添付画像は、Adam Hughesによるvariant版の表紙。Huguesの画は良いな。彼が表紙を担当するとやはり買っちゃうな。Black CatがMary Janeの前に立って邪魔をするという設定や吹出しの中の冗談も笑える。
と言うことで、先月来たAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)の残り954(60)号をレビュー。
筋書をWells。画をJohn Romita Jr. (JRJR)、インクをScott Hanna、その後のオマケをPatrick Gleason等が担当。最終話は次号への予告編として、筋書Joe Kelly、画Mark Buckinghamが担当。
メインの話のみ粗筋を紹介。ニューヨークでのTombstoneとの死闘の結果、彼の娘はニューヨークを離れ、裁判を欠席。結果Tombstoneは釈放となった。その後悪人Sandmanとの戦闘の末Peter ParkerとMay伯母さんの会話で終わる。
Tombstoneが裁判後にPeterに声をかけたシーン。”I want you (Peter) to thank him (SPIDER-MAN) for me. (Tombstoneのこと)” 結局SPIDER-MANのお陰で自分の娘を殺さなくて済んでほっとしているんだ、彼は。
危険を顧みずSPIDER-MANに連絡しようと危険な場所に向かったことから、May伯母さんにPeterに関わらないでくれとお願いされた後のSPIDER-MANの台詞。”Because he wouldn’t have done everything in his power to help. And then he wouldn’t be Peter Parker.” 彼の台詞はもう少し長いのだが、後半の一番ぐっと来た台詞だけを書いた。自己犠牲はコスチュームを着ていようが着ていまいがヒーローの本質だな。
また、蛇足ながら、この前後の話から、May伯母さんはPeterがMay伯母さんがと同一人物だと知らないという設定に戻ったんだなと確認できた。
大好きなポッドキャストSPIDER-MAN Crawlspaceでは今回のArc(一連の話)をけちょんけちょんに批判していたな。いろいろ理由はあるが最初にArcの長さが決まっていて、原案を必要以上の冊数に割り当てる手法を取っているからじゃないかな。折角プロットが面白くても、話が薄っぺらくなっちゃうんだよね。なんかアニメ「ゴールデンカムイ」を彷彿とさせる。誤解のないように言うが個人的に原案自体は面白いと思っている。特に実の娘を殺しにかかるギャングのボスTombstoneを止めようとするSPIDER-MANは、いかにも彼らしい話。
後半のオマケで言えば、Gleasonの画は基本的に好き。Peterのクローンで精神的に不安定のChasmことBenはPeterに嘘をついてまで彼の信頼を勝ち取っているのが良いね。Peterは甘くてすぐ信用しちゃうのは彼らしい。
もう一つ新担当Buckinghamは昔SPIDER-MANを描いていた時期があるので安心。ちょっとインクが古臭いのが気になる。