いつものように、アメコミの束から最初に読むのはAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)。その834(33)号を読み終えたので、先月読んだ833(32)号と合わせてレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)
筋書をNick Spencer、画をPatrick Gleasonが担当。GleasonはDCで活躍していた人みたいだな。巻末の編集後記で編集長のNick Loweが彼をライバル社から盗んできたと書いていた。良い仕事するね。Gleasonの画はまずまずかな。彼の描くMary Janeはセクシーというよりは可愛い感じだ。彼のアクション・シーンは結構見ごたえがある。特に好きなのは、833号で、建物から脱出した彼が、空を飛べず落下するシーン。1ページの中でその落下を描く技はなかなかだ。
一方、添付画像は834号の2099 variant。今年出版された表紙の中で3本の指に入る出来栄え。Miguel Mercadoって人の作品。833号のMahmud Asrarが描いたMary Jane (“MJ”) Variantより、こっちを選択した。
気に入ったシーン、台詞を順不同で紹介。まずは、悪の複合企業Roxxon社が再登場(複合企業ってピンと来ない訳だな~。)。この会社はASMに出て来る悪役の中では顔がない不気味な悪役。顔がないと言えば、再度Chameleonが登場。よくわからないInfinity Formulaなる薬剤をこれまた懐かしい悪役Foreignerと取引していた。良いねこういう忘れ去られたキャラ達の復活は。
復活と言えば、善玉Silver Sableも登場。Foreignerと戦うSPIDER-MANを銃で撃って制止した。次号につなぐ、Cliff Hungerとしては効果的なんじゃないかな。
Roxxonの社員がSPIDER-MAN 2099を捕まえて何をするのかと思ったら、彼の知識を使って、未来の技術を知り儲けようと企んでいる。流石悪の複合企業だけのことはある。
ASM 834号へ移る。まずは、Spencerのコマ割りを褒めるべきか。銃声と共に薬きょうが飛び出すコマ。誰が撃たれたかは次のページまでわからない。次のページではまたもやGleasonが良い仕事をしてくれた。Sableはロボットで、弾丸はTheresaが撃ったもの。ロボットが、破壊される様子を1ページ使って描いている。凄い。
その後のSPIDER-MANのTheresaへの質問が好き。”You did know she was a robot, right?” Theresaが知っていたかわからんね。
かろうじて生きているSableの故郷Symkariaと隣国でDr. Doomの治めるLatveriaの間の緊張状態はまだまだ続く。一触即発の状態を作っているのがChameleonだ。彼らしい悪巧みで良い。そして、彼がSableのために商売していると同時にライバルのKarkov女伯爵とも取引している。彼の狡猾さの描かれ方は良いな。これまでのChameleonの話の中で一番好きかもしれない。
気に入らない点。あー、またしても他の作品へと続くイベントだった。Absolute Carnageで気が済まなかったと見える。ASMだけで話が展開するんじゃなくて、2099 AlphaやOmega、Venom 2099等、沢山読まないと話の繋がりがわからない。しかし、ASMしか絶対読みません。
それから、伏線が多過ぎるな。
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