秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

海竜種の書 灯魚竜 チャナガブル

2024-03-14 22:48:38 | 海竜種






「灯魚竜」
チャナガブル
Gobul
海竜種
海竜目 底足竜亜目 灯魚竜下目 チャナ科
全長約1668.92〜2370.62cm
全高約297.4cm(本体)
約426.2cm(提灯含)
足裏のサイズ約165.7cm



・狩猟地
水没林、モガの森
・概要、特徴
頭上に発光器を持つことから「灯魚竜」と呼ばれる大型の海竜種。
鱗が無い滑りのある皮、大きな頭部と顎、額から垂れ下がる提灯のような器官など、海竜種の中でも特異な体型を持つ。
身体つきは扁平で、短い四肢には爪も存在しない。






・生態
水棲傾向の強い海竜種であるが、その体型のために泳ぎはやや不得手。
水底の泥に潜り、色素胞という変色する細胞によって体色を周囲の色に合わせた保護色に変え、下顎の先端から生えた髭で水草に擬態して獲物を待ち伏せる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1768259026566209828?s=19
そして気付かずに近付いてきた大型魚や魚の群れ、エピオスなどの獲物を水ごと吸い込んで丸呑みにし、ゆっくりと時間をかけて消化する。
鋭い歯を持つが、これで獲物を噛み切ることはせず、吸い込んだ獲物を逃さないよう押さえるために使う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1768259496999326201?s=19
保護色のメカニズムは解明されており、これは水底に反射する光の量を感じ取ってそれに応じて体色を変化させているものとされている。



また、水中から小型の船を奇襲し、積荷などを纏めて呑み込んでしまうといった被害報告も多い。
因みに大型のカエルが大好物で、これを餌にチャナガブルを釣り上げたという報告もある。



頭部から垂れ下がるように伸びた器官の先端は提灯球と呼ばれ、この内部では発光性のバクテリアが培養されている。
チャナガブルが提灯を振るとその刺激によって閃光を発するが、発光させるため以外に刺激を受けても光らない事から、発光させる際にはバクテリアを活性化させる化学物質を分泌して興奮させている可能性も考えられている。
ちなみに、これほど強い閃光を放つバクテリアは他の生物の体内からは見つかっていないため、深海魚に見られるものとは異なる種であるとされる。
チャナガブルはこのバクテリアが放つ光によって獲物を誘き寄せて捕食を行うが、時には強い閃光を放ち、獲物を気絶させて捕食する事もある。
しかし、その光は外敵を呼び寄せることもあるため、逃走する際に眼眩ましとして使用することが多い。


尾には神経毒を持つ毒針を備えるが、この毒は自身の体内で生成されているものではなく、主に餌から得る毒である。
食物連鎖の中で濃縮されていった神経毒が、生態系の上位にいるチャナガブルに強力な効果を発揮させている。
主に自己防衛のために使用される神経毒だが、擬態に気付かずに近寄った獲物を刺して麻痺させるなど、捕食にも使用しているようだ。
海で発見された例はあまり無いが、モガの村近辺の海域で子供たちが釣りカエルで釣り上げたという報告から、海での発見報告が上がるようになった。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1634454903807672320?s=19




繁殖の時期や場所など不明な点は多いが、「水没林では大きな個体を解体しても、生殖器官などが未発達で性別が判断不能」「過去に海で捕獲されたことがあり、 その個体は卵巣が発達していた」という事実から、海で繁殖をしているのではないかと推測されている。
しかし幼体が発見されたことはなく、「海のどこかで擬態しているため見つからない」という説や「成体とは全く異なる形態をしているために判別できていない」という説など、明確な研究結果が出されておらず、現在も調査が進められている。
・食性
肉食性。主に魚類やエピオスなどを捕食する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1633404801177513986?s=19





・危険度、戦闘能力
提灯球から放つ光で外敵の目を眩ませる他、水を吸い込んで外敵の動きを封じ、その隙に渾身の突進を仕掛けてくる。
また、泳ぎが不得手といっても、水上から勢いよく飛び出すこともあるなど、瞬発的な機動力は低くない。
しかし、陸上に上がると横転や突進、噛みつきといった単純な攻撃しか仕掛けることができず、動きもやや鈍重になってしまう。
それでも地面の泥濘に潜り、敵の視界から消えた隙に喰らいついてくる事もある。




水や空気を大量に吸い込むか興奮すると身体が大きく膨らみ、背中から無数の棘が飛び出る。
その棘だらけの状態で体当たりを仕掛けてくる事も多く、侮れない威力をもつ。
また、尻尾の強力な神経毒を持った棘を突き刺し、敵の動きを封じる事もある。







・利用
奇妙な外見とは裏腹に、得られる肉や皮は食材として利用されており、棘以外の部位は殆ど食材として扱うことが可能。
特に肝臓は絶品とされ、非常に貴重な品として高額で取引され、モガの村では希少な特産品となっている。
また、特定の部位を収集するコレクターもおり、素材は様々な面で需要が高い。
なお、これらの素材は武具素材として良質であるほど、食に向かなくなってしまう。
武具素材や食材としての他にも、ヒレは潜水具に、皮は美肌効果のある成分があるとして女性に人気である。
他にも、その奇抜な外見から灯魚竜をモチーフとしたインテリアもある。




武具の素材としての需要も大きく、ある東の大国では数百年前からチャナガブルの素材から作られた武具が武将や軍師、射手や将軍の鎧として用いられ、戦場で活躍していた。
戦乱の世で洗練された防具は勇猛かつ優美で、柔軟性や伸縮性に富む。戦に臨んだその姿は舞にも喩えられる。
尾棘の神経毒は麻痺属性を持つ武器の素材として用いられ、刀身から滲み出る神経毒で獲物の自由を奪う。
狩猟時の麻痺の効果は極めて高いとされており、熟練のハンターほどその有効性を高く評価している。
・ソース
MH3G
復刻ハンター大全
https://dengekionline.com/elem/000/000/192/192801/index-2.html?s=09
https://www.famitsu.com/blog/otsuka/2009/09/mh33509.html?s=09



海竜種の書 潜口竜 ハプルボッカ

2024-03-14 21:05:37 | 海竜種









「潜口竜」
ハプルボッカ
Nibelsnarf
海竜種
海竜目 底足竜亜目 潜口竜下目 ハプルボッカ科
全長約1795.60〜2550.57cm
・狩猟地
砂原、砂漠、旧砂漠
・概要、特徴
砂の海で独特の進化を遂げた大型の海竜種。
全長の約3割を占めるほどの巨大な頭部と首元まで裂けた大口、極彩色の腹面が特徴。











砂上に露出する事が多い背面は砂色の堅い甲殻に覆われ、とりわけ様々な器官を含む頭殻は堅牢。眼の前には砂が入るのを防ぐように甲殻が突き出ている。
口の中にあるひだのような器官は栄養を取り込むためのものとされ、口内には赤く丸い口蓋垂が目立つ。
首元には紫色の特殊な開閉式の甲殻があり、この下にはエラが隠れている。
・生態
祖先は水棲の海竜種であったが、保水性の優れた色鮮やかな体液を循環させる事で砂漠の乾燥した環境に適応している。
常に半身を砂の下に潜めており、休眠中であっても全身を露出させる事は無い。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1644873399527952384?s=19










砂を太い爪で掻き分けることで砂中を泳いで移動し、獲物を発見すると砂の中から襲いかかって捕食する。
その生態と巨大な口から、「潜口竜」とも呼ばれる。


縄張りには無数の砂の小山を築き、そのうちのどれかに身を潜めて擬態することで獲物を待ち伏せているが、鼻息によって砂が不自然に吹き上がるため発見は比較的容易。
待ち伏せしている時に何かが近付くと発達した聴覚でその音を察知、砂中を泳いで接近する。
そうして獲物の足元へ砂中深くから忍び寄り、突然砂の中から巨大な口を開いて飛び出し、大量の砂ごと丸呑みにする。
その口は大変大きく開き、リノプロスを2頭纏めて捕食できるほど。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1768236574356263078?s=19
視力は弱く、獲物との距離感を測る程度にしか使わない。



顎の力は非常に強く、閉じる度にガチガチと音を立て、火花を散らせるほど。
音に敏感な特性を利用し、ハンターの間ではわざと大きな音を立てて、ハプルボッカに爆弾を呑み込ませてダメージを与えるという狩猟法が確立されている。
また、強烈なダメージでダウンしたところをルアーを使って砂中から釣り上げ、柔らかい腹部を攻撃するという狩猟法も知られている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1494508005420777475?s=19





なお、獲物と一緒に飲みこんだ砂はエラから排出されるが、このエラは元々は水中で暮らす幼体が呼吸に使っていた器官であり、肺が発達して成体になると砂漠へ生息場所を移すのだという。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1768215035963420673?s=19




非常に食欲旺盛なため、荷車の立てる音や振動が原因となり、砂原を移動していた商隊が奇襲を受け、荷物を丸ごと呑み込まれるという事件が後を絶たない他、一箇所に複数個体が現れれば恐暴竜のように生態系を乱す可能性も指摘されている。
・食性
肉食性。リノプロスを丸呑みにする様子が確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1622503076509761537?s=19
・危険度、戦闘能力
生息域での被害は度々報告されるものの、その砂漠地帯に強く適応した生態から人里で暴れるといった被害はまずなく、危険度は奇怪竜等と同程度とされる
外敵を発見すると鳴き声を上げることもあるが、地中から奇襲を仕掛ける事も多い。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1494509503726850052?s=19




戦闘でも砂の中から奇襲をしかけて一気に噛み付いたり、口を開けて突進するなど、攻撃方法も殆ど捕食方法と同じであるが、時には大量の砂を取り込んでエラや口から吐き出して攻撃を仕掛けることもある。口から吐き出す砂ブレスは水属性を帯びる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1494510499748212741?s=19





・利用
ハプルボッカの外殻は強度に優れ、独自の武具を生み出す素材となる一方で上質なものは加工が困難。

また腹部の皮はとてもしなやかで防具の裏地などの素材として需要が高いほか、極彩色の体液はその保水性から武具の性能を大きく高めるという。
それらの素材を用いた試作装備の強化外殻、対飛竜用装甲はギルドが誇る技術の結晶であり、絹のような軽さと鉄のような硬さ、優れた衝撃吸収性を併せ持つ。

防具は全体的に茶系の色彩であるが、襟や裏地はハプルボッカの腹部のように鮮やかな青色をしている。

部分的に色が深く、湿地帯や水没林などではそれが保護色となってモンスターから見つかりにくくなるという噂もある。剣士は腰に小さなポーチが付属しているが、 ガンナーは腰や脚、そして専用の鞄など収納部分が多いところも特徴。

より上質な素材から作られたものはその軽さから武器の取り回しも早くなり、飛竜や古龍すら狩猟が可能な超一級品の防具となる。
また、その素材を用いた武器はギルドが総力を挙げて機密技術をつぎ込んだ対飛竜用に設計された代物であり、重弩一部では砂漠地帯の傭兵集団が実戦に使っているという。
・ソース
MH3G
MHXX

ハンター大全4
https://s.famitsu.com/news/201108/08048146.html?s=09




海竜種の書 溶翁竜 オロミドロ亜種

2024-03-13 22:17:51 | 海竜種










「溶翁竜」
オロミドロ亜種
Magma Almudron
海竜種
海竜目 海獣竜亜目 泥翁竜下目 オロミドロ科
全長約1975.85〜2806.61cm
全高約846.90cm
・狩猟地
溶岩洞
・概要、特徴
泥翁竜オロミドロの亜種で、泥の代わりに種々の溶岩を用いる事から 「溶翁竜」の別名を持つ。
水没林や砂原の沼などを好む通常種に対して溶岩洞を主な生息地とし、沼一つを埋めつくすような長大さを誇る巨体も多い通常種と比較すると小柄な個体が目立つとされる。
これは水緑豊かな地に対して高熱の溶岩地帯ではそもそもの成育に必要なエネルギー源に乏しいことと、溶岩に耐えうる甲殻や体液の生成のために常時大量の養分を使っているからではないかと推測されている。



・生態

通常種同様、毛ヒレの手入れは日常的に行われ、時折溶岩に浸す様子が観察されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1572055951724933120?s=19








基本は穏健な性質で「泥土の隠者」とも称される通常種と異なり、 非常に活発で攻撃的な性格をしていることで知られ、縄張りを踏み荒らす外敵に対して荒れ狂い、容赦なく襲い掛かる。
頭部から顔の左右にせり出しているクセの強い髭は豪毛ヒレが特別に成長したものと考えられ、岩を溶かす粘液を分泌する。
これやヒレの分泌腺から自身を保護し、かつ、地面を溶融する特殊な体液を分泌しており、これによって固い岩盤でも自在に地中へ潜れるほか、 溶岩や岩の塊を作り出して防護や外敵への攻撃に利用する。
そうして溶かされた地面や岩は周囲や地下の溶岩と混ざり、マグマのように煮え滾る「泥溶岩」と化す。








なお、この泥溶岩には火山性の貴重な鉱石の成分が含まれているため、粘液を抜き固める事で並外れた硬度を持ち、新たな利用価値が生まれる素材として注目されている。
全身を包む青黒い鱗や甲殻にはこの泥溶岩が染み込んでおり、溶岩の中での活動することで受ける高熱や圧力の影響でより密度が増し、非常に高い強度を得ているが、溶岩に浸かるなどして外殻が急激に加熱されると、外殻の一部は赤熱して軟化する。
この状態を「溶熱状態」と呼ぶ。
この溶熱状態を維持している間は高熱により攻撃の危険性が高まるが、その反面、外殻の強度は弱まる。



また、水属性を苦手とすることから水気は嫌いそうであるが、溶岩洞の水場に浸かりながら行動している姿も確認されており、浅瀬で多少濡れてしまうくらいであればそこまで気に留める事も無いようである。
・食性
腐肉を食す。通常種のように狩りを行う様子は観察例がない。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1572057127325433858?s=19







・危険度、戦闘能力
縄張りへの侵入者に対しては激しい怒りを露わにし、凄まじい熱量を誇る泥溶岩を巧みに操ることで徹底的な排撃を加える。
外敵との交戦で激昂すると全身が烈火の如く赤く染まって荒れ狂い、大量の泥溶岩を一挙に、まるで津波のように外敵へと押し流して周囲一帯の尽くを焼き溶かしてしまう。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1525420097791070208?s=19
粘液腺から分泌した溶解液で岩盤を溶かして地中に潜り、火山帯の岩場でも深みのある水場のように縦横無尽に泳ぎ回って外敵を翻弄し、時には地下から飛び出して宙を舞い、外敵の頭上から襲い掛かる事もあるなど、通常種以上にダイナミックな動きを見せる。






また、通常種同様に尻尾の扱いに長けており、地面を溶かしながら尻尾を振り上げて相手を足元から直接打ち上げる、尻尾を盾のように構えて頭部を保護、また尻尾の甲殻を叩きつけるように突進するなど、剛健な尻尾を自在に操って外敵を攻め立てる。






特に泥溶岩を剛健な鞭尾で大量に絡め取って大岩玉として巨大な槌のように振り回したり、叩き付けて振動と共にマグマの大爆発を起こす攻撃は凄まじい威力を誇るため極めて危険あり、狩猟時は最大限の警戒をすべきだろう。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1534156623744319488?s=19





・利用
溶翁竜の素材は溶岩の熱と圧力に鍛えられた結果、驚異的な耐久性を獲得しており、剥ぎ取ってもなお溶解液を分泌する腺の危険性もあって取り扱いが難しいものも多い。
しかし、その素材から作成された防具は熱で伸縮することで着用者の動きを補助する特異な性質をもつ。
溶岩泥土を使用した装備は非常に強度が高く、熟練の技術によってさらに硬さと輝きを増す。
取り扱いには注意が必要な素材が多く、加工の腕も求められる貴重な一品。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1530737620103602176?s=19
本種の素材や泥溶岩を用いて作成された武器は特殊な形状から扱いには高い技量を要するものもあるが、その代わりに凄まじい熱量を秘め、湿地帯をも灼熱の溶岩地帯に変えてしまうとも言われる圧倒的な威力を誇る。
・ソース
MHR:S
HAUNTING OF THE SUN モンスターハンターライズ:サンブレイク 公式設定資料集



海竜種の書 泥翁竜 オロミドロ

2024-03-13 21:25:56 | 海竜種













「泥翁竜」
オロミドロ
Almudron
海竜種
海竜目 海獣竜亜目 泥翁竜下目 オロミドロ科
全長約2398.10〜3368.12cm
全高約846.9cm
・狩猟地
大社跡、水没林、砂原
・概要、特徴
頭部から尾の先までを視界に捉える事は困難なほどの巨体を誇る大型の海竜種で、カムラの里近辺において水辺の生態系の頂点というべき種。
泡狐竜タマミツネと同じ海獣竜亜目に分類され、地面に対して垂直に伸びた四肢や発達した尻尾、感覚器官として発達した頭部の触角、特殊な体液の分泌など、似た特徴も多々見られる。


本種の存在は以前よりギルドも認知していたものの、本来は人里離れた山奥を縄張りとし、人里近辺に出現する事は滅多に無いとされていた。
しかし近年、カムラの里の周辺で発生した百竜夜行に触発されて一部の個体が人里近くに現れるようになり、万が一里に踏み込まれれば甚大な被害を齎すと予想され、狩猟クエストが提示されるに至った。







背面全体を覆う堅牢な漆黒の甲殻と腹面の茜色の鱗、鼻先と顎から生えた長い髭、そして長大な尻尾の裏側に備わる毛束状のヒレが特徴。

体表には撥水性の鱗が幾層にも重なり合い、溶解液と泥がつなぎとなって強固な外殻を形成している。

前脚は五つ指。手の裏には肉厚の肉球があり、泥に沈みこまない仕組み。

爪は湾曲しており、直下の土を掘り返しやすくなっている。
後脚は四つ指。水かきが発達しており、泥の中でも自在に動くことができる。
尻尾の赤い部分は甲殻ではなく形を保持できるほどの硬度を持った薄い毛束で、裏側には「毛ヒレ」があり、泥を纏うことで泥にカムフラージュすると共に尻尾を保護する役割がある。泥を撫でれば波、振るえば渦が生まれるという。








・生態
縄張りとする泥濘地帯の環境に強く適応しており、泥を巧みに扱う独自の生態を持つことから「泥翁竜」とも呼ばれる。
尻尾にある毛が束状になった器官「毛ヒレ」は根元から動かすことが出来、それを柔軟に動かすことで泥の塊を持ち上げたり敵を拘束する事ができる。
自身の縄張りでは毛ヒレに泥を塗りつける様子もよく確認されており、その手入れは欠かさない。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1493926874384265219?s=19
毛ヒレの根元にある毛穴からは強い粘性の体液を分泌しており、また毛束の中にはその通り道があるため、これを泥と自在に混ぜ合わせることで巨大な泥の塊を形成し操る事ができる
泥を纏うモンスターは他にも知られているが、こうして泥を「加工」することで操る能力は他に類を見ない。






この泥を自在に操る能力は、当然ながら戦闘や狩りにおいて強力無比な武器となる。
移動に伴い発生する泥の波だけでも相手の身動きを封じる他、泥の塊を隆起させて相手の行動を阻害する等、老獪とも評される特異な戦法を駆使して敵や獲物を追い詰める。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1730870621616341145?s=19


普段は大社跡のさらに奥、神仙の境地ともいうべき山奥に篭っている穏健な性質から「泥土の隠者」とも称され、獲物を求めて泥から泥へ移動する生態のため人目に付きづらく、観測例に乏しい。
あまりにも強大な力を擁すため競り合うモンスターもそうはいないはずだが、好奇心に満ちすぎたビシュテンゴが「のされる」 様子が里の衆に目撃されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1493927945059987464?s=19
鱗は撥水性に非常に長け、それによって泥沼の中であっても滑るように移動する。
また、尻尾等の毛穴から分泌される黄金色の体液は強力な溶解液であり、これで地面を溶かす事で縄張りから離れた陸地でも自身にとって都合の良い泥濘の地に変える。









そうして獲物を足止めしたり、地中に潜むことで狩りを行う。
大きな爪で穴を掘り、巨大な身体を回転させて甲殻をドリルのように使って潜行する事も可能で、赤い髭を泥土に浸す事によって人獣の移動による微弱な振動を感知し、広範囲の縄張りのどこにいても全て見えているかのように不埒な侵入者を把握している。
なお、その溶解液は当然ながらそれだけでも他の生物にとっては十分に脅威となり得るものであり、溶解液を含んだ金色の泥土が肌に触れるとじくじくとした痛みを伴い、小動物ならばその刺激だけで気絶に至る。




これによって獲物を足止めすることもある他、その性質から出現した地域の土壌に深刻な影響を与えるケースもあり、特に農業などには多大な被害を齎す。

興奮すると溶解液の分泌量も増し、身体の至る所が黄金色に光るが、当然ながらその状態は泥土の隠者の逆鱗に触れた証左であり、大量の溶解液も相まってその美しい輝きとは裏腹に大変危険。
繁殖の季節になると雄が雌を探して水辺や沼地を渡り歩き、出会うことができれば求愛の末、つがいとなる。
この求愛行動は巨躯二体が一本の縄のようにぐるぐると絡み合い、城を築くかのごとく泥土を積み上げ、一昼夜で景観を変えてしまった例も少なくない。
・食性
肉食性。主に魚や水辺に棲む生物を捕食する。
サシミウオを捕食する様子が確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1493927390984097793?s=19
・危険度、戦闘能力
縄張り意識が非常に強く、侵入者には咆哮で威嚇、すぐさま排除を試みる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1493926364843417600?s=19
長大な体躯にも関わらず、他の大型海竜種のように地面を這うように前進することは無く、泥の中から大きく飛び上がって敵の頭上を舞っては再び泥に潜って撹乱したり、地上で軽快に跳ねるように走るなど、運動能力は非常に高い。








全長の半分近くを占める長大な尻尾は先端に向かうにつれて太く発達しており、外敵との戦闘ではこの尻尾をもう一つの頭部のようにもたげた独特な体勢を取って、この尻尾を武器として自在に振り回し、攻撃を仕掛ける。




尻尾は直接叩きつけたり薙ぎ払ったりするだけではなく、胴体を泥の中に隠しながら地下から伸ばした尻尾で打ち据えるなど、尻尾の扱いに関しては数多のモンスターの中でも多彩。
大量の泥を掴み、また押し流す事に長けた形質は戦闘においても強力な武器となる。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1364083375565201410?s=19
泥を塚の如く盛り上げて相手の視界を遮る、大きな泥の波を発生させて押し流し身動きを封じつつ溶解液で焼く、土と溶解液を混ぜ合わせた巨大な泥玉を尻尾で掴んで叩きつけるなど、人智を超えた振る舞いでハンターを圧倒する。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1363023269645885441?s=19
危険度も妃蜘蛛に匹敵すると看做されており、狩猟は実力あるハンターにのみ許可される。




・利用
オロミドロの溶解液によって生じる泥土は職人の間では高い粘性と見た目の美しさから武具の接合剤としての人気が高い。
また、オロミドロ本体の素材は泥の中で少しずつ研磨されていく事でより高い強度と芸術的な美しさを備える。
泥と体液が幾層にも凝固した甲殻は非常に堅牢で、上質なものはそのまま盾として使えるほど。
長く生きた個体が身に纏う薄墨色の外殻と黄金色の泥土は武具のみならず豪奢な衣装に用いる素材としてもてはやされ、手に入れられることはごく稀ながら、その存在を里の内外へ知らしめている。
また、特に強力な個体の髭は長寿の縁起物として扱う地域もある。
長い年月をかけて泥を吸収した素材で作られた装備は独特の艶やかさを持つ他、長年泥で磨かれた甲殻は極めて強固であり、高い防御性能を持ちながら軽量な、工房の優れた技術が光る逸品として評価される。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1365856237657542657?s=19
回転する刃が特徴的な武具は独特な丸い形をしており、泥を切り裂く切れ味の鋭さがハンターの間で評判が高い。
・ソース
MHR:S
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録



海竜種の書 焔狐竜 タマミツネ希少種

2024-03-10 20:20:28 | 海竜種
















「焔狐竜」
タマミツネ希少種
Violet Mizutsune
海竜種
海竜目 海獣竜亜目 泡狐竜下目 タマミツネ科
全長約1740.49〜2290.12cm
全高約520.23cm


・狩猟地
獄泉郷、塔
・概要、特徴
近年発見された、泡狐竜タマミツネ希少種とされる個体。
亜種の存在が未確認の状況で発見された個体が希少種として登録された、きわめて異例なケースである。
かつては温泉行楽地として栄えた秘境の地、獄泉郷で初めてその存在が確認され、タマミツネを研究対象とする学者でも最近までその存在を確認することはできなかったという。
全身は光沢のある薄灰色の鱗に覆われ、体毛は鮮やかな菫色だった通常種とは異なり、後述の特殊な滑液の影響か胴体のものは灰色に、尻尾のものは暗い藍色に染まっている他、頭部や背中に生える錦ヒレは紫と青白い紺色が入り混じった色合いとなっている
また、目の色は赤みの強い橙色、錦ヒレの紋様も眼状紋のようなおどろおどろしいものとなっているなど、妖艶で華やかな雰囲気を纏う通常種と比較して不気味で妖しげな印象の姿をしている。





タマミツネ種特有の体色変化は、興奮時はヒレの色が中央を中心に薄紫、端に向かうに従って濃い青紫色のグラデーションに鮮やかに発色し、妖艶さと不気味さが増す。
反面、疲労すると全体的に色が薄くなり、非常に地味な印象となる。






・危険度、戦闘能力
普段は飄々とした動きで余裕を見せるが、外敵や獲物を本気で排除すると決めればその身は白い焔を纏い、苛烈な動きで標的を追い詰める。
タマミツネ種の特徴である華麗で軽やかな動きはそのままに、相対する外敵を翻弄し一切の攻撃を寄せ付けない。
後述の特殊な性質を持つ滑液によって相手の退路を断つ戦法は、優雅かつ確実に相手の退路を断ち、追い詰める。
タマミツネ希少種が振り撒く泡には可燃性のガスが詰まっており、それ自体が爆発するほか本体が白焔を纏えば次々に誘爆し、 周辺一帯を炎の海へと変える。
その生態からギルドでは「焔狐竜」と称した。








分泌する油液は非常に引火性が高く、タマミツネ希少種が滑走するなど僅かな摩擦でも白焔を上げる危険なものだが、その影響を最小限にする鍵が全身を覆う鱗で、きめ細やかな溝に油が走り、ひび割れた荒地や岩肌の地面の上でも大地を泳ぐかのように移動する。





その油液の影響によって吐き出される高圧の水流ブレスは発火性のブレスとなって攻撃対象を吹き飛ばし、泡はタマミツネ希少種が泡を纏って叩きつける、地面に触れるなどして衝撃が加わると瞬時に爆裂して外敵を燃やし尽くす。




泡のコントロールも通常種以上に卓越しており、周囲に撒き散らした泡が泡の周囲で発生した爆発の勢いによってハンター目掛けて燃え盛りながら飛んできた、という恐るべき報告も存在する。










これらの可燃性の泡や滑液を用いた多彩な攻撃でも外敵が引かない場合、タマミツネ希少種は体毛を擦り合わせることで摩擦を起こし、咆哮とともに無数の泡によって青白い炎の爆発を起こして油を燃やすことで、全身に蒼い焔を纏った「白焔状態」へと移行する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1582357948655108096?s=19
この形態では頭部や尻尾などに蒼い焔を纏い、油液やガスを含んだ泡を用いた攻撃が一層苛烈に、そして巧みとなる正に「妖艶なる舞」に相応しい動きを見せる。











特に大規模な爆発を引き起こす前脚に焔を纏って叩きつける攻撃、そして炎を纏った状態で繰り出される噛み付きは凄まじい威力を誇る。
可燃性ガスの熱量も更に増し、その影響によって滑液を分泌しながら滑りゆくだけで滑液が巨大な火柱を上げて爆ぜるようになる。
その後も滑液は炎上し続けるため、一帯は瞬く間に焔の海に包まれるという地獄絵図へと変貌する。
更に全身に焔を纏って時間が経過した場合、タマミツネ希少種は燃える滑液の極致とも言える大技を放つ。










何度も跳び回って作り出した巨大な泡を満月の如く宙に漂わせ、自身は更に蒼い焔を纏って激しく、そして華麗な動きで外敵に襲い掛かる。
そして、時が満ちればタマミツネ希少種は外敵の周囲を旋回、青白い泡の大竜巻に外敵を閉じ込め、静かに降り来る大泡によって外敵を骨の髄まで焼き尽くすという。

反面、焔の大泡のコントロールは繊細なものでもあるらしく、展開中に本種が怯んで纏った炎を吹き飛ばされてしまった際には焔の大泡が落下して自らに直撃し、大爆発に巻き込まれて痛手を受けたという報告も存在する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1577968295525126144?s=19





・利用
タマミツネ希少種の体毛は擦り合わせることで油を燃やし、 その身に白焔を纏わせる着火性の高い危険な素材であるが、鈴蘭色の美しさから、それだけで鑑賞性の高い芸術品となる。
タマミツネ希少種から得られる素材を用いた装備は星読みの力を持つ光と影の調和をもたらした者の装衣を模しており、また武器は妖や悪鬼の類を滅する破魔の力で邪を焼き祓うと伝えられている。
また、タマミツネ希少種の体液は通常種の持つ体液の数百倍という濃度を誇り、薬剤の原料としても最上級の逸品として扱われるが、逆に用いれば異常な毒性を発揮するとも考えられ、詳細は未知。
・ソース
MHR:S
HAUNTING OF THE SUN モンスターハンターライズ:サンブレイク 公式設定資料集