
日本語版「X-MEN: ファーストクラス 明日への架け橋」(以下FC)を読み終わった。このBlogの前半部分はFCの感想、そして後半はアメコミの末{に関する雑談の構成で進めましょう。
まずは感想。前回のX-MENその62にも書いたんだけど、表紙画を担当しているMarco Djurdjevicの画がもの凄く良い。特に日本語版の表紙にもなっている初代X-MENの画が良いね。何と言っても画から躍動感が伝わってくる。普通だったらANGELを一番上に描くのに、敢えて一番下に据えているところが憎いね。それから、何気にCYCLOPSとMAVEL GIRLが手を繋いでいるところも見逃せない。
筋書きをJeff Parker画をRoger Cruzが担当している。正直Rogerの画が足を引っ張っている。(この人昔、X-MANを担当していた人だね。)表紙と中身の画の落差にがっかり。そうそう、一部の画を懐かしいPaul Smithが担当。第6話目のSkrull星人のコマだな。PaulはDave Cockrumの後ぐらいにUncanny X-MENの画を担当していた画家。その当時のインク入れ担当の人が悪いのか、線が細くて好みの画家ではなかったのだが、今回彼の画をあらためて見て、ちょっと見直した。悪くないじゃない。Paulの作品で好きなのは、Marvel Fanfareの1号から6号ぐらいのX-MENがSavage Landで活躍する作品だな。
さて、話をFCに戻すと、内容はX-MENの初期の作品の外伝的な話だな。話の中で、初期の作品との関連が語られている。例えばStrangerの出現シーンとかね。まだ、訓練中のX-MEN達の青春が語られていて好きだな。ただし、これを読んでいて、Ultimate X-MENと何が違うのかが、わからなくなっちゃうな。もう一回話を紡ぎ直すのが目的だとしたら。
特に好きな話は、ANGELことWarrenとSCARLET WITCHことWandaの淡い恋の話だな。過干渉気味のWandaの弟QUICK SILVERとWnadaの関係や、ANGELのプレーボーイとしてのプライド等、上手く話の中に散りばめられていて面白い。ミステリータッチで、前半の話が進行しているところも良いかな。それから、Frost Giantを蘇らせる話も良い。(落ちが特に。)
お次に、最近のアメコミ末{について。上記の作品もそうなんだけど、なんか末キる作品をストライクから外してないかな。何で、二軍クラスの画家の作品をわざわざ日本に紹介する必要があるんだろう。初期のX-MENの画だって全てが良いわけじゃないけど、Jack Kirby、Jim Steranko、Neal Adamsっちゅう凄いやつらが描いていた時期の作品があるじゃない。末キるとしたら、そっちが優先でしょう?映画のFirst Classつながりなのかもしれないけど、別に上述の凄いやつらの作品を映画のタイトルと同じファースト・ジェネレーションとか勝手に邦題つけりゃそれで一件落着だよね。
一方、バットマンの末ナだって、なんかキモイ、下手っぴな画家の作品を末キる前に、Neal AdamsやWalt Simonson、Alan Davisの作品で良いのがあるよ。きっとおいらの知らない上質な作品がもっとあるはず。それからTHORの末{も画が酷いな。まだ読んでないけど。(昨日買った小学館版はJack Kirbyなので楽しみ。)
王道で行きましょう。王道で。マニアック(BATMAN)過ぎだったり、安易に作品が選ばれています、最近の末{は。