ヒデ氏です。
駅からの帰り道、たまーに遭遇するおっちゃんがいる。
うんと遅い日が多いのだが、忘年会シーズンということもあり、このおっちゃん、
酒に酔っているとこしか見たことがない。
ただ、駅から家までの道のりがほとんど同じで、こちらがあと1ブロックで家に着く、というところの交差点で、まっすぐ行く僕に対しておっちゃんは左に曲がっていくのだ。
正方形の薄い包みを紐で結んで持たせれば、完璧な酔っ払いになりそうなこのおっちゃんは、いつも鼻歌を歌っている。歌詞としてはンフフーと完全に鼻歌なのだが、音量が鼻歌のそれではない。
静まり返った住宅地に響き渡るほどのデシベルで歌うのだ。
初めて駅から一緒になったときは、思わず苦笑してしまった。
歌そのものより、そんな音量でフフフンと歌うことに何も感じなくなるまで酔うたらあかんで、おっちゃん、という気持ちで、だ。
だが、並行してしばらく歩き始めてすぐ、僕の口元の笑みは消えた。
うまい、のだ。
このフフフンだけの鼻歌が、異常にうまい。いや、フフフンだけでむしろこれだけ表現力豊かに、かつ完璧な音程で歌える酔っ払いがかつていただろうか(いやいない)。酔っ払っている状態でこれなら、シラフのときはどうなるのだ。
選曲もいい。最初に会ったときは「雨に唄えば」だった。
2度目は、「ゴッドファーザー愛のテーマ」だった。
そして奇しくも、今日このクリスマスイブに、おっちゃんと遭遇した。
おっちゃんはその時々によって歌を変える。確かに1度目は雨が降っていたし、2度目は真夏のシチリア島の天候のような暑い夜だった。
そんな彼のことだから、今晩は間違いない。アレだ。
おっちゃんのセンスならジョンレノンのHappy Christmasだろうか。
おっちゃんなら絶対にクリスマスソングを演ってくれるはずだ。
僕は後方から近づいた。
千鳥具合もオッケー。そして確かに何か唄っているのも確認。
おもむろにおっちゃんの横にならんだ。。。!
「北酒場」だった。
メリークリスマス。
駅からの帰り道、たまーに遭遇するおっちゃんがいる。
うんと遅い日が多いのだが、忘年会シーズンということもあり、このおっちゃん、
酒に酔っているとこしか見たことがない。
ただ、駅から家までの道のりがほとんど同じで、こちらがあと1ブロックで家に着く、というところの交差点で、まっすぐ行く僕に対しておっちゃんは左に曲がっていくのだ。
正方形の薄い包みを紐で結んで持たせれば、完璧な酔っ払いになりそうなこのおっちゃんは、いつも鼻歌を歌っている。歌詞としてはンフフーと完全に鼻歌なのだが、音量が鼻歌のそれではない。
静まり返った住宅地に響き渡るほどのデシベルで歌うのだ。
初めて駅から一緒になったときは、思わず苦笑してしまった。
歌そのものより、そんな音量でフフフンと歌うことに何も感じなくなるまで酔うたらあかんで、おっちゃん、という気持ちで、だ。
だが、並行してしばらく歩き始めてすぐ、僕の口元の笑みは消えた。
うまい、のだ。
このフフフンだけの鼻歌が、異常にうまい。いや、フフフンだけでむしろこれだけ表現力豊かに、かつ完璧な音程で歌える酔っ払いがかつていただろうか(いやいない)。酔っ払っている状態でこれなら、シラフのときはどうなるのだ。
選曲もいい。最初に会ったときは「雨に唄えば」だった。
2度目は、「ゴッドファーザー愛のテーマ」だった。
そして奇しくも、今日このクリスマスイブに、おっちゃんと遭遇した。
おっちゃんはその時々によって歌を変える。確かに1度目は雨が降っていたし、2度目は真夏のシチリア島の天候のような暑い夜だった。
そんな彼のことだから、今晩は間違いない。アレだ。
おっちゃんのセンスならジョンレノンのHappy Christmasだろうか。
おっちゃんなら絶対にクリスマスソングを演ってくれるはずだ。
僕は後方から近づいた。
千鳥具合もオッケー。そして確かに何か唄っているのも確認。
おもむろにおっちゃんの横にならんだ。。。!
「北酒場」だった。
メリークリスマス。
Merry Christmas!
ある意味完璧な選曲でしょう!