
前月のX-MENの記事はX of Swordsの序章であったが、このX-MENまでに姉妹誌縦断でダラダラと話が進んでいる。そんなこんなで今月もX of Swordsが続く。
筋書をJonathan Hickman、14号の部の画を画をLeinil Francis Yu、残りはMahmud Asrar、彩色を Sunny Ghoがそれぞれ担当。一昔前の雑誌、Heavy MetalやEpicといったものが今続いているとすれば、Yuはそれに描いていても不思議じゃない。前回Asrarの画がもう一歩と言ったが、ちょこっと良いコマがあったので、報告。CYCLOPSの眼鏡に光が反射するコマ。そこだけやけに気に入った。
添付画像は14号の表紙。Alexander Lozanoによるvariant cover。またまたCYCLOPSの図。(アメコミ仲間でこれが欲しい人を知ってる。)上手い。X-MEN 14号で一番気分が盛り上がったのは、この表紙。欲を言えば、コスチュームがこれじゃなければもっと良いのに。
因みに15号はPeach Momoko のvariantを買ったのだが、もう一歩だった。Annihilationの図。そもそもこの悪人に何の興味もないのでパッとしない。Momokoに関してはいずれどこかで記事を書きたいな。彼女の描くvariantが飛ぶように売れてるね。
粗筋から。X-MEN 14号では、Apocalypseと敵味方の関係であるその妻Genesis との間で過去の歴史が語られる。15号ではCABLEからのSOSを受け、Krakoa評議会から異世界で戦っている仲間の救出許可をCYCLOPSとMARVEL GIRLは得ようと試みる。
X-MEN 14号のX of Swordsの前日譚はどうでも良いかな。かつ、敵との対決前で話は中弛み中。
その中で気になる台詞。Genesisの質問とそれに対するApocalypseの答えというか質問返し。”Have you fallen so far?” “You’re wielding the Twilight Blade. Who again is it here that has fallen?” Twilight Bladeが何なのかわからんが、fallen (質問の意図は敗れる)と太陽が沈んだ(fall)後の夕暮れのtwilightと鰍ッているんだろうな。
続いてX-MEN 15号。15号の半分は評議会との無駄な交渉に費やされるのだが、最後のCYCLOPの台詞を含む1ページがやけにカッチョ良いので紹介。”Well.. the X-MEN are Its (Krakoaのこと) heroes. And we will save those who need saving…whatever the cost.” その後MARVEL GIRLと手を取り合って去っていくところも良いし。今まで反対していたX教授の口に笑みが浮かんでいるコマも良い。
ここまでの話の中で、地球選抜ミュータント軍と敵のArrako軍は引き分け。結果はどうでも良いので、まぁこの辺は良し。最後の一騎打ちはApocalypseと妻Genesis(仮面を被るとAnnihilationになるのかよくわからん)。当然の組合せ。気持ち悪いのは仮面にも意思があるところか。Genesisが敗れたはずなのに、仮面を被ると人格も変わり、元気になる。笑える。宿主の体力まで復活できるのか。