スポーツの感動

拷問にあったごとく苦しい練習をし、
レギュラーを勝ち取り、
その者達が勝ち負けを争い合う試合がたまらなく好きだ。

今日、ガンバ大阪が世界で３位になった。
先日のマンチェスターUとの試合なんて
今まで日本で行われた国際マッチの中ではベストな試合じゃないかと思う。
結果は負けだが内容がすばらしすぎるほど、感動的だった。
ガチガチに引いて守って勝利するのもええが、観てる方はおもろない。
ガンバは予想以上に試合を展開し、期待に応え盛り上げてくれた。
釜本時代から考えると思いもひと際、試合中に涙が出て仕方がなかった。

今日は16時からのガンバ３位決定戦に備えて、昼に近くの市営プールへ行き
自分の体に鞭打ってきた。
市営プールは25mプールに７コースほど用意し、
それぞれ歩くコース、練習コース、25m泳ぐコース、中級、上級と分かれている。
周りは50～70歳ぐらいの方ばかりで、少し自分の体が何にかは不明だが
優位になった気分だった。

ボクが中級コースに陣取って泳いでいると、後から入ってきた推定65歳ぐらいの
おじいちゃんと無意味なバトルが始まった。
今まで50mほど泳いでは休憩してたのだが、ボクが泳ぎきる手前ですぐにおじいちゃんは
泳ぎ始めるので、横に並ぶ事がない。一度並ぼうと早く泳ぐが、おじいちゃんも
「サメがきた～」っと言われたごとくに慌ててスタートする。

２人は仕舞に休憩もせず、立たずにしばらく泳ぎ続けた。
プールには歩いている人がほとんどだったので、異様な光景だっただろう。
ヨボヨボとデブデブが誰も争っているとは知らずにクロールしている。
水泳には自信はあるが、このおじいちゃんは以外に速く、スタミナもある。
もしおじいがこのまま沈んだら、ボクのせいになるんじゃないかとさえ思ってきた。
またはこのおじい、最近この近辺を騒がしている青年に続けごとく
泳ぎで鞭打つ老師なんじゃないか、そして若いもんに喝を入れてるのか・・・
とまで思ったほどの体力だ。

しかしとうとう、ボクの体にガタがきた。「あ～もう、あかん～」
としたその瞬間、おじいは横のコースに流れプールから出て行った。

「勝った～」勝利を確信した瞬間だった。
でもここで泳ぐのを止めると、勝負してたんかと思われるのも嫌だったので
仕方なく、もう50m、しばかれて海に投げ入れられ、もがくかのごとく泳いだ。

謎なおじい。昔は何をやってたのか？　次もし会う機会があれば聞こう、
「趣味はなんですか？」と。