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アメコミとラーメン

今のアメリカ大統領との類似点が出来過ぎ、映画CAPTAIN AMERICA Brave New World



映画CAPTAIN AMERICA Brave New Worldを観たのでレビュー。

まずは粗筋。かつてHULKと敵対したRoss将軍がアメリカ大統領に就任した。彼は改心し世界平和のために奔走する。しかし、彼の転覆を目論むものが米国と日仏印との平和協定の締結を脅かす。その渦中にCAPTAIN AMERICAを襲名したSam Wilsonが迷い込んだ。

出だしのタイトルからしてスパイものっぽい印象、粗筋を書いたところでプロットはスパイものなんだな。表面的にはアマプラのJack Ryanシリーズみたいじゃない。その上スーパーヒーローものでもある。この辺の匙加減は微妙だな。Samと新相棒のFULCONとの空中戦はそれなりに面白いのだが、もっとスパイものに振り切った方が面白いと思うんだよね。

Ross大統領の選挙運動のスローガンはTogether(共に(何かを成し遂げる))。そのスローガンよろしく、Samと協力して平和を目指すつもりなのだが、人を信用しなかったら意味ないじゃん。Super Soldier計画の犠牲者Bradleyが洗脳されて大統領を狙撃したことから、彼の知人であるSamがその事件として担当させるのは確かにどうかち思うが。

Ross大統領はChange (変わる)という言葉を頻繁に使う。嘗てHULKを追い詰めた人間とは違うことを娘Bettyにわかって欲しかった。しかし実際に彼が変わったのはRED HULK。この皮肉は面白い。黒幕により処方された薬が原因なのだが。

SamがCAPTAIN AMERICA であることに疑念に思っている。Samと親友になったBuckyが血清により力を手に入れたSteveやBuckyのように自分も血清を投与されていたらと話した。CAPTAIN AMERICAの後釜にSteveが推挙したのは血清を投与されたかではなくSamだから(ちょっとうろ覚えBecause who you are?)みたいなことを伝えるシーンは好き。

戦闘機との空中戦の最中に憧れのSamにどうやってそのような離れ業をできるかコツを聞かせて欲しいみたいなことをFULCONが言った。病院のベッドに寝ているFULCONにサラッとそのコツをSamが話すシーンも良かった。

アメリカは全て独り占めにしてきたみたいな日本の総理大臣尾崎の台詞がある。この映画の撮影を終えたのはTrumpさんが大統領になる前だと思が、まさにTrumpさんがやろうとしているのは独り占めだし、これ当てつけかなとも思ってしまう。もっと言えばRoss大統領の旗印は青。おそらく彼は民主党だ。しかし怪物となると赤に変わる。赤は共和党の色。ちょっと出来過ぎてないか。

Ross大統領がこよなく愛するワシントンの桜。これは1912年に日本からアメリカに送られたもの。(出典 政府広報)劇中では日本との関係が険悪になるのだが、最後には協定が結ばれる。桜はそれの象徴だね。娘Bettyとの和解の象徴でもある。昔Bettyを演じたLiv Tylerが再演したのはファンには嬉しい。

今回の悪人、Samuel Stern。劇中ではThe Leaderという悪人名は使われなかった。彼からの洗脳電話の音楽がMr. Blueなのは、コミックブックで彼が名乗った偽名からか。もう一つThe Leaderのように見た目から頭がデカいわけじゃないのは良い。しかしどうもメークのデザインが醜悪なのはマイナス。

カメオでもChirs Evansが出演して欲しかった。(彼は最近きっぱりと足を洗ったと発言したそうだが。)

勝手格付けB-。

<追記>
前日はアメコミオフ会で既にこの映画を観た人多数。お願いして話さないで貰ったがありがたい。
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