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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

やっぱり、高校野球は最高だ!

2019年07月22日 | 高校野球

選挙サンデーとなった日曜日。

高校野球の地方大会はまさに佳境を迎えて、
全国各地で熱戦が展開されました。

土曜日には北北海道大会で、
旭川大が連覇を達成。
昨年は甲子園で初めてのタイブレークの激闘で敗れただけに、
今年はその忘れ物を取りに甲子園に乗り込みます。

同じ土曜日。
ワタシは神宮の熱戦に身を浸していました。
第2試合では、
前の試合で3連覇を狙った二松学舎を接戦の末破った修徳が登場。

しかしこの日は相手投手の丁寧な投球をどうしても捉えることができず終盤までビハインドの状況になってしまいました。

一点を追って最終回。
しかしあっという間に2アウトを取られて、
完全に追い込まれてしまいました。

ベンチは全員が身を乗り出して大絶叫。

その気迫が乗り移ったか、
そこから魂の大反撃を開始。
連打で1.3塁とすると、
次打者が執念の同点打を放ち、
さらに次打者の打球がレフト前に落ち、
あっという間の逆転サヨナラ勝ちを決めました。

敗れた大森学園にとっては、
まさにあっという間の出来事で、
何が起こったのかを整理する暇もない電撃の逆襲でした。

例年通りヤンチャなチームカラーを感じさせる修徳。
一度勢いを掴むと、
どこまでも突っ走るチームなので、
今年甲子園まで突っ走っていくことも、
十分に考えられる勢いのつく勝ち方でした。
東東京大会も、
面白くなって来ました。

もう一つ言えば、
埼玉大会で浦和学院を完封した浦和実の豆田投手。
この2年生エース、
ハンパない球を投げていました。
形容するなら、
まさに昨年の金足農の吉田投手という感じ。
グーンと低い位置から伸びてくる速球に、
強打の浦和学院打線が9回までわずかヒット1本に抑えられました。

注目の素晴らしいピッチャーで、
ぜひ甲子園で投げさせてみたい投手です。

日曜日は、
あえて出かけず家でいくつもの試合をザッピングしながら過ごしました。

ほとんど同時進行で進んでいた各地の決勝、
どこもここも、
本当にものすごい戦いで、
各校の甲子園にかける本当に強い思いを感じました。

長野では飯山が初出場。
おめでとうございます!
初出場をかけての終盤の痺れるような接戦を制して、初めての夏を迎えます。

大船渡・佐々木が160キロを計測して超絶なピッチングを続けているのを見ていたら、
相手の盛岡四が最終回に大反撃。
無死2.3塁のチャンスを掴むと、
このチャンスにバッターは159キロの速球を見事にセンター前に叩いて同点。
まさかの展開となりました。

その後は常にサヨナラ負けの危険を背負いながら佐々木が力投。
そして最後は、
自らライトに決勝の2ランを叩き込んで試合を決めました。
まさに大谷翔平のような、
そんな凄みを感じさせる佐々木の夏は、
まだまだ続いていきます。

南北海道では、
北照と国際情報の大激戦の決勝。

延長14回に突入したものの、
「決勝はタイブレークなし」のルール適応で、
これまで通りの「いつまで続くのだ」という大激戦となりました。
もう見ている方が「いつまでも見ていたい。敗者の姿を見たくない」と思わせるような試合でした。

最後は名門の北照が逃げ切り2年連続で甲子園へ。
今年のチームはここまで全く実績を残せず辛い思いもあったと思いますが、
最後の夏にすべての力を結集して、
素晴らしい結果を残しました。

秋田でも延長に入る激戦。
昨年に続き、
第1シードの明桜は涙を飲みました。
そして甲子園には、
なんとも久しぶりに秋田中央がやって来ます。
おぼろげに、
郡山に屈した前回の出場を憶えていますが、
古豪の復活は甲子園のファンにとっては嬉しい出来事です。

そしてこの日のハイライトは、
なんといっても沖縄大会の決勝でしょう。

3連覇を狙う、
豪腕宮城を擁する興南と、
ライバルの沖縄尚学の〝宿命の対決〟となった今年の決勝。

球史に残るといってもいいぐらいの、
レベルの高い凌ぎ合い、点の取り合いとなりました。

初回に速攻で4点を宮城から先取した沖縄尚学。
これ以上ない立ち上がりとなりましたが、
興南はあの2010年の春夏連覇のチームにも匹敵するほどの強力なチームだけにそこから徐々に反撃開始。

一点、また一点と返して気がつけば逆転。
しかし沖縄尚学も同点に追いついて・・・
というまさに一歩も譲らない、
ものすごい意地と意地とがぶつかり合う試合となりました。
高校野球レベルとしては、
「ここまですごいのか」という戦いで、
ワタシも全く目を離すことができませんでした。

12回に沖縄尚学がついに宮城を二死から捉えて2点を奪い「決まった」と思わせましたが、
その裏興南もあっという間の連打で同点。
まさに両者の意地がぶつかり合って、
火花がバチバチ散るのが画面から伝わるほどの激戦。

しかし13回、
ついに試合は決着しました。
200球を超える球を投げ続けていた宮城がついに満塁から押し出しを与えて一点をリードされると、
さすがの興南もこれ以上反撃する力は残っておらず、
8-7というルーズベルトゲームで、
沖縄尚学が5年ぶりの夏をつかみました。

熱戦という言葉だけでは言い表せないほどの、
素晴らしい戦いでしたね。

しかしながら、
自宅にいながら手元で、
これだけの試合をライブ観戦できるなんて、
本当にいい時代になったものだなア・・・・・・
なんて感心してしまいました。

甲子園出場を決めた学校の皆さん、
本当におめでとうございます。

夢の甲子園での大活躍、
期待しています。

敗れたチームの皆さん、
本当にあと一歩のところで・・・・・
悔しいと思います。

でも何年か経ったら、
今の悔しさ、悲しさは、
きっと素晴らしい思い出と変わり、
自分の生きていく糧になっていることでしょう。

何十年経ってからも、
仲間と「あの時・・・・」という共通の話題を肴にして、
飲んで語り合えるなんて。。。。。
うらやましい限りです。

しっかりと疲れをいやして、
新たな道に進んでいってほしいと思います。

とにかくこの夏、
最後まで笑った顔で大会を駆け抜けるのは、
わずか1校だけです。

その他の数多の学校は、
どこかで悔し涙を流し、
大会を去らなければなりません。

しかしながら、
その彼らの力いっぱいのプレーと涙が、
大会を彩っている・・・・・
それは半世紀、1世紀経っても変わらないものです。

だからこそ、
高校野球にみんな「はまって」しまうのですね。

さあ、
各地方大会はこれからがすごいところを迎えます。

一投一打に、
手に汗を握り、
祈り、
叫ぶ夏。。。。。

この夏もまた、
誰しもの心にある「あの時の夏」とおんなじです。


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