今年の花園の決勝は、
桐蔭学園が東海大大阪仰星に対し、
終始優位に試合を運び40-17で勝利。
見事に大会連覇を達成しました。
桐蔭は前半から接点での強さを軸に優位に試合を展開しましたね。
大会の中盤、
準々決勝で最大のライバルと目されていた大阪桐蔭と対戦。
これを破ったことで選手は自信をつけ、
その後の戦いはスキを見せませんでした。
とはいえ大阪桐蔭戦でかなり消耗していたのは確かで、
準々決勝を100とすると、
準決勝は80ぐらい、決勝も85ぐらいに、
ワタシには見えましたが。
昨年のチームからたくさんの選手が抜けましたが、
桐蔭としての軸のようなものはしっかりと継承され、
徐々にチームとして熟成していったという感じですね。
おめでとうございます。
とにかく神奈川の中で、そして関東の中で、
桐蔭学園の力は完全に突出していて、
他の追随を許していない感じです。
近年ようやく国学院栃木がいいチームを毎年作ってくるようになりましたし、
神奈川県内では東海大相模が「打倒桐蔭」を標榜して、
なんとか金星を狙ってくるのですが、
それを堂々と跳ね返して全国の舞台にやってきます。
桐蔭といえば10年ぐらい前までは、
全国の舞台では決勝までは行くがどうしてもそこで勝ち切れない。
関西のチームに勝ち切れないのは、
どうしてもそのラグビーという土壌が関東にはないからではないのか?
そんな風に思っていましたが、
初の単独優勝をしてその壁を破り、
今回2度目の連覇達成、
しかも初めて決勝で大阪勢である東海大大阪仰星を破っての戴冠というのは、
感慨深いものがあるのではないでしょうか。
だからと言ってワタシ、
「関東のチームが、関西のチームと比較して強くなったなあ・・・・・」
なんてまったく思わないですけどね。
甲子園があり花園があり。。。。。
関西にはこう、
街が一体となった「スポーツの土壌」があるというのは、
なんだかもうこれは、疑いのないところなんですから。
誤解を恐れずに言うと、
ワタシは大阪の地に立っただけで、
そんなことが感じられてしまうんです。
関東にはそこまでのスポーツに対する”熱”は感じることはありません。
ここ数年思う事ですが、
この高校ラグビー大会、
年々選手たちのスキルが上がってきているなあと感じます。
しかしながら、
その選手人口、チームの数、
どれをとってもどんどん減っていっているということが言われていますね。
言ってみれば、
サッカーのユース、野球のシニア・ボーイズのような、
「プロの教えるチーム」から上がってきた選手が多いという事です。
それゆえ高校生でも、
驚くようなスキルフルな選手が多く見受けられます。
彼らが未来の日本代表を担っていくことでしょう。
しかしながら、
今の方式に代表されるような「全国高校・・・・・・・」というところからは、
少し違うところに位置しているように感じますね。
どの競技もそうですが、
もう早晩、
「学校の部活としてのスポーツ大会」
というのは、
競技によっては立ち行かなくなってくるんじゃないのか?
そんな風に思います。
いろいろなスポーツ誌の記事などを見ても、
それを感じることができますね。
そしてそれこそが「時代の流れ」そのものなのではないかと思います。
真剣に議論され始めている、
平たく言うと、中学年代での学校部活撤廃、
地域スポーツ(クラブ)としての存続ということが、
多分この10年ぐらいの間にどっと押し寄せてくるのではないかな・・・・・と未来予測しています。
そしてその流れは当然のごとく、
中学年代から高校年代へ。
そしてその流れができ始めると、
それはもうあっという間に、
「学校スポーツ(いわゆる部活)」
というのは、
競技によって濃淡はあるにせよ、
どど~~~~っと新たな方向に流れていく(学校名を模した大会はなくなっていく)ような気がしますね。
もう10年、15年すると、
「あ~ちょっと前は、高校の名前で大会、やってたんだよねえ」
なんて語るようになるかもしれませんね。
するって~と決勝は、
桐蔭学園クラブ vs 東海大仰星クラブ
の対戦ってことですかね。
そんなことを思いながら、
この試合を見ていました。
しかし今年の大会からも、
今後何人もの日本代表が選ばれて行くことでしょう。
それを楽しみに待ちたいと思います。
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