ラグビーの大学選手権決勝は、
4連覇を狙う帝京と、
5年ぶりの日本一を狙う対抗戦優勝の早稲田の対戦。
会場となった秩父宮ラグビー場は、
立錐の余地もないほどの観衆が訪れ、
ラグビーをまさに堪能していました。
早稲田は今季、
全勝で対抗戦Gを制覇。
帝京との対戦でも、
公式戦34連勝中の帝京に対してFW含め圧倒。
まさにぐうの音も出ない圧勝で、
「今年の早稲田は強い」
という事を印象付けるようなチーム状況となりました。
代表FBの矢崎、
そして1年生ながら早稲田のSOを任される「超絶キック」の服部など、
飛び道具が揃っていて、
更にそれをキャプテン佐藤がうまくまとめていて「日本一にふさわしい」チームとなっていました。
しかし4連覇を狙う帝京。
対抗戦での対戦で早稲田にこっぴどくやられてから、
勝ちに対する執念がどんどん上がっていっている感じで、
この大学選手権では全く危なげないプレーを見せ続けていました。
ワタシも試合前は、
本当にどっちが勝つか全くわからない、
そんな感じを持っていましたね。
大体大学選手権の決勝は、
どちらかが戦力的に上回ることが多く、
こんな感じの拮抗した試合は久しぶりだったんじゃないでしょうか。
試合はキックオフから帝京が果敢に攻めて、
風上の前半電光石火で2トライを奪い14-0と先制。
しかも得意のFW戦で優位に立っている感じの試合の入りで、
「帝京やっぱり強いなあ」
と感じました。
しかしそこは今年の早稲田。
すぐに立て直してきて、
風下ながらうまいつなぎで相手のラインをブレーク、
一気に2トライを返して12-14と追いすがります。
風が強く吹き、
風上、風下がかなり明確だったこの日のピッチコンディション。
後半早稲田が風上にまわるとあって、
服部のキックも含め早稲田が優位に試合を運ぶだろうと”予測して”、
試合は後半へと向かいました。
後半開始早々、
早稲田がPGを決めて15-14と逆転した時は、
「これで流れは早稲田か」
と思いましたが、
すかさず帝京が反撃。
強みであるFWが前にゴリゴリと進み、
あっという間にトライを取り返し逆転。
そしてそこからは、
帝京FWの圧力が勝り、
特にスクラムでは何度も早稲田にコラプシングの反則を誘うという「圧勝!」。
じわじわと点差を広げていき、
終わってみれば33-15と圧勝。
とにかく帝京のFWが強かった!
攻めている時の接点の強さもありましたが、
圧巻は守りに入った時でしたね。
早稲田の再三にわたるアタックに全くひるむことなく止め続け、
何フェーズを重ねても反則せずに相手を止めるそのすごさは、
やはり「帝京はすごい」とうならされるものでした。
帝京はこれで4連覇。
9連覇が途切れてから数年で完全に立ち直り、
新たに4連覇を達成するなんて、
こりゃもう、すごいとしか言いようがありませんね。
ラグビーの帝京、
そして駅伝の青学。
このふたつのチームは、
本当にすごい。
見ていてうなってしまうようなチームです。
早稲田は今年は日本一を明確に意識して、
素晴らしいチームを作ってきました。
しかし最後の最後、
少しだけ届かなかったですね。
しかし矢崎にせよ服部にせよ、
まだまだ下級生。
これから「早稲田黄金時代」を作る序章と今年を位置づけ、
来年のリベンジにかけてほしいと思います。
決勝は秩父宮開催でした。
秩父宮でのラグビーは、
ホント観戦しやすくてサイコーなのですが、
何せキャパが小さいのでチケットが売り切れてしまうリスクがありますね。
国立なら6万人の観衆を飲み込むことができましたから、
少しだけですが「勿体ないなあ」なんて感じてしまいました。
この大学選手権を見ても、
そしてリーグワンを見ても、
日本のラグビー、確実にレベルはすごく高くなってきていることを実感します。
そのレベルの高さを、
どうか代表に還元して、
強い日本代表を作ってほしいですね。
次のワールドカップは、
4強を狙う・・・・・
本気でそんな強化、チーム作りをしてほしいです。
頼みましたよ、エディーさん。
ダメなら、
覚悟しておいてよね。
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