別タイムラインの方が面白いが、本家Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)の中にも光るシーンがあってちょっとだけ安心した。2冊を読み終えたので、レビュー。
添付画像は、Rafael Alburquerqueによるvariant版の表紙。今回の古代の神と戦うためのコスチューム、1960年代に天才アーティストNeal Adamsがこの世に出したDeadmanに似ているな。そう言えば、今回のASMの題名は8 Deaths of SPIDER-MAN。死つながりということで、わざとこんな感じに仕上げたのかな。
筋書をJustina Ireland、画をGleb Melnikovが担当。Melnikovは初めましてだと思う。
簡単に粗筋を紹介。何故SPIDER-MANが選ばれたのかよくわからないが、Dr. Doomの代わりに古代の神Cyttorakの8人の子供と戦うはめに。負ければ地球の滅亡という枷つき。今回は3人目と4人目の神と対決。SPIDER-MANは最後まで戦い続けることができるか。
今回も気に入ったシーンや台詞を書いていく。957(63)号の一番好きなシーンは、本題とは関係なくまたもやBlack Catの出演シーン。古代神の子供達との戦いや、個人的な問題が山積みであることから心的に疲れ果てているPeterがBlack Catに助言を求めるシーン。Catはどこからか王冠を盗んだ後。Cat ”There’s a really nice crown in my bag and I appreciate you not takes it from me.” Peter “Yeah about that.” 実際にPeterがCatから王冠を取り上げたシーンはないのだが、Catの怒り方を見ると、そう考えるのが筋であろう。Catを上手く使っていて、評価が高い。正直今カノShayにあまり興味がないので、元鞘を期待しているが・・・
Melnikov の画はまだまだ改善の予知はある。John Romita Jr.の影響が濃い。もしかして彩色担当のMarcio Menyzとの相性が悪いのかもしれない。過去のシーン多数の内、鐘の音でVenomを打ち負かすシーンが非常に良い。Venomの身体が分解していく様が丁寧に描かれている。
続いて958(64)号。約束の時間に現れないPeterに対する今カノのShayの不安を和らげるべく発せられたMay伯母さんの台詞。”Ah no but I spoke to him earlier. I’m sure he’s just running late.” これまで遅刻してきたのをどんだけ経験したかということを物語るMay伯母さんらしい台詞。
二つの伏線が出てきた。957(63)号、今回の敵の父親古代神Cyttorak。彼の力の象徴である赤い宝石により力を与えられたのが現在のX-MENのメンバーJuggernaut 。その彼が957(63)号の1ページに描かれている。今後の話に彼も参戦するのか?
もう一つは 958(64)号での伏線。Peterはアストラル体のDR. STRANGEに彼が死ななくてすむ方法はないのか執拗に食い下がるシーンあり。実際に958(64)号で初めて死を回避できたわけだ。次の相手がInevitablity of Deathなわけで、どうも怪しい。次号でこの布石は回収されるか。