肉食性。甲殻種などを捕食する。また、砂中を泳ぐ過程で飲み込んだ砂からデトリタスなどの有機物を摂る。

・危険度、戦闘能力
砂から飛び出して滑空し、神経毒をもつ背鰭で切りつけることで敵の動きを封じる他、粘液で砂塵袋に溜めた砂を固め、砂のブレスとして吐き出す。

https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1652222230477287424?s=19

砂の塊と言えどこれは水属性のやられを発症させるほど強い水気を持ち、破壊力も高いことからハンターを大いに悩ませており、砂中から上体を出しては砂ブレスを吐き、再び砂へ潜る戦法を得意とする。

小型モンスターとしては非常に大型の体躯から繰り出される突進も侮れない。
群れで行商経路に現れて商人たちの往来を妨げるといった被害もある。






・利用
ガレオスから得られる鱗やヒレなどは砂を洗い流せば美しい青色をしており、保水性にも優れた素材であることから場合によっては大型モンスターの素材に匹敵するほどの高額で取引されている。
水分を豊富に含んだ鱗の不思議な触り心地に魅了されるハンターも多く、また保水性に長けた鱗から作られた防具は砂漠での活動に適しており、強い日差しや高温にも高い耐性を持つ。
神経毒を含むヒレは武器の素材としても重宝され、特にヘビィボウガンは多くのハンターに愛用される逸品である。
ガレオスのキモは珍味や万病に効く薬としても知られており、時折このキモを主たる目的とした狩猟依頼がギルドに依頼される事もある。
・ソース
MH4G
MHXX
復刻ハンター大全

モンスターハンター モンスター生態全書vol④
モンハンフェスタ2008メモリアルDVDブック


魚竜種の書 デルクス

2024-02-12 23:24:06 | 魚竜種










デルクス
Delex
魚竜種
魚竜目 陸魚亜目 デルクス科
全長約203.74〜405.8cm
全高約147.1cm
背鰭展開時の全高約308.4cm
・狩猟地
砂原、旧砂漠、大砂漠など
・概要、特徴
砂海を回遊する小型の魚竜種。
分類名の陸魚亜目の名の通り、最早「竜」ではなく限りなく「魚」に近い形態へと進化した種であり、砂漠を泳ぐことに特化した進化を遂げた結果、後脚は無く、砂のない場所では殆ど行動する事ができない。
褐色と緑色の縞模様のある大きな背ビレが最大の特徴で、時折これを大きく展開する様子が見られる。
細長い顎の先端に鼻孔がある、目は上向きに飛び出しているなどの特徴は砂の中に身を潜めた状態でも呼吸を行い、また周囲を見渡す事が出来るよう進化した結果であり、同じく砂海に生息する魚竜であるガレオスとは形態は大きく異なる。
・生態
約5匹程度の群れで砂漠を回遊し、時折砂から跳ねる様子が見られる。
他の魚竜種同様、物音には敏感であり、狩猟の際には音爆弾が有効である。
肉食性でハンターに襲いかかってくることもあるが、仲間が傷つくと群れ全体で逃げ出すなど臆病な面もある。
大型モンスターが狩りをする際、その周囲を取り囲むように泳ぎ、おこぼれにあずかろうとする。





ジエン・モーランやダレン・モーランのおこぼれを狙って群がる事も多く、これらの古龍を捜索する時はデルクスの群れを探すといいと言われている。
なお、一部の個体はジエン・モーランやダレン・モーランの食事の際に運悪く砂と一緒に呑み込まれてしまう事もあり、交戦中に怯んだジエン・モーランやダレン・モーランの口内に突入したハンターが、脱出のついでにデルクスのヒレやキモを回収したという逸話が聞かれる。
・食性
肉食性。
飲み込んだ砂からはガレオス同様に栄養となる有機物などを吸収している。







・危険度、戦闘能力
外敵には口から水気を帯びた砂の弾を吐きつけたり、身体をくねらせて突進を仕掛けてくる事がある。






・利用
デルクスのヒレは大きく丈夫であり、武器の素材として加工されることもある他、食材としてよろず焼きにされることもある。
また、キモは珍味や保存食の原料として需要がある。
・ソース
MH3G
MH4G
MHR:S
復刻ハンター大全

https://youtu.be/YZ_HmSyG-U4?si=GZSWSGSwcICnZRYn



魚竜種の書 溶岩竜 ヴォルガノス

2024-02-11 22:27:43 | 魚竜種













「溶岩竜」
ヴォルガノス
Lavasioth
魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目
溶岩竜上科 ヴォルガノス科
全長約1581.57〜2597.09cm
全高約669.71〜760cm
脚裏のサイズ約229〜298cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1756650627671982220?s=19
・狩猟地
現大陸…火山
新大陸…龍結晶の地、導きの地
・概要、特徴
生物学的な常識を覆し、火山地帯の灼熱の溶岩を泳ぎ回る魚竜種の大型モンスター。
その生態からギルドからは「溶岩竜」と呼ばれ、一部では「マグマを纏う炎魔」とも称される。
一時期、一部の個体が火山の鉱脈付近に縄張りを作ったために目撃情報や被害報告が増え始め、緊急的にギルドが狩猟対象とした経緯がある。
全身に冷え固まった溶岩を纏うために黒い体色のように見えるが、溶岩の下には黄金魚によく似た金色の鱗で覆われた躯体があり、強靭な外皮は800℃を超えるマグマでも傷つかない強度と熱耐性を持つ。





その鱗から黄金魚との関連を指摘する説もあるが、古代魚のような姿から発見当初は水竜上科に属すると考えられ、一部にはガノトトスの原種とする説、魚類からの進化を唱える説もある。
纏う溶岩は天然の分厚い装甲の役割を果たし、ゴツゴツとした岩場を這いずり回ったり激しく飛び跳ねても傷を負うことはない。
幾重にも塗り固められたような甲殻は火山性の希少鉱石の成分を多分に含んでおり、強度、利用価値、希少性などのどれを取っても非常に高い。
溶岩の鎧が固まって重くなった自重を支えるため、筋力は似た形態を持つジュラトドスより優れている。
また、ヒレは溶岩を泳ぐため柔軟かつ鋭利に発達している。
溶岩地帯に適応したという生物学的な常識を覆した稀有な魚竜種であるが、その凶暴性から鉱山の所有者からは脅威となるモンスターでもある。最近では"火山の主"と呼ばれる巨大な個体の目撃情報もあり、その対処が求められている。
鼻腔は弁のようになっており、呼吸する際にマグマが流入することを防いでいる。
その生態故に視力は退化しているが、溶岩の中から的確に獲物の位置を把握して襲いかかってくることから、サメのように動物の生態電流を感知する器官を具えているという説がある。






・生態
普段は希少金属を含んだ岩石の溶岩を遊泳しているが、そこには獲物となる生物がいないため、地上に出て縄張りに踏み込んだ草食竜などを捕食する。
狩りを行う際はその巨躯からは想像もできない動きで跳躍して巨体を叩きつけ、一網打尽にして仕留める。
運動能力は非常に高く、高速でマグマを遊泳する他、時には数十メートルの高さまで跳躍する。






体内には飲み込んだ溶岩をしばらく溜めておく器官があると思われ、離れた獲物に対しては溶岩を吐き出して攻撃する。
これは過酷な環境下で敏捷に動くためのエネルギーを消費しないで狩りを行えるよう発達した行動であると考えられている。
ときおり縄張りのマグマ溜まりでマグマを飲んで体内に溜める行動をとるが、これは自身の体温を高温に保つための習性である。
鋭い歯が多重に並んだ顎は上下に可動域が広く、口を大きく開いて獲物を逃すことなく呑みこむことができる。
狩りにおいては身体を叩きつける他にも、地面を這いずる事で突進する事もあり、陸上で長い間、2本の足(発達した腹鰭)で身体を支える必要がないよう身につけた捕食行動であるとされる。









冷えた溶岩でも摩擦熱やブレスの熱によって溶解させ、潜行中は聴覚によって獲物の位置を特定、溶岩を泳いで接近することもある。
そのため、潜行中に高周波や爆音が鳴ると驚いてマグマから飛び出してくる。
普段から頻繁にマグマの中を飛び跳ね、周囲に飛散させる行動をとるが、これはマーキングを行うと共に外敵を縄張りに侵入させないための威嚇行動を兼ねている。
火山の中でも常に泳ぎ回れるだけの広さがある溶岩溜りは限られるために縄張り意識は強く、縄張りに踏み込んだ動物に対しては溶岩を浴びせて排除を試み、積極的に襲いかかる。

それでも外敵が退かなければ、陸に上がって攻撃を仕掛ける。
新大陸に於いては、同じく溶岩地帯に生息する爆鎚竜ウラガンキンに対して特に強い敵対心を露わにする事が知られている。
過酷な環境に生息するため、繁殖形態はガノトトス同様に卵胎生であると考えられている。
・食性
肉食性。草食竜を捕食する他、アプケロスの死骸を食べる様子がよく確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1471824979662553089?s=19





・危険度、戦闘能力
縄張り意識の強さから、侵入者には凶暴性を顕にして襲いかかってくる。
灼熱の岩石の鎧を全身に纏うため、体表面やその体重は凶器となる。
這いずりや体当たり、さらにジャンプによる押し潰しなど、重量のある巨体を駆使した攻撃を得意とし、近づいたハンターを返り討ちにする。
全身に重い溶岩の鎧を纏う身体を支える脚は強靭で、片足を軸に体当たりを繰り出す、強靭な尾で地面を蹴って跳躍し、その巨体で外敵を押し潰すなど、高い運動能力を見せる。
ブレスで溶かした溶岩に潜り、勢いよく飛び出すことで飛び散った溶岩を四散させて広範囲にダメージを与えるほか、爆弾岩を吐き出すことで外敵の行動を封じる個体もいる。
マグマを利用した攻撃や肉弾戦の数々はいずれも威力が非常に高く、危険度は雌火竜と同程度とされる。





・利用
溶岩竜の素材は耐火・耐熱性に非常に長け、加工には極めて高度な修練を必要とするが、火山の灼熱に耐え、それを活かすように加工された武器は獲物を容赦なく焼き焦がす灼熱を宿して一撃の度に溶岩の奔流の如き攻撃力を発揮し、刃に伝う高温で瞬時に傷口を焼けつかせてしまう。
マグマの中を自由に泳ぎ回るだけあって、その耐熱性に優れた鱗や外殻などの素材を使用した防具は、周囲の環境に関わらず安定した強度を提供してくれる。 露出するのは顔のごく一部であり、その視界の狭さに不安を残すが、逆に集中力が増すとハンターからは評判である。
・ソース
MH4G
MHXX
復刻ハンター大全
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集