待ち切れずにAmazing SPIDER-MAN (ASM)がASM 875 (74)号を読み終えたのでレビュー。
筋書をNick Spencer、Christos Gage、画をMarcelo Ferreira、Mark Bagley、Ze Carlos、Carlos Gomez、Marcelo Ferreira他が担当。添付画像は、Patrick Gleasonが描いた通常版の表紙。予約した時から非常に気に入っていた。Gleasonの描くSPIDER-MANの眼の部分はあまり好きではないのだが、もうこのデザインの前に、そんなことはどうでも良くなった。
次に粗筋。いよいよSPIDER-MANとKindredとの直接対決。そしてその戦闘にHarryとNorman Osborn親子そしてMary Janeが加わる。
いつものように、好きなシーンや台詞等を紹介。まずは冒頭の1ページはSpectacular SPIDER-MAN 200号 Sal Buscemaが描いたページ。前にもこの技使ってたな。二番煎じだが好きだね。
地獄でMephistoに会ったHarryの台詞。”Pete. I saved him. I died his friend trying to make things right.” 最後に良い行いを行ったのだがから地獄に来るわけがないと信じていたんだね。その前に父親NormanがMephistoと契約しているので、Harryの魂は始めからMephistoのものなのだが。
SPIDER-MANが優勢になった時のKindredの台詞。”The adrenaline fading, despair pushing in. That’s your trademark, isn’t it?” 勝利を目前にしながらとどめをささないので、敵が再び勢いを取り戻すってのは、ヒーローに良くあるシーンだ。
今回も読者を裏切ってくれたな。Kindredが二人いたり、Gwenじゃなかったり。874号でのGabrielとSaraの登場は余計だなと思っていたが、じつは重要な伏線だったんだ。そして、Mary Janeはそれをちゃんと見破っていた。このシーンは実は凄い良いシーンだったんだ。
Mary Janeの役割は一番重要。PeterとMephistoとの契約を知るもう一人の人物だからね。今回も彼女が大活躍。
生きている方のHarryはクローンだったんだね。これは説明でき得る唯一の解決策か。
Normanを救うため自らの命を捧げた(クローンの)Harry。前回のBoomerangの自己犠牲もあるのでちょっと盛り上がれなかった。ただこれがないとHarryを再登場させたことをチャラにできないからね。そして彼の魂が救われたのはこの号では一番の儲けものだ。前回書いたMephistoとDR. STRANGEの役割。結局、Harryの魂の救済のためだけ。思わせ振りも良いところ。
MephistoとPeterの契約はチャラにならなかったな。ラストの二人の仲睦まじい姿はそれを乗り越えたという象徴的なシーンなのかな。この最終ページ無茶苦茶好き。QuesadaがMarvelにいる限りこれはどうしようもないのか。
ASM 877号の表紙上でSPIDER-MANが病院のベッドにいる。今回紹介した875号でのKindred(達)との戦闘で瀕死の重傷を負ったのではなかったようだ。Spencerがそれをしなくて良かった。Spencerが担当してからのASMはHuntedやKingpinの変な石の話、それから話を異常に引っ張るといったSpencerの責任だけではないマイナス点もあったが、概ね楽しかった。酷い設定がないというのも重要。Boomerangという脇役も非常に良かった。そしておぞましい過去をチャラにしたのも重要な功績。Roger Sternという中興の祖に次ぐ素晴らしい作家なのは否めない。
ASM 875号の定価は$9.99。オマケがついているのだが、オマケがなくても良いから値段を安くして欲しかった。
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