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コンピュータとの思いで(その21:信頼性に関して、システムの基本原則)



1980年代、S顧客いわく、OSは末期的症状となっているのではないか。

T顧客いわく、破壊工作の繰り返しでOSがズタズタになっているように思われる。
これはユーザプログラムについても同じことが言える。

信頼性とは、もともとは“xxx”の機能や性能の経時的変化についての概念だったはずである。

ソフトウェアは経時的変化を起こさないから“ソフトウェアの信頼性”とはそのソフトウェアが望み通りのモノになっているかどうか、つまり要求仕様通りに動作するかという事についてだけ議論されるようになってしまった。
ソフトウェアは経時的変化を起こさないと言う考えはおかしいと思う。
何故ならば、ソフトウェアは常に利用者を含めて改善が加えられシステムのレベルアップが図られている。
即ち何らかの経時的変化をきたしていると言っても過言ではない。
事実このために、何年も無事故であったが潜在不良がシステムの変更により顕在化すると言う事故が後をたたない。
と言う事は、世の中一般に言われる信頼性の保守がソフトウェアについても同様に必要である。
開発時以外にも予防保守が重要であり、定期点検も必要となる。
ソフトウェアの定期点検とは具体的にはユーザーのトラフィック量等のモニターリングである。
つまり、システムの仕事量の増加に伴い知らず知らずのうちにトラフィック量が大きくなっていくものであり、ある日突如として能力低下が顕著に見られるようになるものである。

一般的には少しずつ増えていくものであり能力も少しずつ低下していくのであるが、システム変更等で大きく顕在化し事件となる。
このようにシフトウェアの点検項目はハードウェアのように沢山の項目が必要ではなく運用から必然的な項目があるので個別によく検討する必要がある。

システムの基本原則:下記を前提に対応を考えよ。
機械(コンピュータ)は壊れるもの、
プログラムにはバグがあるもの、
オペレータはミスをするものである。


システムは生きモノであり、常に発展していくものである。
我が子を育てるようにシステムを可愛がり顧客と密にコンタクトをとっていく事が重要である。
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