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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲秋場所  進撃の巨人 逸ノ城

2014年09月25日 | 相撲

大相撲秋場所11日目。

入門わずか5場所目、
21歳の新入幕、逸ノ城が大関稀勢の里を破り、
見事な星を上げ1敗を守りました。

立ち合い2度待ったされ、
大関・稀勢の里を見切ったかのように立ち合いでの変化。

高ぶっていたのかビビっていたのかわからない稀勢の里、
生来の『気の弱さ』が出て、
ばったりと土俵に手をついてしまいました。

まさに、
『どっちが大関か、わかりゃしない』
といった相撲っぷりで逸ノ城がさらに大物ぶりを見せつけてくれました。

190キロを超す巨体。

そしてがっちりと落ちた腰。

上手を掴んででがっぷりになれば、
まさに『向かうところ敵なし』で突き進んでいく大きな相撲を取るこの若者、
モンゴル出身の21歳で、
お父さんは”木こり”です。

小さいころから、
”生活していくために”鍛えられた足腰、体の強さは、
『競技のため』に鍛えられたのとはわけが違うたくましさを持っているように感じています。

新聞などでは、
あの小錦が来襲した時のことと比較して論じていますが、
ワタシの見たところ腰の強さや動きの速さなどは、
比較にならないぐらい逸ノ城の方がいいように思われます。

モンゴルから、
大巨人が進撃してきたという感じですね。

たぶん1年後、2年後には、
角界の誰もかなわない力士になっているのではないでしょうか。

『大横綱』白鵬に引導を渡すのも、
誰あろうこの逸ノ城ではないだろうかという気がしてきました。

おまけにこの力士、
ふてぶてしいほどに落ち着き払って、
何事にも動じないように見えます。

『そこのけそこのけ、逸ノ城が通る』

彼が本格化するであろう来年(平成27年)は、
まさにそんな年になるのではないでしょうか。


果たして日本人力士で、
彼のライバルになることができるような存在は、
いるのでしょうか?

いまのところ・・・・・
いないなあ。

遠藤?

器が違い過ぎる感じですね。

遠藤は、
野球の斎藤(日ハム)、ゴルフの石川遼のように、
出たてからマスコミが騒ぎ過ぎた弊害が、
今になって出てきているように思われます。

実態以上に祭り上げられて【ヒーロー】としてのっぴきならないところに座らされてしまう。

本人たちの苦しさ、厳しさは、
本人以外ではわからないでしょう。

地道にでいいから、
しっかりと『本当の実力』を身に付けていってほしいと思います。

幸い来年は、
『逸ノ城、逸ノ城』
とマスコミの目は全部持って行かれるでしょうから、
ある意味遠藤にとってはチャンスかもしれません。

じっくりと、粛々と・・・・・・
頑張ってほしいと思います。


白鵬も、
自分の後継者として逸ノ城のことを徐々に認めていくかもしれませんね。
どこかで壁に突き当たった時に、
白鵬の背中を見て学んでいってほしいと思います。


それにしても、
稀勢の里には本当にがっかりさせられますね。

気持ちが弱すぎますね。

格闘技という勝負の世界で頂点を極めるには、
この気の弱さは”致命的”のような気がします。

ワタシには稀勢の里が、
昭和の最後に輝きを見せた、
横綱・大乃国(芝田山親方)の姿にダブって見えてしまいます。

『いいもん持ってんだけどなあ・・・・』

と言われて終わらないよう、
一回は輝いてほしいですけどね。

『気が弱い』と言われ続けた大乃国だって、
2度優勝を飾っていますよ。

千代の富士の54連勝を止めたのも、
大乃国です。


大乃国のいくつかの輝いたシーン、
今だって思い出すことができるんですから、
稀勢の里もがんばってほしいものです。

輝ける瞬間、
自分の相撲人生に刻んでください。


横綱も3人に増えて、
逸ノ城も上がってくるとなると、
本当に優勝のチャンスなんて、
そうは巡ってこないんですから。


ということで、
今日は大関・豪栄道がこの『進撃の巨人』を止められるのか??

注目の一番となります。


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