「泥魚竜」
ジュラトドス
Jyuratodus
魚竜種
魚竜目 有脚魚竜亜目 泥魚竜上科 ジュラトドス科
全長約1357.83〜1885.88cm
全高約554.6〜562.75cm
脚裏のサイズ約192cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1757708584547438999?s=19
・狩猟地
現大陸…水没林など
新大陸…大蟻塚の荒地
・概要、特徴
泥湿地に棲息する大型の魚竜種で、大蟻塚の荒地においては沼地の主とも称される。
皮膚の保護及び外敵の攻撃から身を守るために常に全身に粘度のある泥を纏っており、発達したヒレと筋肉で他の動物であれば足を取られるような泥の中であっても自在に泳ぎ回る、泥に密接に関わった生態から、ギルドでは「泥魚竜」と通称される。
発達した後脚は腹ビレが極度に発達したもので、泳ぐ際は器用に折り畳まれている。一方で、ジュラトドスの身体には、通常の魚類と比べてヒレの多さが目に付く。
近年発掘された古い年代の魚竜種の化石にも多くのヒレが確認されたことから、 ジュラトドスは古代からその姿を変えずに生息していると考えられている。
・生態
湿地帯に適応した体質から、日に2、3回ほど浅瀬で行う泥浴びを除けば1日の殆どを水深の深い沼地で過ごす。
縄張り意識が非常に強く、安らぎを妨げる外敵が足を踏み入れる事をこの上なく嫌い、格上の相手にすら襲い掛かる。
身体に纏っていた泥の一部を痕跡として残すのは、縄張りを主張するためのもの。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1476404357520261128?s=19
ガノトトス同様に皮膚呼吸を行うためには表皮を常に湿らせている必要があり、鱗が乾くと強度も落ちるため乾燥を嫌う。本種が泥を纏うのも、決して水深がある訳では無い泥沼で常に巨体を保湿しておくためであると考えられている。
新大陸の大蟻塚の荒地では同じく泥沼を縄張りとする土砂竜と縄張り争いを繰り広げる様子が観察されているが、泥に潜む独特の生態から本来競争相手となるモンスターは少なく、本種が古代から姿を変えていない要因であるとされる。
現大陸で生息が確認されている水没林においても、時折縄張りに侵入してきたルドロスを追い払う程度。
泥は身体を守るだけでなく、外敵との闘争にも用いる。
土や泥を取り込んで体内に溜め込む習性を持ち、それを水袋にある特殊な水と混ぜて粘性の高い泥を生成、これを対象に吐き出して当て、動きを鈍らせる。
さらに、ジュラトドスは他の生物が沼地では行動が制限されることを本能的に理解しており、泥に潜って急襲するなど地の利を活かした攻撃を得意とする。
そうして泥を使って獲物の動きを封じ、2列に生えた鋭い牙を備えた顎で獲物を仕留める。
離れた獲物に対しては泥から飛び上がって襲いかかる事もあり、その際は泥を掻く為に発達したヒレを陸上でバランサーとして使う。
重力の影響を受ける陸上と浮力の影響を受ける水中では動作の勝手も大きく異なるため、 それぞれのヒレを微妙な角度で調整し、後脚だけで歩く場合にその補助を行っている。
ジュラトドスの産卵は雨季の中でもとくに雨量の多い時期に限られる。
その時期になると繁殖期を迎えたジュラトドスが大挙して沼地に集まり、雌が放卵した瞬間に大量の雄が群がり放精を行う形で産卵する。
これが荒地に存在する各所の沼地で一斉に行われるため、産卵時はまるで地面が激しくうねっているかのような光景となる。
こうして大量の受精卵が誕生し多くの稚魚が孵化するものの、 天敵による補食や共食いなどによって淘汰され、 成体に至るまで生き残る個体はほんの一握りである。
なお、 ジュラトドスの繁殖行動そのものが大規模な雨季に限られるため、通常ではほとんど見ることができず、近年その様子も確認されていない。
幼体は生物の傷口や口、鼻孔といった穴から体内に入り込み、内部から捕食する。
成体となったジュラトドスのエラには返しのような棘条があり、これは体内に入り込んだ捕食対象が暴れても体外へ排出されることのないように防いでいた物の名残りと推察されている。
・食性
肉食性。
捕食は日に1度程度と少なく、水を呑みに来たアプトノスなどの草食竜を獲物としている。
口内には無数の牙が歯板状に並び、獲物の肉を抉り取るようにして食す。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1472706961036566534?s=19
顎の力も強力で、 捕食後の痕跡を観察すると骨まで露出しているのが見て取れる。こうした痕跡から、ジュラトドスは主に内臓を好んで食すことが分かるが、これは幼体時の食性に関連するとされている。
・危険度、戦闘能力
縄張りの侵入者を発見すると咆哮を放って威嚇を行い、積極的な排撃を行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1469511259234078721?s=19
遊泳中に飲み込んだ泥の塊をブレスとして吐きかける攻撃や、泥に潜って足元から奇襲を仕掛ける攻撃を得意とし、攻撃に付随して泥塊を周囲に撒き散らし、外敵の足を奪う罠のように作用させる。
ジュラトドスの吐き出す泥は粘性が強く、泥濘に脚を取られた状態で本種を相手取るのは至難の業である。
身体をくねらせて突進したり、時には強靭な尾で勢いよく泥から跳ね上がってボディプレスを仕掛けてくるなど、その運動能力は高い。
生息域は限られ、泥濘地帯に近づかなければ襲われる事は殆ど無いため、遭遇を避けるのは容易である。
ギルドでは危険度を雌火竜に比肩する程度としている。
・利用
柔らかな鱗をはじめとした泥魚竜の素材は工房では泥を洗い流したりはせず、泥ごと加工を施して武具を作成する。
手間はかかるものの、生産された武器は抜群の強度と猛々しい攻撃力を兼ね備え、防具は水の抵抗を受けにくい形状で水や泥の中でも容易に移動ができ、それらの仕上がりは一見の価値有りと評される。
また、その素材はある村落では火消し道具としても利用される。
・ソース
MHR:S
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