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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

全国高校サッカー 決勝  スリリングな攻防の果てに

2010年01月12日 | サッカー
◇全国高校サッカー選手権 決勝

 山梨学院大付属(山梨) 1-0 青森山田(青森)


スリリングな決勝戦でした。

サッカーといえば、
スピーディーな攻防と足さばき、戦術などの見所で構成されるスポーツですが、
昨日の決勝戦はまさにスピードと攻守の切り替え、
これが素晴らしい、
見所いっぱいの決勝でした。

前半の終わりから後半にかけて、
瞬く間に攻守ところを変える展開は、
”息もつかせぬ”と形容するのがぴったり。

さながらアイスホッケーのような、
攻守交替のスピーディーさだったですね。

ここのところ決勝では驚くことが多いのですが、
今年も例年と同じく、
見事な決勝戦だったと思います。

試合は、
前半開始早々からプレスをかけに行った山梨学院大付属が、
やや動きの堅かった青森山田からいい時間帯に先制点を奪ったのが、
最後まで効きましたね。

リードすれば強い、
この大会堅守を誇る山梨学院守備陣が、
青森山田の華麗なパスサッカーを最後のところで抑えきった、
という印象です。
両チームの差は、
ほとんどというか、全くなかったですね。
”勝負のあや”のみが存在しました。

山梨学院の横森監督にとっては、
悲願の初Vですね。

昭和50年代には、
5年連続で国立に進出。

その都度、
静岡や埼玉の代表、
そして帝京などに行く手を阻まれ、
どうしてもVに届かなかった監督さんです。

実はワタシ、
その5年間の韮崎の試合、
すべて国立で観戦しました。

その頃は、
高校サッカーといえば子供、学生の憧れ。
学校も国立競技場からそう遠くないところにあったので、
準決勝、決勝は必ず友達と連れ立って、
観戦に行っていたと思います。
(ちなみに、その頃は小学生は無料でした。)

その頃の韮崎の印象は、
なんといっても華麗な個人技。
大柴、保坂、羽中田の前線・・・・・
といっても、
わかる人はいないでしょうが、
華麗なサッカーをしていました。

まだまだ中田ヒデが活躍する、
ずっと前の話です。

国立で栄冠を手に出来なかったのは、
はっきり言って、
【ついていなかった】
の一言に尽きると思います。

そして、
今年の大会で本当に久しぶりに”横森監督”という名前を聞きました。
ずっと韮崎工などで監督をやられていたらしいですが、
高校サッカーの大会を目にするのは、
この”冬の選手権”だけのワタシにとっては、
その名前を聞く機会はありませんでした。

およそ四半世紀ぶりに聞くその名前、
そしてその当時となんら変わらないたたずまいでベンチに座る監督の姿、
懐かしくて、
実は準々決勝ぐらいからずっと応援していました。

悲願の初制覇、
本当におめでとうございます。

その横森監督の若き日の姿は、
青森山田の黒田監督に重なります。
「な~に、まだまだチャンスはありますよ。頑張ってください」
という言葉を送りたくなってしまいます。

捲土重来、
期待しています。


最後に、
高校サッカーで一番好きなのが、
決勝のハーフタイムで流される、
【最後のロッカールーム】

監督さんと選手達の絆、
素晴らしいです。

今年も素晴らしい大会でした。

この年代では上手い子達はみんなユースチームに行ってしまうということが言われていますが、
どうしてどうして、
高校サッカーには感動があります。

この大会が、
未来にも続いていくように、
祈らずにはいられません。


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