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竹中氏陣屋跡および櫓門
竹中半兵衛重治公没後嫡男の重門が菩提山城を廃して構えた陣屋(『竹中家譜』「菩提山之城を下り、岩手作舘居之」)の正門である。
東側が正面で、大手の間口六間、奥行き三間、木造の白壁塗りの櫓門となっている。
門の西側に1,636坪にわたる陣屋が形成されていた。(東辺40間5尺、北辺37間半、西辺36間1尺、南辺42間2尺)
当櫓門は明治新政府による学制発布により明治14年に現在の岩手小学校の前身である『青莪義校(せいがぎこう)』の正門として位置づけられてきた。(「青莪」とは中国最古の『詩経』より〔有能な人材を育成するの意〕)
明治新政府の「幕府建造物破壊令」に対し高橋弥八郎氏が「櫓門は青莪学校の正門である」と主張し地元文化財としての存続に尽力され現在に至る。城(陣屋)の門が学校の門になっている学校は全国でも極めてまれで貴重な史跡となっている。、、、現地案内板より
場所は岐阜県不破郡垂井町岩手
名神関ヶ原インター下車、国道21号線から県道53号線にて垂井町へ入り「長畑」の信号を左折し県道257号線を進みます。岩手郵便局を過ぎたら左手に見えてきます。
駐車場は斜め向かい側にあります。
陣屋の隣には「岩手地区まちづくりセンター」があり、御城印と櫓門印の販売を行っています。さらに、その隣にある「青莪記念館」という趣のある建物では旧『青莪義校(せいがぎこう)』の歴史を紹介しています。
当日は選挙の関係もあり、残念ながらどちらも休館となっていました。
遺構
櫓門(現存)
竹中半兵衛重治公座像と櫓門
天才軍師竹中半兵衛は豊臣秀吉に三顧の礼で迎えられ、数々の功績を挙げたが三木合戦のさなか36歳の若さで病死しました。
内側より
水堀
東面の南側より櫓門方向
同、櫓門石垣上から
南東隅から南面に屈折した箇所
南東隅石
櫓門内側隅石
東面石垣北側より櫓門方向
【菩提寺】
禅幢寺(ぜんどうじ)
陣屋から県道257号線をさらに北へ進み、東海道本線・新垂井線のガードをくぐり少し行くと左手にあります。
竹中家歴代当主墓所
竹中半兵衛重治公廟
詰めの城であった菩提山城を廃し、陣屋を構えた重門
父半兵衛が天正7(1579)年に死去したとき、まだ6歳だった重門は、父の従弟である竹中重利の後見を受ける。やがて秀吉に仕えた重門は、小田原征伐などに参加し、その功により美濃国不破郡5000石を拝領。その後、朝鮮出兵の功により1000石を加増されたという。
慶長5(1600)年関ヶ原の戦いにおいて重門は当初、豊臣家への忠義から石田三成率いる西軍についたが、東軍の武将井伊直政の仲介により東軍に鞍替えする。
この鞍替えの裏には、幼なじみであった黒田長政の説得があったと思われる。長政は秀吉の軍師黒田官兵衛の嫡男であり、父譲りの知略と勇猛果敢さで知られた武将である。
重門は美濃国不破郡などの本領6000石を安堵され、旗本(交代寄合)として存続する。
江戸時代を通じて旗本竹中家は存続し、14代重明は明治維新後に一時北海道に渡るが、後には郷里の美濃岩手に戻り、養子の重時はその後に岐阜県会議員を務めたという。
※重門墓所は東京泉岳寺
【竹中氏陣屋】
《》
名称(別名);たけなかしじんや(岩手陣屋)
所在地;岐阜県不破郡垂井町岩手
城地種類;平城
築城年代;天正16年(1588)
築城者;竹中重門
主な城主;竹中氏
文化財区分;岐阜県指定史跡
近年の主な復元等;
天守の現状、形態;天守なし、現存櫓門、石垣、水堀
※出典、、、
地図;
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