アメコミとラーメン

THORその12


またまた4ヶ月振りにTHOR。603号とスペシャル版のTHOR Giant Size Finale。画像は後者の表紙。筋書きをJ Michael Straczynski("JMS”)、画をMarco Djurdjevicがそれぞれ担当。THORの発行はいつも遅れ気味。それは、二人の内何れかの責任だな。

内容の方はと言えば、悪の神Lokiと悪の科学者Dr. Doomが共謀する話。お互いが、もう一方の目的のために手を貸す。603号では、Lokiが神々の仲間の一人をDr. Doomの生体研究のため、生贄にする。 “vivisection”(生体解剖)なんて単語を初めて知った。スペシャル版では、Dr. DoomのロボットがTHORの分身Dr. Blakeを攻撃する。

最近この手の最後は通常の雑誌でなくスペシャル版を発行して物語を終わらせるパターンが増えている。日本のテレビドラマみたいに最後は映画で終わらせるパターンと似ているな。(映画館まで足を運ぼうとまでは思わないな。)儲けようとする姿勢が見え見えだ。(せいぜい400円に怒ってもしょうがないか。)さらに、むっとさせるのはこのスペシャル版で物語が大団円とならないことだ。中途半端すぎる。もう一つ言えば、人間のBillyを殺す必要があったのか疑問。女神Keldaを自暴自棄にさせるために必要だったのか。前回も書いたけど、脳天気な神々の中で一番まともなのが人間のBillyっていう設定が良かったので残念。

このスペシャル版ではおまけに、THORがMarvel Comicsに初登場した話 “Journey into Mystery”の83号の再録がある。この話は1970年代後半に光文社が発行した日本語版THORで知ってたけど、まー面白いかな。絶頂期に至る前のJack Kirbyの画が良い味を出している。

残念ながら、スペシャル版を最後に筋書き担当のJMSがマーベルを去る。伏線を沢山用意して物語を複雑に絡ませる話の進め方は本当にすばらしい。一方Marcoの方もTHORの担当からはずれる。来月からは画をBilly Tanが担当するのだが、あまり期待できないな。もしかしたら、買うのをやめる時期かな。
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