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千代ヶ様城(ちよがためしじょう)は庄川右岸の三条山山頂に築かれた中世山城です。最高所の主曲輪を中心に西と東に伸びた尾根上に細長い曲輪を配し、堀切や竪堀を設けて防御しています。西の曲輪のヘリには土塁が設けられ、北側の斜面には二重の竪堀があります。また、東の曲輪は主曲輪側の付け根に大きな堀切を入れ、更にその堀底に二重の竪堀を設けて防御を強化しています。
南北朝期の「得田章房・得江季員軍忠状」には、応安2年(1369)9月、幕府方の能登勢が桃井直常方の千代ヶ様城を攻略しています。北にある壇城を拠点とした石黒氏が石黒氏が詰城として築いたとも考えられます。砺波市教育委員会、、、(現地案内板より)
場所は富山県砺波市庄川町庄
前回訪問した「壇城」がある庄川アユ料理「鮎や」から、庄川沿いの道をさかのぼり「船戸橋」の手前で、V字に分岐した林道を「三条山」に向けて登って行きます。
本年2月19日に訪れた際は積雪が多くて途中断念しましたが、あれから1ヵ月完全に雪解けしていました。
ビフォアー
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アフター
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暫く登ると山頂手前左手に 「ふるさと遊歩道 ←三条山入り口」の看板があります。
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タイヤには石で歯止めをかけておき、ここから登ります。
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遊歩道の途中には倒木や浮石があるので足元には要注意。
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ここからは当日の行程を縄張り図で示します。
佐伯先生著、越中中世城郭図面Ⅲ(ブログ管理者加筆)
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東西に細長い尾根の西側に築かれた曲輪。その西端の尾根を切断する堀切
現在はだいぶ埋まって木立や藪が密集しているため全体像は分かりにくいですが、規模は大きいです。
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堀切西側の斜面に向けて二条の竪堀が掘られています。
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西側曲輪(図面B)
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同、北側の眺望を楽しむためベンチが整備されています。
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主郭方向のピーク、設置されたロープを頼りに登る
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主郭がある頂上付近
鉄塔が建っています
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主郭下の堀切
狭い尾根の左右に落とし込んでいます
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主郭
東西に細長い尾根の頂上に切り開かれた主郭部
現地案内板・城址碑・鉄塔・高圧送電線鉄塔・休憩所が建っています。
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城址碑と北側の眺望
眼下には庄川と石黒氏居城の壇城
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南側の眺望
利賀の方向には隠尾城がある
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竪堀
主郭東側には、北の斜面に連続した二条の竪堀がある
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虎口
主郭内側から
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同、外側より
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主郭から東側の尾根を下り、南東方向に進むと大きな堀切がある。自然地形の谷と山を利用したものと思いますが、尾根を遮断しています。
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髙い切岸のようでもあります。
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堀底の幅が広いので、写真にするとV字型の切れ込み感が出せませんね(;^ω^)
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堀切から南側の谷へ向けて、二条の竪堀が刻み込まれています。
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堀切を南東方向から見下ろすと
やはり高低差の臨場感が出ません
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主郭がある頂上方向
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南東尾根上の遊歩道はさらに続きますが、城域はこの辺りで終了でしょうか。
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今回は「千代ヶ様城」と「隠尾城」の二城を訪問する予定でしたが、隠尾の里は未だ雪に閉ざされていました。
夢の平スキー場からのルートは鉢伏山の辺りで積雪のため通行止め
庄川から小牧発電所の方向へ迂回し、
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庄川町湯山からのルートは隠尾集落を目前に神社のところで除雪がストップしており、その先へ進めませんでした。
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今登ってきた三条山からも行くことができますが、結局庄川町湯山ルートに合流するため、雪解けを待つしかありませんね。
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【千代ヶ様城】
《ちよがためしじょう》
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名称(別名);
所在地;富山県砺波市庄川町庄
城地種類;山城
標高/比高;334.5m/230m
築城年代;16世紀
廃城年代;16世紀
築城者;桃井氏・石黒氏
主な改修者;
主な城主;桃井氏・石黒氏
文化財区分;
主な遺構;曲輪・切岸・堀切・竪堀・土塁
近年の主な復元等;
※出典、、、越中中世城郭図面集Ⅲ
地図;