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今回紹介するUltimate SPIDER-MAN (“USM”) 12号は、理解できるまでちょっと時間がかかった。咀嚼する時間もまた楽しい。
添付画像はMarco Checchettoが描USM 12号通常版の表紙。Marcos Checchettoの作品。内容がまさにクリスマスの話なので、中身とある意味連動している。
筋書をJonathan Hickman、画をChecchettoがそれぞれ担当。Checchettoの画は相変わらず素晴らしい。Peterの妻Mary Jane (“MJ”)とGwenが良い。
粗筋を手短に紹介。基本的にPeterとMJ家族の家に親戚が集まりひと騒動が起る展開。アメリカのsitcom (笑って、泣かせる一話完結のドラマ)のような感じ。クリスマス会に仲違いしたMJの姉Gayleと母親Madelyneが登場。同時並行で前号から続いているHarry Osbornの失跡事件の新展開あり。
今回も気に入ったシーンや台詞を書いていく。J Jonah JamesonとPeterの息子Richardのメンターになっている設定が、興味深い。この世界のJJJは自己顕示欲が強いのは同じだが、同時に有望な若者を温かく応援している。
MJがオーブンでクッキー焼いている最中に、母親はBen伯父さんについて余計なお世話の発言。MJは一蹴するがその後の母親の台詞。”Seriously MJ,. I think your food might be burning.” お喋りな相手に気を取られているうちに失敗してしまう、そして相手はその失敗をサラッと指摘するコメディでよくあるパターン。
姉Gayleの訪問理由が、離婚が進展中の自分の不幸と比較してMJがさらに不幸であることで優越感にひたるというもう捻じ曲がった理由なのは面白い。さてオイラがちょっと考えてしまった台詞。”Well, I’m also kinda wondering if you ever signed your prenup“ “I did not.” “Good for you.” MJの質問は、離婚した時や死別した時、お互いの財産をどう分けるかを結婚前に決める契約書を締結したか。ここまでは良い。どうして締結していないことが姉にとって良いのかが最初わからなかった。訴訟社会のアメリカらしいのだが。つまりは、離婚裁判によって、相手の財産や子供の養育費を制約なしに要求することが出来るからと判断した。(異論があったらコメントください。)
最終2ページは衝撃の展開。まず、部屋にいるPeterは別人。Venomなのか?それとも前号で対決したMr. Negativeの力によるものなのか。(前号の銀行強盗は罠だったということか。)
最終ページ。Harryの失踪の理由が判明した。Kravenが拉致していた。そして、今Peterも同様にKravenに捕縛されている。次号が待ち遠しい。