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あみの3ブログ

上百山砦@富山県下新川郡朝日町横尾、笹川 令和三年(2021)9月25日

お城検索は→こちら


入山口を間違えるという痛恨のミスで1時間をロスしましたが、諦めずリトライしてなんとかたどり着くことができました。

場所は宮崎城の記事に準じます。
横尾城の記事は→こちら




横尾城に向かう「中部北陸自然歩道」の途中、神社を過ぎた辺りで道は山腹に突当り分岐します。そこから数分でこの上百山砦に到着です。
標識は建っていますが、〈上百山砦はこちら〉的な案内看板が無いので注意が必要です。


分岐拡大
自然道左折です!!
標識の足元に小さな看板が付属していますが、これは上百山砦への案内ではありません。でも目印にはなりますね(;^ω^)




ここで行程を縄張り図を基に説明いたします。
佐伯先生著、越中中世城郭地図Ⅱ(ブログ管理者加筆)




分岐から数分、突然現れました!!
尾根をぶった切る、巨大なというか、鋭利な「堀切」(図面②)
見事に残っています!!
これを見ただけで今日来た甲斐がありましたよ!



この堀切には麓の横尾集落と笹川谷を結ぶ尾根越えの道が通っており、それを警戒して守りを固めたものと考えられるそうです。
反対側より



堀切の左(北側)斜面をロープを頼りに登り、城郭の中へと進みます。
細長い尾根上に築かれた削平地が連なっています。(図面C曲輪)




堀切
曲輪CとBを遮断する堀
さすがに最初のものとは違って、それなりに曲輪間の連携は保てそうです。



北に向かって傾斜している尾根を削って、段々と降りていきます。(図面B曲輪)



堀切
Bと主郭を遮断する堀
パックリ口を開けたように尾根が切り取られ、土がむき出しています。


堀切断面
主郭を守る重要な堀です。
堀の主郭側対岸にはこんもり盛り上がった櫓台跡があります。



掘から主郭へ進みます。
この櫓から監視し、有事の際には堀で動きが鈍った敵を狙い撃ちしたんでしょうね。


櫓台(図面①)



主郭といっても櫓台を取り囲むコの字型の小さな平坦地で、草むらを歩くうちにもう先端の曲輪に移動していました。
主郭の西側は谷となっており、その北側に階段状の曲輪が連なっています。(図面D)
兵士の駐屯地だったのでしょうか?



尾根を更に北の端に向かって進んでいきます。
尾根は急な下りとなりロープが設置してあります。このロープを頼りに下の階段状曲輪群(図面⑥)方向へおりていきます。


同、下から見上げてみました。
倒木や木の根が露出し、足場は悪いです。



竪堀(図面⓹)
主郭下の階段状曲輪群Dと同⑥の中間にあって、敵の横移動を阻止する狙いでしょうか?



堀切(図面③)
城郭北端の守備
この先、尾根を北に140mほど進むと「扇山砦」があるそうですが、「横尾城」に向かう予定があるためここで折り返しとします。



森林に覆われほとんど眺望は無いが、唯一開けた東側斜面から眼下に「笹川地区」が望めた。



【上百山砦】
《》

名称(別名);
所在地;富山県下新川郡朝日町横尾
城地種類;山城
標高/比高;134.1m/100m
築城年代;16世紀
廃城年代;16世紀
築城者;在地土豪
主な改修者;
主な城主;
文化財区分;
主な遺構;曲輪、切岸、竪堀、堀切
近年の主な復元等;


※出典、、、越中中世城郭図面集Ⅱ
地図;
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