金沢長町、武家屋敷界隈にひっそりと佇むのは、明治末期に建てられた門構えのある旧澤出邸宅。
数百メートル先には金沢一番の繁華街にして夜の歓楽街の片町・香林坊が控えているが、その喧騒はここまでは届かない。
海月が雲になる日(くらげがくもになるひ)

店名の由来はいくつかあって、旧澤出邸宅のオーナーが二階をリノベーションした際のコンセプト《海を漂う海月を海底から見上げるとまるで青い空に浮かんだ雲のように見える》と、《タイヌードルで高みを目指す》というコンセプトを重ね合わせたのが本当のところのようです。

この日は九谷焼作家 長谷川塑人作品展が開催されているという事もあって、11時には開店待ちの列ができるほどでした。
今シーズン3回目となる今回も座る場所も変えると見えてくる風景も変わるので飽きることはありません、

というかギミック過ぎて飽きる暇が無い(笑)

月替わりランチということで12月は「カオソーイ」を食べたばかりなのに、もう1月分が前倒しで提供されていました。
「渡り蟹のトムヤム・ナムコン」

「牛肉のクイティ・アオナム」

飲み物とジャスミンライスが付いたランチセットをシェア
◆牛肉のクイティ・アオナム ランチセット1600円

牛を使った米粉麺料理と言えばベトナム料理の牛骨清湯スープ「フォー・ボー」を思い起こしますが、タイ料理では牛以外の動物系もあってナンプラーの醤油っぽい味付けと辣油の辛さ酸味が特徴。
こちらのスープは牛骨出汁でコブミカンの葉やレモングラスの酸味、タイ生姜(カー)や辣油唐辛子の辛味、ナンプラーの代わりにいしるを使って塩味やコクを出しています。
表層の脂がしっかりあって熱々、フォーとは全く違う骨太のスープです。

別皿のハーブや野菜のトッピングはそのままドレッシングをかけてサラダとして食べても美味しいし、ヌードルにトッピングすれば香りと食感の変化が楽しめます。
自分はスープの味が濃いので米酢のドレッシングやマナオ(タイのライム)牛蒡と玉ねぎの辣油などは使うことなく
トッピングで頂きました。ハーブ類の緑とオレンジの皮、ミニトマトの赤、食用花の彩りも美しいですね♪

この料理の最大の特徴は牛肉。トロトロにとろけた牛脂と肉は濃い目のスープと合いますね~

米粉麺は中太のセンレック。タイでは細麺のセンミーや平打ち極太のセンヤイと3種類の麺が楽しめるようです。

そしてお約束のジャスミンライスおじや。前回の「カオソーイ」で試してからクセになりました。スープと具材をセルフトッピングして完成!
めっちゃ美味しい、前にも言った通り「生胡椒」の塩気と山椒にも似たピリ辛と香りが紅一点引き締まります。

◆トムヤム・ナムコン ランチセット1600円

地鶏と野菜で摂った出汁に今が旬の渡り蟹とココナッツミルクを加えた白濁のトムヤムスープ。
ちなみに透明(清湯)スープは「トムヤム・ナムサイ」
ココナッツミルや牛乳?の甘みが加わりクリーミーでコクとまろやかな味わい。ハーブの香りやいしるの塩味、レモングラスの酸味もさほど気にならないお子様仕様(笑)

米酢のドレッシングやマナオ(タイのライム)牛蒡と玉ねぎの辣油の味変3点セットで辛味や酸味を自分好みに演出するのも楽しい。

こちらも米粉麺は中太のセンレック。
平打ちのツルッとした舌触りの麺で、お米の粉なので重くないしお腹に優しいのです。

あまりにも器が大きので中身が凄く少ない意識高い系に感じますが、そんなことはありません!
普段はあまり食べないラーメンとライス。でもこちらのジャスミンライスのオジヤは別格、長粒種米のサラッとした食感が心地よくスッとお腹に収まってかなりの満腹感があります。
寒い季節飲み物は「ほうじ茶」ほっこりあったまります(^^♪
この器も九谷焼作家 長谷川塑人氏の作品なんですよ♪

食後には二階で開催の作品展を見学しました。実は二階へ上がるの初めてなんで興奮しました(笑)



九谷焼作家 長谷川塑人作品展は2019年1月29日まで開催
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【お店情報】
お店のWebページは→こちら
お店(店主)のTwitterは→こちら
店名;海月が雲になる日 (くらげがくもになるひ)
住所;石川県金沢市長町2-6-5
電話:076-231-4674
営業時間; 11時?18時(L.O.13時30分)
ディナーは紹介限定
定休日;水・木
駐車場;無し、近所にコインパーキングあり
地図;