「灯魚竜」
チャナガブル
Gobul
海竜種
海竜目 底足竜亜目 灯魚竜下目 チャナ科
全長約1668.92〜2370.62cm
全高約297.4cm(本体)
約426.2cm(提灯含)
足裏のサイズ約165.7cm
・狩猟地
水没林、モガの森
・概要、特徴
頭上に発光器を持つことから「灯魚竜」と呼ばれる大型の海竜種。
鱗が無い滑りのある皮、大きな頭部と顎、額から垂れ下がる提灯のような器官など、海竜種の中でも特異な体型を持つ。
身体つきは扁平で、短い四肢には爪も存在しない。
・生態
水棲傾向の強い海竜種であるが、その体型のために泳ぎはやや不得手。
水底の泥に潜り、色素胞という変色する細胞によって体色を周囲の色に合わせた保護色に変え、下顎の先端から生えた髭で水草に擬態して獲物を待ち伏せる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1768259026566209828?s=19
そして気付かずに近付いてきた大型魚や魚の群れ、エピオスなどの獲物を水ごと吸い込んで丸呑みにし、ゆっくりと時間をかけて消化する。
鋭い歯を持つが、これで獲物を噛み切ることはせず、吸い込んだ獲物を逃さないよう押さえるために使う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1768259496999326201?s=19
保護色のメカニズムは解明されており、これは水底に反射する光の量を感じ取ってそれに応じて体色を変化させているものとされている。
また、水中から小型の船を奇襲し、積荷などを纏めて呑み込んでしまうといった被害報告も多い。
因みに大型のカエルが大好物で、これを餌にチャナガブルを釣り上げたという報告もある。
頭部から垂れ下がるように伸びた器官の先端は提灯球と呼ばれ、この内部では発光性のバクテリアが培養されている。
チャナガブルが提灯を振るとその刺激によって閃光を発するが、発光させるため以外に刺激を受けても光らない事から、発光させる際にはバクテリアを活性化させる化学物質を分泌して興奮させている可能性も考えられている。
ちなみに、これほど強い閃光を放つバクテリアは他の生物の体内からは見つかっていないため、深海魚に見られるものとは異なる種であるとされる。
チャナガブルはこのバクテリアが放つ光によって獲物を誘き寄せて捕食を行うが、時には強い閃光を放ち、獲物を気絶させて捕食する事もある。
しかし、その光は外敵を呼び寄せることもあるため、逃走する際に眼眩ましとして使用することが多い。
尾には神経毒を持つ毒針を備えるが、この毒は自身の体内で生成されているものではなく、主に餌から得る毒である。
食物連鎖の中で濃縮されていった神経毒が、生態系の上位にいるチャナガブルに強力な効果を発揮させている。
主に自己防衛のために使用される神経毒だが、擬態に気付かずに近寄った獲物を刺して麻痺させるなど、捕食にも使用しているようだ。
海で発見された例はあまり無いが、モガの村近辺の海域で子供たちが釣りカエルで釣り上げたという報告から、海での発見報告が上がるようになった。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1634454903807672320?s=19
繁殖の時期や場所など不明な点は多いが、「水没林では大きな個体を解体しても、生殖器官などが未発達で性別が判断不能」「過去に海で捕獲されたことがあり、 その個体は卵巣が発達していた」という事実から、海で繁殖をしているのではないかと推測されている。
しかし幼体が発見されたことはなく、「海のどこかで擬態しているため見つからない」という説や「成体とは全く異なる形態をしているために判別できていない」という説など、明確な研究結果が出されておらず、現在も調査が進められている。
・食性
肉食性。主に魚類やエピオスなどを捕食する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1633404801177513986?s=19
・危険度、戦闘能力
提灯球から放つ光で外敵の目を眩ませる他、水を吸い込んで外敵の動きを封じ、その隙に渾身の突進を仕掛けてくる。
また、泳ぎが不得手といっても、水上から勢いよく飛び出すこともあるなど、瞬発的な機動力は低くない。
しかし、陸上に上がると横転や突進、噛みつきといった単純な攻撃しか仕掛けることができず、動きもやや鈍重になってしまう。
それでも地面の泥濘に潜り、敵の視界から消えた隙に喰らいついてくる事もある。
水や空気を大量に吸い込むか興奮すると身体が大きく膨らみ、背中から無数の棘が飛び出る。
その棘だらけの状態で体当たりを仕掛けてくる事も多く、侮れない威力をもつ。
また、尻尾の強力な神経毒を持った棘を突き刺し、敵の動きを封じる事もある。
・利用
奇妙な外見とは裏腹に、得られる肉や皮は食材として利用されており、棘以外の部位は殆ど食材として扱うことが可能。
特に肝臓は絶品とされ、非常に貴重な品として高額で取引され、モガの村では希少な特産品となっている。
また、特定の部位を収集するコレクターもおり、素材は様々な面で需要が高い。
なお、これらの素材は武具素材として良質であるほど、食に向かなくなってしまう。
武具素材や食材としての他にも、ヒレは潜水具に、皮は美肌効果のある成分があるとして女性に人気である。
他にも、その奇抜な外見から灯魚竜をモチーフとしたインテリアもある。
武具の素材としての需要も大きく、ある東の大国では数百年前からチャナガブルの素材から作られた武具が武将や軍師、射手や将軍の鎧として用いられ、戦場で活躍していた。
戦乱の世で洗練された防具は勇猛かつ優美で、柔軟性や伸縮性に富む。戦に臨んだその姿は舞にも喩えられる。
尾棘の神経毒は麻痺属性を持つ武器の素材として用いられ、刀身から滲み出る神経毒で獲物の自由を奪う。
狩猟時の麻痺の効果は極めて高いとされており、熟練のハンターほどその有効性を高く評価している。
・ソース
MH3G
復刻ハンター大全
https://dengekionline.com/elem/000/000/192/192801/index-2.html?s=09
https://www.famitsu.com/blog/otsuka/2009/09/mh33509.html?s=09