The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

8時間耐久映画鑑賞の旅

2012年11月28日 | ASB活動日誌
ひで氏海外ミッションUS編、いよいよ次回最終回を目指していますが、その前に話は少しスキップして帰りの飛行機で見た映画の話などを。

行きの飛行機はまさかのオールドスタイルで共有テレビによる映画上映という状態だったが、
帰りの便は当初期待していた通りの、各座席目の前に小型スクリーンが埋め込まれているタイプの機体であった。

そのため往路でたまった鬱憤を晴らすかのように帰りは離陸直後からずっとぶっ通しで映画を見たのだ。
邦題が存在する映画もあるかもですが原題しかわからないので悪しからず。。。ちなみにネタバレするような書き方はしてないので大丈夫。たぶん。

The Watch(2012)
大好きなベン・スティラーが出ていたのでチョイス。善良市民の主人公(ベンスティラー)の職場で殺人事件が起きる。犯人は捕まらず、主人公は地域を守るために私設のパトロール団を作るという話。まず職場がコストコという時点で笑えた。この人の映画は、とにかく芸が細かい。登場人物同士の会話でも、やりとりがいちいち細かくて、そういうのを全部拾ってしまうがために方向がどんどんズレていく、というこの人のお決まりのパターン。会話以外でも、普通映画ではこうあるべき、こういうとこではストップしない、というところで止まるのである。
たとえば夜のコストコにグループで侵入し、商品であるおもちゃのトランシーバーを連絡用に使おうとするシーン。普通ならすっと取り出して配るところだが、包装がやたらと頑丈で全然すっと開かない。アメリカのこの手のおもちゃみたいな製品を買ったことがある人はわかると思うが、やたらとプラスチックが厚く、はさみがないとどうにも開けられないものが確かに多い。そんなところでリアリティを出すこういう映画が好きだ。
あと、こんなコメディでも底辺にひとつだけ重いテーマが流れていて、最後にちょっと泣ける展開になる。こういう流れも良かった。


Space Cowboys(2000)
クリントイーストウッド監督作品なので期待してみた。個人的にSFと思い好きな監督なのに避けてた一品。こういうのは飛行機でみるのがちょうどいい、ということでチョイス。
この映画については多くを語るまい。要はあのラストシーンがすべて。うまい。ずるい。映像と音楽がいかに重要かというのを改めて思い知る。いや、よかった。


Rock of Ages(2012)
トムクルーズが80年代のカリスマロックスターになっているという設定で、80年代のファッションやら街の風景のノスタルジー全開。特にタワーレコード店内のレコード売り場は素晴らしい雰囲気で描かれていて、正直自分がタワーを日本で認識したころにはもうCDマジョリティの時期だったように思うので、懐かしくはないはずなのになぜかとても懐かしく感じた。ヒロイン女優の80年代っぷりがリアルすぎてこの人はもう現代では大成できないのではないかと思うほど古臭い感じをうまく出していた。ミュージカルだが、楽曲的には米国ドラマGleeと相当被るところがあったので(この映画は元はブロードウェイミュージカルらしいのでこっちのほうが先なのかもしれないけど)どうかなというのもあったけど、主人公の男が売れるために途中、テクノカットにインカムつけてグループで踊る方向でやらされるくだりは今見ると爆笑。しかしこれは80年代という「恥」の年代を生きた自分たちの闇の部分でもある。お話し的にはどうということはなかったけどディテールがイケてたので見てよかった。


Before Sunset(2004)
これはよそでも書いたが本当に大好きな映画だ。未見の方はもちろん前作Before Sunriseから見なければいけないが、ぜひとも「続けて見ない」でいただきたい。この映画がそうであるように、Sunriseを見たあと、Sunsetを見るのはしばらくやめておいたほうがいい。映画のように10年近くも開ける必要はないが、ある程度の期間が開いてるほうが見たときの感動は増すかも。ジュリーデルピーは決して美形というわけではないのになんなんだあのキュートさは。。。イーサンホークも常に顔が上気してて、ドキドキ感が伝わってくる。最後の会話のやり取りから暗転するあのラストシーンは、終わってからもしばらくジーンとなって動けなくなる。


余談だが映画の選択のしやすさでいうと、今回乗ったUnitedはComedy / Dramaなどジャンル分けと短い説明のみだったが、
デルタはジャンル分けはもちろん各映画ともTrailer(予告編)が見れたのでこの点ではデルタに軍配。全く予備知識なしに映画を見るのもたまにはいいけどこういう時はもうちょっとちゃんと選びたいので。

あと飛行機での映画鑑賞の難点と言えば、斜め前ぐらいの席の人とかだとその人が何を見てるのか丸見えで、「この人さっきからアクション映画すっきやなぁ~~~」とか思ってしまう。
それとどんなに真っ暗で静かでも自分が見てて面白ければガハハと笑う外人とかってすごいな、といつも思う。


いやー映画って、ほんっとにいいもんですね。
シベリア超特急万歳!


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