愛の電話撃退法

はい、○○です。
と言って電話を取ることも少なくなりました。
携帯で取るときは普通「もしもし」と言って出るし、
家の電話もほとんど鳴ることもありません。

昔は家によくいわゆる「勧誘電話」がかかってきたものです。
学生の時多かったのは、知り合い風の女性からかかってきて
（かける先が男の場合）、スキューバダイビングがどうとかの説明会に誘われ、
行くと実際会うものの途中で屈強な男が登場するとかいうパターンをよく聞きました。

親と一緒に住んでいたころは、ウチの母親がそいういう電話を取ると必ず
「ヒデはロシアに行ったきり帰ってきません」
といい、かなりの高撃退率を誇っていました。
あまりに突拍子もない設定の事を言われると
人間と言うのは思わず信じるようです。

今は家にそういう電話はないが人の話を聞いてると、
みんな職場にそういう電話がよくあるらしく、
だいたい何かのセミナーとか金融商品の紹介がらみで、
その取り次ぎ方がまた激しいのです。
一番すごいと思ったのはこんなヤツです。

「うちの祖母が道で横断歩道を渡るのを助けてもらったらしい。
是非お礼がしたいので電話した。祖母は名前は聞かなかったけど
会社名は聞いたらしく確かにこの会社だったとのこと」
という趣旨の電話がかかってきます。
受けた側は、そんなことをしそうなある程度若手の社員の名前を口にします。
これは名前を聞き出すためだけの電話で、
後日全く別の感じでその名前宛に本来の目的で電話してくるというもの。

うーむ。病んでる、日本。
こういう電話に付き合うのも確かに面倒だし、何かいい方法はないでしょうか。
やはり電話とはいえ、話し続ける相手を制して
一方的に電話を切るというのは抵抗があるものです。
不愉快な言葉も口にせず、時間も浪費しない、
それでいて手間のかからない対処法。
僕が出した答えはこの方法です。

相手が本題を切り出したら、「どうぞ聞かせてください」といい、
そっと受話器を（切らずに）置く。

シンプルです。
これなら相手は話を聞いてもらっていると思い、
延々と思いのたけを電話口にぶちまけ満足し、
こちらは電話を置いているのでこれまでどおり
作業なり仕事なりに復帰できる。唯一のデメリットといえば　
この対応を実践している間にかかってくる電話が
話し中になってしまうということぐらいです。

相手も、しばらくして全く反応がないと「あれ。。？もしもし？」となり、
しまいには切ってしまうでしょう。
そして何より、相手を少しでも長く拘束することにより
他の犠牲者が減るという人助け的要素も含んでいる！


よくない？（語尾できるだけあげて）