2020年2月24日
石川県珠洲市正院小路14-18-2
にオープンした
田中商店(たなかしょうてん)

場所はざっくり言って奥能登珠洲にあった、伝説の中華 レジェンド「ひろし」の辺りです。
「奥能登絶景海道」沿いに走り「正院小学校前交差点」を入ると「ひろし」、その次の信号「正院本町交差点」を入ると「田中商店」はあります。
町中から少し外れた畑の広がるのどかな空間に建つ古い民家をリノベーション、というかDIYにて改装した手作り感満載のお店です。

店主は東京から移住した元管理栄養士。大学の学食で働いていたそうですが一念発起、友人宅を間借りしての開業となったとの事。
店内は入り口横に製麺機と中待ち席? の椅子が1客w
厨房に正対するカウンターのみ5席のたいへんこじんまりとした造りです。

訪ねたのは日曜日の13時半、すでに満席で中待ちさせて頂きました。その後2名ほど来店されたようですが、中待ち状況を見て恐れをなしたようですね(笑)
メニューは「ラーメン」と「チャーシューメン」、それぞれ大盛りと小盛があります。
サイドメニューとしては「ライス」の他「チャーハン」「中華丼」、特にチャーハンは凄く美味しそうでしでした。

チャーシュー麺 並850円(税込み)

豚骨清湯と煮干しの出汁に金沢大野醤油、派手さは無いが滋味深い味わい。
能登は地域柄ずいぶんと甘い醤油が多く、東京から来た店主の醤油感とは相いれない部分もあったようだが、大野醬油でなんとか折り合いをつけた格好(笑)
煮干しのほろ苦さは無いが魚感は強く出ている。豚骨は下支えに回って、甘さ塩味共にいい塩梅。
現在は豚骨2:煮干し8の割合だが、今後は客の反応をみながら変えていくそうなので次に食べるころには随分と違う味になっているのかもしれない。
そういう意味では先ごろ訪問した輪島市三井の『やぎじい商店』と似ている→こちら

5枚も入っているチャーシューは豚モモ肉。脂身が少なくふっくらな仕上がりながら、肉肉しい噛み応えも楽しめる。
ちなみにデフォの「ラーメン」は2枚、「ラーメン小盛」は1枚、「チャーシュー麺小盛」でも4枚入っているので肉好きな方は是非おススメしたい!

麺は自家製でワシっとした全粒粉ブレンドの平打ち太麺。
茹で前180gとボリュームがある。
ちなみに大盛り250g、小盛140gとなっているので家族で来ても量が選べるので安心ですね。

【中古で手に入れた製麺機】
どこかのオリジナル製麺機のような、電動の業務用製麺機でかなりの年季もの。
特徴は
麺帯を伸ばすローラーとカッターの長さが通常の倍の60㎝位あること。
特にローラーは溶接して2本をつないでいる。
なので手延べしたうどんか蕎麦用に改造、もしくは特注したものか?
もう一つの特徴は
切り刃が凸凹形状ではなく、包丁の刃のように薄く間隔は5ミリ位。切断面はエッジが立った麺形状となる。
残念ながら中古機であるため切り刃間隔が若干歪んで、仕上がりの麺幅が不ぞろいになる。

その不揃いな麺が独特の味わいになっている。

◆ ☆ ♪
最果ての地に東京から移住、友人宅の民家を改造してラーメン屋を営むって、かなりの、、、(笑)
メニューの裏に漫画の一コマが印刷されています。3枚のメニューにそれぞれ違うカットが。
1980年代に出版された「藤子不二雄」のSF異色短編で人類の将来に警鐘を鳴らす社会派のストーリー。
なんとなく店主の人柄が窺い知れるようでもあります。

さらにこんな趣味も!
4台のバイクにRV車

うち2台は室内をピットに改造していじってまよ~!

バイカーは話が弾みそうです(笑)
♪ ♪
【お店情報】
お店のWebページは→こちら
お店(店主)のTwitterは→こちら
店名;田中商店(たなかしょうてん)
住所;石川県珠洲市正院小路14-18-2
電話:不明
営業時間;11時~14時、16時~19時
日祝11時~17時
定休日;月、木、金曜日の週3日
駐車場;なし
地図;