今回のX-MENのレビューは、そもそもX-MENの宿敵でさえないDr. Doomのゲスト回X-MEN 28号、29号について。
今回の添付画像はJacob EdgarによるX-MEN 29号のvariant。最初のX-MENメンバーの図。まぁまぁ。やはりX-MENのコスチュームは1975年のGiant-size X-MENの時代が一番良いんだよな。そうするとBEASTはこの姿じゃないしな。
筋書をGerry Dugan 、画をJoshua Cassaraがそれぞれ担当。Cassaraの画は正にX-MEN品質。特にアクションについては申し分ない。
まずは粗筋。ミュータント撲滅を目論む秘密結社Orchisに囚われたCYCLOPS。二重スパイとなって動くFIRESTARがJuggernaut を逃し地下に潜伏するX-MENの元へと逃がした。ミュータント国家へ来ることを拒んでいるミュータントを仲間にするため欧州へと向かったX-MENの前にDr. Doomと彼の手先となったミュータントが立ちはだかる。
気に入ったシーン、台詞を紹介していく。本編とは関係ないが、久し振りに登場の日本人ミュータントSUNFIRE。と束の間喜んだが、Apocalypseの手先にまたまたなってしまったみたいだ。彼が4人の騎士の一人になるのはこれが初めてじゃないよね。
Latveria とは知らずに乗り込んだX-MENの若手に対する、Dr. Doomの台詞。”You’re not in Europe at all. This is Latveria.” 1頁を使ってDoomとその部下が描かれている。このページがもうこの号のハイライト。原画が欲しい。それにしても、Latveriaの領土はヨーロッパでさえないというDoomの姿勢が彼らしい。
KittyのWOLVERINEに対する台詞。“I had a lot of friends, Logan. They’re all dead. I don’t need a therapist.” どんだけミュータントは殺されたのかと想像させられる台詞。
続いて29号。Doomの部下となったミュータント達との闘いが中心。ちょっとわからないのは、あっさりLatveriaを後にしたこと。それも最後はDr. Doomと会食までして。何のために来たんだ。
Dr. Doomが以前、Professor Xに対し、ミュータントの国の崩壊を予言したこと。それを知ったKittyがすかさず、以下のような質問を彼に投げる。そしてDr. Doomの答えがまたまた面白い。インチキ占い師並み。”You’re so smart… what happens next?” “The gift of foresight is precious.”
このDoomの部下のミュータント達、かなり魅力的。そして、控えの選手は残っていて、全員じゃないようだ。このプロット見捨てないで欲しいな。
もう一つDoomらしい台詞。”The last time WOLVERINE stepped a Latverian soil, he murdered one of my subjects.” Subjectは臣民という意味。あくまで独裁国家なのでmyがつく。英語面白い。
全体をつかむには姉妹誌も買わなければいけないのだが、過去それを読んでワクワクした験しがないので、買わない。本誌のみ意地でも買い続けている。CYCLOPS救出篇を期待したのだがこの後のX-MEN誌で紹介されるのだろうか。