今月のThe Amazing SPIDER-MANはいつも通り3冊発売。614号~616号まで。画像は615号の表紙。デザインが秀逸。
まず、614号。612号から続いて筋書きをMark Waid、画をPaul Azacetaが担当。Electro編の最終話。画のことは一通り前回褒めたので、今回は筋書きの良いところを挙げていく。ElectroをSPIDER-MANが唐ケたのは、SPIDER-MANことPeter Parkerの機転と科学の知識。伊達に大学院まで行ってないね。(確かMasterを取ってなかったと思ったけど。)単に肉体派のスーパーヒーロー達と一線を画しているね。つまらないことかもしれないけど、Electroと引っ鰍ッて、ラジオから流れてくるのは、ELO(Electric Light Orchestra)の曲ってところも憎い。ELOが好きで良かった。こういう小細工に気付けたからね。
615号、616号は画像からもわかるようにSandmanが悪役。筋書きをFred Van Lente、画をJavier Pulidoが担当。Javierの画は前回のPaulの画と少し似ているな。派手さはないけど、基礎がしっかりしている上に、味がある。好きだな。良かった本当にSPIDER-MANの画がまともになって。
Sandmanがさらった愛人の娘Keemiaを取り戻そうとする話。今回もPeterの科学の知識が、Sandmanの攻撃を無力化する。良いねこの展開。それから1960年代、70年代のBATMANみたいに段々と犯人とその動機を突き止めていくところも好きだな。物語の終わりはほろ苦いな。良かれと思って嘘までついてKeemiaを救ったのに、彼女の祖母のところにKeemiaは帰れず、養女にもらわれてしまう。SPIDER-MANは彼女に “What kinda hero are you?”( あんたってどんな(ひどい)ヒーローなの。)と文句を言われてしまう有様。
それから前回のElectro編で壊された新聞社DBの建物を前に、以前の所有者で今はNew York市長のJJJが昔の同僚Robertsonさんに昔話をした後でどうすべきか相談するシーンが良いな。Robertsonさんは “You should do the right thing.”とあっさり言う。これはRobertsonさんが冷たいんじゃなくて、市長であり、昔の上司であるJJJを信頼しているからこその台詞だよね。
実はKeemiaが生物学的にはSandmanの娘じゃないところはご愛嬌かな。
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