正月が近づくにつれて、
今年も箱根駅伝の季節がやってきました。
もはや関東学連の駅伝大会という枠を超え、
ニッポンのお正月の風物詩ともなっているこの大イベント。
毎年何かしらのドラマが巻き起こる、
大手町~箱根路間。
今年もこの”ジ 駅伝”の広告やら何やらが街中にあふれだし、
ワタシなぞはこれを見て『正月も近いなあ』と実感したりしています。
さあ、
東洋大の2年ぶりのVで締められた今年の箱根駅伝。
圧倒的な強さを誇る東洋大が王座を奪回したわけですが、
今年はその東洋大よりも、
【元祖王朝】を築いた駒沢大が覇権の奪回を狙い戦力が充実しています。
今年の展望は、シンプル。
駒大が普通の走りを見せることが出来れば、
7年ぶりのV奪回は濃厚というものである。
今年の『3大駅伝』のひとつである全日本大学駅伝で圧巻のVを達成。
エース村山謙太に復活した主将の中村を軸にして、
全くスキのない布陣を組める体制が整っている。
1・2区で頭一つのリードを奪って、
5区で突き放し往路を制し、
得意の復路ではリードを守って余裕の走りを見せる・・・・・
この展開にはまればどこも太刀打ちできないのではと見ている。
何しろその選手層の厚さはNO1.
誤算のない走りを見せることができるのかということが、
今年の注目点だろう。
連覇を狙う東洋大は、
服部勇馬、弾馬の兄弟に高久、田口らの”優勝経験者”を揃えて総合力は高いが、
5区の山登りに【エース】がいないのがどう出るのか。
往路を何とか制して、
その勢いで総合優勝を狙いたいところだろう。
今年渡辺監督が勇退する早稲田は、
5区にエースの山本を投入し、
一気にV奪回を狙う。
山本がもしも1時間17分台という”異次元の走り”を見せたなら、
早稲田にも優勝のチャンスありと見ている。
評判がいいのが、
初優勝を狙う明治と青学。
明治は大六野、有村、横手ら戦力充実。
4区終了時点で首位に立っていた数年前のレースの再現が出来れば、
チーム最高順位を飛び越えて初優勝の目も、
ないわけではない。
青学も同じ。
5区起用が予想される神野が”神の走り”を見せれば大きく浮上も。
両校ともに、
全日本では駒沢に次ぐ順位で十分自信をつけたはず。
亜大が『まさか』の初優勝を遂げた06年のレースの再現を狙っていることだろう。
その可能性は十分にある。
この5校がやはり優勝候補あげられるが、
その他でも近年のレベルアップの成果で、
『勝負できる』学校は多い。
山梨学院大は、
昨季の途中棄権という悲劇を乗り越えて、
今年は精神的に強くなった。
”リベンジ”を誓うエース・オムワンバの走りに大きな期待が集まっている。
東海大も今年はやりそうな気配。
シード落ちして3年。
今年は巻き返しに十分な戦力が揃っているが、
やはり村澤、元村並みの”大エース”の存在がないので、
狙いはシード権の確保だろう。
常連の日大、日体大等は優勝を狙う力はないが、
シードだけは確保したいところ。
やや戦力を落とす拓大、帝京大などに変わり、
伝統校の中大、順大、そして予選会トップの神奈川大らがシード復活を狙って、
激戦を繰り広げるはずだ。
いずれにしても、
2日間見続ければすっかり【箱根駅伝通】になること請け合いのこのお正月の大イベント。
今年も『出かけるに出かけられない』状況になるような激戦が見たいですね。
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