さっきニュースサイトを見ていたら、
あのプロレスの英雄であるデストロイヤーが死去したことが伝えられていました。
享年88歳。
ほぼ天寿を全うしたといえる年齢ですから、
笑顔とともに送るのが筋だと思うのですが、
やっぱりワタシは寂しさが頭をもたげてきて、
笑顔にはなれません。
この前ジャイアント馬場さんの逝去20年の記念興行が行われ、
ブッチャーほか、ミル・マスカラスとかタイガーマスクとか、
たくさんの「往年の名レスラー」たちが集ってくれたばかりでした。
それにしてもやっぱり思うのは、
「昭和は遠く、なりにけり」
ということです。
まだ良しにつけ悪しきにつけ、
アントニオ猪木が元気(?)に飛び回っているので「最後の砦」は守られているっていう感じではありますが、
馬場さんが去り、鶴田が去り、三沢が去り、
山本小鉄さんが去り、
外国人レスラーでもたくさんの人たちがこの世を去って行ってしまいました。
なんか、
本当にもう、
寂しいという言葉しかありません。
デストロイヤーといえば、
ワタシが一番最初に「認識した」レスラーと言ってもいいかもしれません。
さほどプロレスというものに興味がなく、
中継を見ることもなかった幼少時代、
知っていたのはジャイアント馬場とブッチャー、そしてこのデストロイヤーぐらい。
でもデストロイヤーは、
なぜ知っていたかというとテレビのバラエティ「噂のチャンネル」を見ていたから。
あの番組でゴッド姉ちゃんと言われた和田アキ子と、
ナハ、ナハと小うるさかったせんだみつお、
そして徳光アナがバカ騒ぎをするのを楽しく見ていました。
そこにレギュラーとして出ていて、
徳光アナにいつも必殺の”四の字固め”をかけていたのがデストロイヤー。
その時の「デストロちゃん」、
本当に覆面の中の目が優しそうで穏やかで、
とても大好きでした。
ワタシはその頃、
ガチンコで戦うボクシングというものが大好きで、
大場や輪島、柴田、ガッツなんかの戦いに熱狂しており、
プロレスは周りから「プロレスは本気じゃなくてショーだから」と言われていたので興味がなかったのですが、
デストロイヤーを見るうちにちょこちょことプロレスを見るようになって、
その【お約束の世界】にも魅了されていったのでした。
そんな思い出のあるデストロイヤー。
ワタシの中では、
外国人レスラーの中の特別な存在でした。
もうかなりのお年だという事は認識していましたし、
こんな日が来ることも半ば覚悟はしていたのですが、
それでもなんか、打ちひしがれている自分がいたりしますね。
どうぞ安らかに。
そして、
ずっとありがとう!忘れません。
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