≪パシフィックネーションズカップ≫
【第４戦】
日本 〇 ３８ （１９－１５，１９－５） ２０ ● 米国
パシフィックネーションズカップの最終戦。
とともに、
好調【エディージャパン】の今季最終戦が、
秩父宮ラグビー場で行われました。
先週テストマッチで、
ヨーロッパチャンピオンのウェールズに快勝した我がジャパン。
週中にはこのパシフィックネーションズ第３戦で、
そこまで全勝だったカナダを破り勢いを加速して、
この試合に臨みました。
ウェールズ戦とまではいきませんでしたが、
秩父宮にはたくさんのファンが詰めかけ、
好調のジャパンを後押し。
なかなか素晴らしい雰囲気を作り出していました。
昨季などと比べると、
ファンの間で日本代表に対する『期待値』が上がっているのを肌で感じることが出来、
『代表戦だなあ』
といういい雰囲気が競技場全体に満ち溢れていました。
こういう雰囲気づくり、
やはり代表が強く、いい試合をしてくれなければ絶対に形作れません。
そういう意味でも、
いい形になってきたことが分かりますね。
この期待をどんどん形にしていって、
２０１５年、そして日本開催の２０１９年W杯につなげていってほしいと思います。
さて、
試合ですが、
この試合もエディーHCの唱える『フィジカルとクイックネス』が存分に発揮され、
アメリカを寄せ付けませんでした。
SH田中からの速い球出しでテンポ良くグラウンドを広く使って攻めるラグビーは、
どんどんその精度が上がってきているように感じました。
そして日本の『飛び道具』になっていきそうな五郎丸のプレースキック。
かなり厳しいところからでも外さなくなってきていますね。
苦しいところでの【一本】は、
必ずやこれからもチームを苦境から救ってくれることでしょう。
そして驚いたのは、
後半も半ばを迎えた頃。
ゴールライン１０ｍあたりで獲得したマイボールのスクラム。
そこを押して押して・・・・・・
アメリカが耐えきれず反則。
そこでなんと日本は、
ふたたびスクラムを選択。
そこでまた押して・・・・またアメリカが反則。
それを何度か繰り返して、
ついについに、
日本は『認定トライ』を奪いました！！
何十年もラグビーを見続けていますが、
日本代表が列強国を相手にしてスクラムを押すなんて・・・・・
ましてスクラムトライを取るなんて・・・・！！！
ビックリを通り越して、
目頭が熱くなるシーンでした。
『よくぞ・・・・』
まあ、
そこまでの感動があったかは別として、
本当に興奮するシーンでした。
【軽量】
に悩まされ続けたジャパンのFW陣が、
成長のあかしを見せてくれました。
そういえばゲーム前、
両軍の選手が一列に並んだ時も、
決して日本代表はサイズで劣っている感じはしませんでしたね。
今季最終戦にして、
こんな試合を見せてもらっちゃあ、
休みに入るのが惜しいくらいです。
次の代表戦、
たぶん１１月の、あの『オールブラックス戦』になる予定。
今から、
ワクワクドキドキの対戦です。
その時にはケガで離脱中のリーチも小野沢も復帰してくることが予想され、
ますます期待が高まります。
いずれにしても、
昨日の試合、
素晴らしかった。
日本代表、
本当に強くなりました。
ところで、
日本代表戦に先駆けて行われた第１試合も面白かった。
フィジーvsトンガという、
日本代表がいずれも敗れたチームによる、
優勝決定戦でした。
優勝決定戦ということ以上に、
南太平洋の強豪国同士の戦いなんて、
なかなか見れるものではないので、
食い入るように見てしまいました。
フィジーもトンガも、
試合の前には”戦いの踊り”（ハカのようなもの。なんていう名前なのかは知りません）を披露。
会場は大盛り上がりでした。
フィジーの戦い前の踊り
トンガの戦い前の踊り。最後の、首を掻っ切るしぐさが恐ろしい！
ということで、
試合前からかなり盛り上がりました。
熱狂的なフィジーのサポーター
試合はフィジーが勝ってこの大会の優勝を決めましたが、
やはりこの２チームは強い。
特にフィジーの”フィジアンマジック”と呼ばれるパス回しや突進力には、
目を見張るものがありました。
いずれにしても、
昨日の２試合は、
ラグビーファンを堪能させるに十分なものでしたね。
