いやー今月は、ご用達からのアメコミ到着が遅れたな。先月の初めにアメリカで意地を張った共和党のお陰で米国政府の機能が一時停止したことと、今回の到着遅れは、関係があるんじゃないかな。米国の税関とかは仕事をしてたと思うんだけど。
閑話休題。The Superior SPIDER-MAN(”SSM”)17号と18号が同梱されていたので、到着後早速読んだ。自分のレビューを済ませて、他人がどう感じたのかを早く知りたいからね。筋書きをSlott Slott、画をRyan Stegmanがそれぞれ担当。どちらの表紙も甲乙つけがたかったが、スピード感がある18号のものを添付画像に採用。前回Ryanの作品を読んでから、それ程経っていないが、今回の彼の画はものすごく良い。表紙もすごいけど、中身の画も活き活きして、躍動感がある。人物の顔、特にPeterとSPIDER-MAN 2099 (“2099”)の弟だか兄のGabrielと描き分けられてない点は、もうチョイってのもあるけどね。
粗筋はと言うと、西暦2099年、2099の敵の一人で実の父親Tyler Stone(そんな設定だったんだっけ?)の存在が消失しかかかっている。それを知った2099が2013年の世界に行って、その原因となる事件を防ごうとする。その妨げとなるのが2013年の悪のSPIDER-MANって流れ。
いつものように、気にいったシーン、台詞等を順不同に書いていく。まずは、またまた、ロッキー・ホラー・ショー(ブロードウェイ・ミュージカル、後に映画化)へのHomage発見。SSM 17号の題は、Let’s Do The Timewarp Again。今年の初めにAvenging SPIDER-MAN 12号、13号のレビューを書いたのだが、その中でも、この台詞が使われていた。これはそのミュージカルの中でも一番ノリノリでかっちょ良い曲の題名。筋書きを書いているSlottは、よっぽどこのミュージカルが好きなんだろうな。今回はまさに過去へのTimewarpがテーマ、うってつけの題かな。
2099って読んだことあるけど、正直設定等をおいらは全然覚えていない。覚えていないと言えば、悪のSPIDER-MANは、Peter Parkerの記憶を消してしまったので、2099と出会ったことを覚えていない。面白い。一方、過去の記憶を覚えていないってわりには、都合の良い記憶は残っているような気がする。この矛盾って、未来への布石なのかな。
悪のSPIDER-MANの身体を乗っ取っているのは、Dr. Octopus。彼の雇い主であるMax Modellに対し不敬な態度を取っている彼が、Maxの才能に対しては認めている点は面白い。おぞましいプロットの中では、好感が持てるシーンでもある。
おそらく、今回の事件の元となっているのが、悪の科学者Tiberius Stone。彼は、Max Modellの経営している研究所Horizon Labを首にされている。その彼が今度は、Peterの友達Liz Allanを利用し、Horizon Labを乗っ取ろうとしている。2099の元々の設定がそうかどうか知らないけど、Tiberiusが2099のおじいちゃんってのは笑えるな。
それから、LizとPeterの親友Harryの息子、Normyが相変わらずSPIDER-MAN嫌いな設定は、昔のままで好きだな。Slottはやり過ぎって批判はあるものの、過去の設定を現代に蘇らせそれを上手く使っていると思う。
Peterの同僚Gradyの開発した未来や過去に行けるどこでもドアが再度登場したのも面白い。さらに言えば、彼の発明品より、Gradyが自分の発明品をコントロールしているつもりで、全然できていないドジぶりの方がもっと好きだけどね。Back to The Futureの博士みたいでね。
話はまだまだ、続いている。SSM 18号の最終シーンは、SPIDER-MANと2099の直接対決の場面で終る。来月号に続くってやつだ。またまた来月(というか今月だが)も楽しめそうだ。
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